東京富士美術館で開催中の展覧会、
“東山魁夷展 ─長野県信濃美術館東山魁夷館所蔵品による” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、東京富士美術館の開館35周年と東山魁夷の生誕110周年のW記念で開催された展覧会で、
改修のため休館中の長野県信濃美術館の収蔵品を中心に東山魁夷作品が約80点紹介されています。
これまで一度も長野県信濃美術館を訪れたことが無いので、
その東山魁夷コレクションが、どれほどのものなのか想像がつかず。
正直なところ、会場を訪れるまで、
“ほぼ1館のコレクションだけで、東山魁夷展が成立するものなのかなァ”
と、心もとなく思っていました。
しかし、それは全くの杞憂。
初期の作品から、
晩年の作品まで、
万遍なく東山魁夷の作品を堪能することが出来ました。
長野県信濃美術館の東山魁夷コレクションが、こんなにも充実しているとは。
勝手に低く見積もっていて、申し訳ありませんでした!
それに加えて、《道》 の下図や、
唐招提寺御影堂障壁画の試作などもあり、
本画ではないものの、東山魁夷の代表作の数々も楽しめました。
これは嬉しいサプライズです。
さらに、東山魁夷の代名詞ともいうべき、
白馬の見える風景シリーズも数多く出展されていました。
それらの中には、かつてAQUOSのCMにも登場した 《緑響く》 も。
また、雲が白馬になった変わり種 (?) の作品もありました。
東山魁夷は、白馬の見える風景シリーズに関して、
「ある時、一頭の白い馬が、私の風景の中に、ためらいながら、小さく姿を見せた。
すると、その年 (1972年) に描いた18点の風景の全てに、小さな白い馬が現れたのである。」
と述べているのですが。
会場の中で、こんな作品を見つけてしまいました。
オーストリアで取材した 《白馬亭》 です。
描かれたのは、1972年よりも前の1969年。
もしかしたら、この絵が、白馬の見える風景シリーズの元ネタなのかもしれません。
ちなみに、平日の午後に訪れたのですが、会場は大賑わい。
さすが東山魁夷。
国民的画家と称されるだけはあります。
なぜ、そんなに人気があるのか。
改めて考えてみたのですが、やはり一番は、魁夷の作品に向き合った時に、
“日本人に生まれてよかった” としみじみ実感できるところにある気がします。
日本の風景を描いた作品は当然として、
フィンランドやフランス、デンマークといった海外の風景を描いた作品でさえ、
なんとなく懐かしさが感じられ、どこかホッとするのです。
おそらく魁夷の作品を観て、そのように感じられるのは日本人だけなのでは?
演歌、温泉、東山魁夷。
3大 “日本人ホイホイ” です。
ちなみにちなみに。
現在、東京富士美術館ではユニークな試みが行われています。
それは、美術鑑賞しながらウォーキングしようというもの。
せっかくなので、ためしに万歩計を借りてみました。
結果は、1時間半の鑑賞で6000歩。
鑑賞中、ちょこまか移動しているので、意外に距離を歩いているものなのですね。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、東京富士美術館の開館35周年と東山魁夷の生誕110周年のW記念で開催された展覧会で、
改修のため休館中の長野県信濃美術館の収蔵品を中心に東山魁夷作品が約80点紹介されています。
これまで一度も長野県信濃美術館を訪れたことが無いので、
その東山魁夷コレクションが、どれほどのものなのか想像がつかず。
正直なところ、会場を訪れるまで、
“ほぼ1館のコレクションだけで、東山魁夷展が成立するものなのかなァ”
と、心もとなく思っていました。
しかし、それは全くの杞憂。
初期の作品から、
晩年の作品まで、
万遍なく東山魁夷の作品を堪能することが出来ました。
長野県信濃美術館の東山魁夷コレクションが、こんなにも充実しているとは。
勝手に低く見積もっていて、申し訳ありませんでした!
それに加えて、《道》 の下図や、
唐招提寺御影堂障壁画の試作などもあり、
本画ではないものの、東山魁夷の代表作の数々も楽しめました。
これは嬉しいサプライズです。
さらに、東山魁夷の代名詞ともいうべき、
白馬の見える風景シリーズも数多く出展されていました。
それらの中には、かつてAQUOSのCMにも登場した 《緑響く》 も。
また、雲が白馬になった変わり種 (?) の作品もありました。
東山魁夷は、白馬の見える風景シリーズに関して、
「ある時、一頭の白い馬が、私の風景の中に、ためらいながら、小さく姿を見せた。
すると、その年 (1972年) に描いた18点の風景の全てに、小さな白い馬が現れたのである。」
と述べているのですが。
会場の中で、こんな作品を見つけてしまいました。
オーストリアで取材した 《白馬亭》 です。
描かれたのは、1972年よりも前の1969年。
もしかしたら、この絵が、白馬の見える風景シリーズの元ネタなのかもしれません。
ちなみに、平日の午後に訪れたのですが、会場は大賑わい。
さすが東山魁夷。
国民的画家と称されるだけはあります。
なぜ、そんなに人気があるのか。
改めて考えてみたのですが、やはり一番は、魁夷の作品に向き合った時に、
“日本人に生まれてよかった” としみじみ実感できるところにある気がします。
日本の風景を描いた作品は当然として、
フィンランドやフランス、デンマークといった海外の風景を描いた作品でさえ、
なんとなく懐かしさが感じられ、どこかホッとするのです。
おそらく魁夷の作品を観て、そのように感じられるのは日本人だけなのでは?
演歌、温泉、東山魁夷。
3大 “日本人ホイホイ” です。
ちなみにちなみに。
現在、東京富士美術館ではユニークな試みが行われています。
それは、美術鑑賞しながらウォーキングしようというもの。
せっかくなので、ためしに万歩計を借りてみました。
結果は、1時間半の鑑賞で6000歩。
鑑賞中、ちょこまか移動しているので、意外に距離を歩いているものなのですね。
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