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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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小野木学 絵本原画展 ぼくの中のコドモ

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現在、練馬区立美術館で開催されているのは、
“小野木学 絵本原画展 ぼくの中のコドモ” という展覧会です。

小野木


練馬区立美術館が所蔵する作品は、約6700点。
その中でもっとも所蔵点数が多い作家である小野木学の絵本原画が紹介されています。

小野木


「小野木学?小野 木学?小野木 学??」

正直なところ、名前を見ても、ピンと来なかったのですが。
『かたあしだちょうのエルフ』 は、幼い頃に読んだ記憶がありました。

ダチョウ


なるほど。この作者さんだったのですね。
どうでもいいですが、『よい絵本』 というストレートすぎる帯のコピーに痺れました (笑)


また、『シートン動物記』 の挿絵も担当されていたとのこと。

シートン


こちらも幼い頃に、よく読んでいました。
知らず知らず、小野木さんにお世話になっていたのですね。
今さらながら、改めて感謝です。


ちなみに、個人的に最も懐かしく感じたのが、こちら↓

大造じいさんとガン


『大造じいさんとガン』 です。
どんなストーリーだったか、全く思い出せないのですが (笑)
『大造じいさんとガン』 というフレーズは、記憶の片隅になんか残っていました。
この挿絵も小野木さんが描かれていたのですね。


他にも、可愛らしい絵本の原画の数々が展示されていたり、

絵本
絵本


実際に手に取って絵本が読めるコーナーが設けられていたからでしょうか、

絵本


子連れのお客さんがチラホラいらっしゃいました。
普段の練馬区立美術館では、あまり見受けられないレアな光景。
ハートフルな光景でした。
マニアックな路線に走りがちな練馬区立美術館らしからぬ展覧会です。
星


ただ、絵本の原画展といいながらも、展覧会の前半で、
小野木学の前衛的な絵画作品の数々をガッツリ紹介するあたりは、さすが練馬区立美術館。

練馬区立美術館
練馬区立美術館


ビックリするくらい子供たちが食いついていませんでした (笑)


ちなみに、絵画作品で特に印象に残ったのが、こちらの一枚。

説得


何を表している絵なのか、さっぱりわかりませんでしたが。
《説得》 というタイトルを見て、妙に納得。
確かに、右の男性 (?) が左の女性 (?) を説得しているように見えます。
説き伏せるというよりは、頭ごなしな印象です。
パワハラ、ないしはモラハラ。
ちょっと怖い絵です。


ちょっと怖い絵と言えば、こんなパステル画もありました。

似せ紳士


タイトルは、《ニセシンシ》
山高帽を被り、パイプをくゆらせ、
一見すると、普通の紳士ですが、コイツはニセシンシ。
皆さま、騙されませぬように。




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