今から4年前に、泉屋博古館 分館にて回顧展が開催され、
プチブレイクを果たした京都の画家・木島櫻谷 (1877~1933) 。
それを機に、未公開や新発見の木島櫻谷作品の情報が多く寄せられたそうです。
そこで、泉屋博古館 分館では、櫻谷生誕140年のタイミングで、
PartⅠとPartⅡに分けて、それらの初公開の作品を中心に紹介する大々的な木島櫻谷展を開催することに。
会期が4月8日までのPartⅠでは、
“近代動物画の冒険” と題し、櫻谷が得意とした動物画にスポットを当てて紹介しています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
会場には、奈良公園の鹿をモデルにしたという 《角とぐ鹿》 や、
ハリウッドのベテラン俳優ばりに渋い表情が印象の 《獅子図》 など、
《獅子図》 昭和時代 櫻谷文庫
木島櫻谷が描く、どこか人間味のある動物画が大集結。
決してキャラクター化されているわけではないのですが、
どの動物も、人間の言葉で喋り出しそうな感じがします。
思わずアテレコしたくなりました。
櫻谷の動物画と言えば、もちろん代表作中の代表作 《寒月》 も出展されていました。
《寒月》(左隻) 大正元年(1912) 京都市美術館
こちらに向かって物言いたげなきつねの表情が、なんとも印象的な作品です。
さてさて、今回の展覧会は、きつねだけに非ず。
「狸の櫻谷」 の異名を持つ櫻谷がたぬきを描いた作品の数々も出展されています。
どちらも、モノクロの世界観でした。
黒いきつねと黒のたぬき。
優劣が付け難かったです。
また、展覧会の目玉は何と言っても、
今回が初公開となる 《かりくら》 でしょうか。
かりくら、つまり狩り競べを題材とした一枚で、
第四回文展での発表後、翌年の巽画会、ローマ万国美術博覧会以降、行方不明となっていたものです。
ビビットで鮮烈な印象を受けましたが、
実は数年前に発見された時は、こんなにもボロボロの状態だったとのこと。
これだけ迫力のある絵を描いた櫻谷の腕も素晴らしいですが、
あれだけボロボロだった絵をよみがえらせた修復師さんの腕も素晴らしいです。
ちなみに、今回出展されていた中で一番のお気に入りは、
絵画作品ではなく、写生帖に描かれていた 「熊谷君の子猫」 でした。
あまりの可愛さに、悶絶。
他の絵を何点か観ては、「熊谷君の子猫」 のもとに戻ってくる・・・の繰り返しでした。
熊谷君が何者なのかはわかりませんでしたが、
こんなカワイイ子猫を飼っていただなんて、なんと幸せな人物であろうか。
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プチブレイクを果たした京都の画家・木島櫻谷 (1877~1933) 。
それを機に、未公開や新発見の木島櫻谷作品の情報が多く寄せられたそうです。
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ハリウッドのベテラン俳優ばりに渋い表情が印象の 《獅子図》 など、
《獅子図》 昭和時代 櫻谷文庫
木島櫻谷が描く、どこか人間味のある動物画が大集結。
決してキャラクター化されているわけではないのですが、
どの動物も、人間の言葉で喋り出しそうな感じがします。
思わずアテレコしたくなりました。
櫻谷の動物画と言えば、もちろん代表作中の代表作 《寒月》 も出展されていました。
《寒月》(左隻) 大正元年(1912) 京都市美術館
こちらに向かって物言いたげなきつねの表情が、なんとも印象的な作品です。
さてさて、今回の展覧会は、きつねだけに非ず。
「狸の櫻谷」 の異名を持つ櫻谷がたぬきを描いた作品の数々も出展されています。
どちらも、モノクロの世界観でした。
黒いきつねと黒のたぬき。
優劣が付け難かったです。
また、展覧会の目玉は何と言っても、
今回が初公開となる 《かりくら》 でしょうか。
かりくら、つまり狩り競べを題材とした一枚で、
第四回文展での発表後、翌年の巽画会、ローマ万国美術博覧会以降、行方不明となっていたものです。
ビビットで鮮烈な印象を受けましたが、
実は数年前に発見された時は、こんなにもボロボロの状態だったとのこと。
これだけ迫力のある絵を描いた櫻谷の腕も素晴らしいですが、
あれだけボロボロだった絵をよみがえらせた修復師さんの腕も素晴らしいです。
ちなみに、今回出展されていた中で一番のお気に入りは、
絵画作品ではなく、写生帖に描かれていた 「熊谷君の子猫」 でした。
あまりの可愛さに、悶絶。
他の絵を何点か観ては、「熊谷君の子猫」 のもとに戻ってくる・・・の繰り返しでした。
熊谷君が何者なのかはわかりませんでしたが、
こんなカワイイ子猫を飼っていただなんて、なんと幸せな人物であろうか。
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