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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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博物館に初もうで

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すっかり年始めの恒例企画となった東京国立博物館の “博物館に初もうで” に行ってきました。

トーハク


例年と同じく、新春特別公開として、国宝の 《古今和歌集(元永本)》 は展示されていましたが、

古今和歌集(元永本)


残念ながら、今年は、長谷川等伯の 《松林図屏風》 の姿は無し。
おそらく、昨年、京都国立博物館での “国宝展” に出展されたのが原因かと思われます。
その代わりなのでしょうか。
今年は、京都国立博物館の国宝 《釈迦金棺出現図》 が特別出展されています。

釈迦金棺出現図
釈迦金棺出現図


絵の中でも、蘇った釈迦の周りに、わらわらと人だかりが出来ていますが。
この絵の周りにも、わらわらと人だかりが出来ていました。
釈迦、大人気。


それと、毎年恒例の干支にまつわる特集展示は、今年も健在です。
平成30年の干支である 「犬」 が描かれた美術品の数々が紹介されていました。
全体的には、可愛らしいワンちゃんが多かったですが、

犬
犬
犬


中には、気味の悪いものも・・・。

犬


『バイオハザード』 に出てくる犬かと思いました。
コイツに噛まれたら、間違いなくアウトです。

また、中には、伝夏珪の 《山水図》 のように・・・

犬


「えっ、どこに犬がいるの??」 というパターンも。

犬


まぁ、描かれては、いますけれども・・・ (苦笑)
他に、犬が描かれた絵は、たくさんあるでしょうに。


他にも、会場となる本館では、
昨年に重要文化財に指定されたばかりの 《鳥獣戯画断簡》 や、

鳥獣戯画断簡


伊藤若冲の 《松梅孤鶴図》 など、

松梅孤鶴図


おめでたい感じの美術作品が、いつもより余計に展示されております。
企画自体には、ややマンネリ感を覚えますが、
それも含めて、お正月らしい企画といえましょう。
星


ちなみに、おめでたい美術作品の数々に交じって、
おめでたい感じが全くしない亜欧堂田善の 《浅間山図屏風》 も出展されていました。

浅間山図屏風


煙はあがっているのに、人が一人も登場しない。
大ぶりな木の枝がポツンと置かれている。
まるで白昼夢を見ているかのような、なんとも寂しい光景です。
この絵が目に飛び込んできた途端、急に虚無感が。
華やかだった気持ちは、一瞬にして消え去りました。
スゴい絵です。


個人的にお気に入りなのは、仏像コーナーで展示されていた 《二天王立像》

二天王立像


向かって右のほうが、泉谷しげるにしか見えませんでした。
たぶん、「うるせー!」 って言ってます。

泉


最後に、キッズコーナーで謎すぎる顔はめパネルを発見!

目だけ


なぜ、目元だけ?!

基本的に、誰がやっても、同じような写真が出来上がるはず。
何が面白いんだ?




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