アートテラー・とに~が信じる美術に関する説を検証していく企画 『水曜日のアートテラー』。
【検証6日目】
その日観た絵画に描かれていた食べ物だけしか食べられない。
そんな生活も、ついに6日目。
この日は、「常設展に、食べ物の絵がいくつかありましたよ」 という、
読者さんから寄せられた情報を頼りに、八王子にある東京富士美術館へやってきました。
お世話になっている学芸員さんとともに、状津展示室へ。
と、開始早々、食べ物が描かれた絵と遭遇しました!
確実に、何かを食べています。
確実に、何かを配膳しています。
学芸員さん曰く、これは、“ヴライ” と呼ばれるフランドル地方特有のプディングなのだとか。
「やったー!まずは、プリンをゲット!」
と喜んだのも束の間。
「でも、断定は出来ないからねぇ」
とのこと。
確かに、よくよく注目してみると、
皿を配ってるオッサンの指がガッツリ当たっているのに、型崩れしていません。
プリンとは思えぬ強度。
だんだんと固めるテンプルに見えてきました。
しかし、その後、コルネリス・デ・ヘームの 《果物のある静物》 で、
カキと白ワインをゲット。
さらに、大人の事情で画像は紹介できませんが、
アクリルで仕上げたバージョンのウォーホルの 《キャンベル・スープ缶》 で、
キャンベルのトマトスープ缶をゲットしました!
ちなみに、この日、企画展示室で開催されていたのは、
“東山魁夷展 ─長野県信濃美術館東山魁夷館所蔵品による” という展覧会。
東山魁夷と食べ物・・・・・全くもって想像がつきません!
1点もあるはずないでしょうが、念のため、見てみることに。
すると・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
若き日の東山魁夷が、靖国神社のお祭りの様子を描いた絵の中に、意外な食べ物を発見!
(この辺に描かれています)
なんと、おでんが描かれていました。
これには同行していた学芸員さんもビックリ。
描かれていたメニューが、お好み焼きや焼きそばだったら、もっと良かったですが。
かき氷とかわたあめでなかっただけ、全然マシです。
キャンベルのトマトスープ缶に、おでんに。
汁気の多い東京富士美術館 (?) に別れを告げ、一路、横浜へ。
「ウチに来れば、牛タンが食べられますよ!」
という学芸員さんからのタレコミを信じて、横浜美術館へとやってきました。
“・・・・・でも、牛タンが描かれた絵って、どんなんだ?”
半信半疑で探すこと、しばし。
それらしき絵を発見しました。
「まぁ、確かに、牛タンといえば牛タンだ (笑)」
こちらは、オットー・ディックスの 《子牛の頭部のある静物》 という一枚。
食材として牛の頭部が描かれているので、
ルール上は、牛の頭部がまるまる食べられることになります。
が、牛の頭部なんて絶対に調達できる気がしないので、
ペロンと出ていた牛タンを、この日のメインディッシュにしました。
子牛さん、舌を出しててくれて、ありがとう。
【検証7日目】
チャレンジ生活最終日。
最終日にして、最大のピンチが訪れました。
「目ぼしい美術館は、昨日までに全て行き尽くしてしまった!!」
正直、今日どこに行けばいいのか、何もアイディアが浮かびません・・・。
とは言え、家にいては、お腹は膨れません。
可能性が少しでもあるところに、手あたり次第行ってみることにしました。
まずは、新宿中村屋が運営する中村屋サロン美術館へ。
ひょっとしたら、クリームパンや肉まんが描かれた絵があるかも。
ひょっとしたら、インドカリーが描かれた絵があるかも。
・・・・・しかし、そんな絵などあるわけはなく。
あるのは、人物画や風景画といった食べどころのない絵ばかり。
ただ、中村彝の 《牛乳瓶のある静物》 が展示されていたおかげで、
この日の朝食兼ランチとなる牛乳はゲットできました。
続いては、松岡美術館へ。
食べ物の大量ゲットが狙えそうな 《洛中洛外図》 が出展されていましたが・・・
小さすぎて、判別不能!!
もう少しわかりやすく描けよ。
と、この絵を描いた江戸時代の絵師に、軽い怒りを覚えました。
とりあえず、松岡美術館でゲットできたのは、茄子のみです。
あとは、どこに行けば・・・。
何かヒントはないかと、
これまでのチャレンジを振り返っていると、一枚の写真が目に飛び込んできました。
豊島区立 熊谷守一美術館だ!
図録に掲載されていた 《仏前》 が運よく展示されていたので、卵3個をゲット。
ついでに、《しいたけ》 というスケッチが展示されていたおかげで、しいたけもゲットしました。
というわけで、この日のディナーは、茄子とシイタケの炒め物。
チャレンジ企画、最後の晩餐です。
ヘルシーもヘルシー。
ライザップみたいな食事でした。
そんなこんなで、短いようで長かった1週間が終了。
想定していたよりも、食べ物の絵画は少なく苦戦はしましたが、なんとか生きてます。
見事、説は立証されました。
1週間はギリ生きられるが、
10日間に設定していたら、たぶんギリ死んでいた。
あと、食費がかさんだ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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【検証6日目】
その日観た絵画に描かれていた食べ物だけしか食べられない。
そんな生活も、ついに6日目。
この日は、「常設展に、食べ物の絵がいくつかありましたよ」 という、
読者さんから寄せられた情報を頼りに、八王子にある東京富士美術館へやってきました。
お世話になっている学芸員さんとともに、状津展示室へ。
と、開始早々、食べ物が描かれた絵と遭遇しました!
