2009年、2011年、2013年と過去3回、八王子夢美術館で開催され、
毎回大好評だった超人気企画 “ムットーニワールド からくりシアター” の第4弾が、現在開催中です。
“ムットーニワールド” とは、何なのか?
そもそも、ムットーニとは、何者なのか?どういう作品を作るのか??
そのあたりのいっさいがっさいは、
僕が “ムットーニワールド” にハマるきっかけとなった際の記事を読んで頂くとしまして↓
(ムットーニ ワールド からくりシアターⅡ 2011/6/2)
4年半ぶりの開催となる今回のⅣについてご紹介いたしましょう。
出展作品は、全部で24点。
すべてを観るには、2時間程度必要となります。
全人類必見 (←?) の名作 《カンターテ・ドミノ》 や、
《カンターテ・ドミノ》(部分) 2005年 ©MUTTONI
前回のⅢの目玉であった 《ジャングル・パラダイス》 など、
《ジャングル・パラダイス》(部分) 2013年 ©MUTTONI
過去の “ムットーニワールド” で出展された作品もありましたが、
今回は基本的に、八王子夢美術館で初めて展示される作品が中心に紹介されています。
・・・・・とは言っても、あくまで八王子夢美術館で初めて展示される作品というだけで。
昨年、世田谷文学館で開催された “ムットーニ・パラダイス” の出展作品とまぁまぁ被っていました。
ムットーニファンには、ちょっと物足りない展覧会かもしれません。
もちろん、最新展覧会ということで、
大型ではないですが、最新作が2点発表されていました。
そのうちの1点 《シグナル・スカイ》 が、超絶オススメ。
画像がないので、皆様に頑張って想像して頂くしかないのですが。
ロボットが両手で猫の天使を抱きかかえており、
両手を天に向かってふわ~っと挙げると、猫の天使がふわ~っと浮かび、
しばらくして、またふわ~っとロボットの手のひらに舞い降りてくる (の繰り返し) という作品です。
・・・・・うまく伝えられた気がしないので、気になった方は美術館で実物をご覧ください (笑)
とにかく、猫の天使の可愛さたるや。
顔も動きも癒し系です。
いつまででも観ていられる作品でした。
ロボットと猫の天使という異種 (?) の触れ合いは、
国籍や人種、性別が違う者同士の交流のメタファーのようにも感じられます。
ACのCMで採用してほしいくらいでした。
それと、世田谷文学館の “ムットーニ・パラダイス” の会期中盤から、
お披露目されたため未見だった 《ヘル・パラダイス》 を、今回ようやく目にすることができました。
《ヘル・パラダイス》(部分) 2017年 ©MUTTONI
2011年より、ムットーニ作品を追っていますが。
《ヘル・パラダイス》 は、圧倒的に人形の動きがなめらかになっていました。
いや、もはや人形が “動いている” というよりも、“演じている” といった印象を受けたほど。
命が宿り、自らの意志で歌や音楽を演奏しているかのようでした。
まだまだ進化し続けるムットーニワールド。
ますます目が離せなくなりそうです。
最後に、余談も余談ですが。
久しぶりに八王子夢美術館に行ったら、お客様から寄せられた声に答える、
スーパーマーケットでよく見かけるコーナーが入り口の脇に設けられていました。
その中の一つに、「あぁ、確かに!」 と共感させられたお客様からのご意見が (笑)
八王子夢美術館に行ったことがある方なら、わかると思いますが。
そうそう。奥にありすぎて、本当にこの先にトイレがあるのかと不安になるんですよね。
ちなみに、こんなご意見も。
「もっとアピールして」 ではなく、
「もっとアピールしてもいいかもしれない」。
意見があるなら、もっと断定的でもいいかもしれない。
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ムットーニワールド からくりシアターⅣ
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