確実に、何かを食べています。
確実に、何かを配膳しています。
学芸員さん曰く、これは、“ヴライ” と呼ばれるフランドル地方特有のプディングなのだとか。
「やったー!まずは、プリンをゲット!」
と喜んだのも束の間。
「でも、断定は出来ないからねぇ」
とのこと。
確かに、よくよく注目してみると、
皿を配ってるオッサンの指がガッツリ当たっているのに、型崩れしていません。
プリンとは思えぬ強度。
だんだんと固めるテンプルに見えてきました。
しかし、その後、コルネリス・デ・ヘームの 《果物のある静物》 で、
カキと白ワインをゲット。
さらに、大人の事情で画像は紹介できませんが、
アクリルで仕上げたバージョンのウォーホルの 《キャンベル・スープ缶》 で、
キャンベルのトマトスープ缶をゲットしました!
ちなみに、この日、企画展示室で開催されていたのは、
“東山魁夷展 ─長野県信濃美術館東山魁夷館所蔵品による” という展覧会。
東山魁夷と食べ物・・・・・全くもって想像がつきません!
1点もあるはずないでしょうが、念のため、見てみることに。
すると・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
若き日の東山魁夷が、靖国神社のお祭りの様子を描いた絵の中に、意外な食べ物を発見!
(この辺に描かれています)
なんと、おでんが描かれていました。
これには同行していた学芸員さんもビックリ。
描かれていたメニューが、お好み焼きや焼きそばだったら、もっと良かったですが。
かき氷とかわたあめでなかっただけ、全然マシです。
キャンベルのトマトスープ缶に、おでんに。
汁気の多い東京富士美術館 (?) に別れを告げ、一路、横浜へ。
「ウチに来れば、牛タンが食べられますよ!」
という学芸員さんからのタレコミを信じて、横浜美術館へとやってきました。
“・・・・・でも、牛タンが描かれた絵って、どんなんだ?”
半信半疑で探すこと、しばし。
それらしき絵を発見しました。
「まぁ、確かに、牛タンといえば牛タンだ (笑)」
こちらは、オットー・ディックスの 《子牛の頭部のある静物》 という一枚。
食材として牛の頭部が描かれているので、
ルール上は、牛の頭部がまるまる食べられることになります。
が、牛の頭部なんて絶対に調達できる気がしないので、
ペロンと出ていた牛タンを、この日のメインディッシュにしました。
子牛さん、舌を出しててくれて、ありがとう。
【検証7日目】
チャレンジ生活最終日。
最終日にして、最大のピンチが訪れました。
「目ぼしい美術館は、昨日までに全て行き尽くしてしまった!!」
正直、今日どこに行けばいいのか、何もアイディアが浮かびません・・・。
とは言え、家にいては、お腹は膨れません。
可能性が少しでもあるところに、手あたり次第行ってみることにしました。
まずは、新宿中村屋が運営する中村屋サロン美術館へ。
ひょっとしたら、クリームパンや肉まんが描かれた絵があるかも。
ひょっとしたら、インドカリーが描かれた絵があるかも。
・・・・・しかし、そんな絵などあるわけはなく。
あるのは、人物画や風景画といった食べどころのない絵ばかり。
ただ、中村彝の 《牛乳瓶のある静物》 が展示されていたおかげで、
この日の朝食兼ランチとなる牛乳はゲットできました。
続いては、松岡美術館へ。
食べ物の大量ゲットが狙えそうな 《洛中洛外図》 が出展されていましたが・・・
小さすぎて、判別不能!!
もう少しわかりやすく描けよ。
と、この絵を描いた江戸時代の絵師に、軽い怒りを覚えました。
とりあえず、松岡美術館でゲットできたのは、茄子のみです。
あとは、どこに行けば・・・。
何かヒントはないかと、
これまでのチャレンジを振り返っていると、一枚の写真が目に飛び込んできました。
豊島区立 熊谷守一美術館だ!
図録に掲載されていた 《仏前》 が運よく展示されていたので、卵3個をゲット。
ついでに、《しいたけ》 というスケッチが展示されていたおかげで、しいたけもゲットしました。
というわけで、この日のディナーは、茄子とシイタケの炒め物。
チャレンジ企画、最後の晩餐です。
ヘルシーもヘルシー。
ライザップみたいな食事でした。
そんなこんなで、短いようで長かった1週間が終了。
想定していたよりも、食べ物の絵画は少なく苦戦はしましたが、なんとか生きてます。
見事、説は立証されました。
1週間はギリ生きられるが、
10日間に設定していたら、たぶんギリ死んでいた。
あと、食費がかさんだ。
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