アートテラー・とに~が信じる美術に関する説を検証していく企画 『水曜日のアートテラー』。
突然ですが、皆さま、『ビジョメガネ』 という企画はご存じでしょうか?
ビジョメガネ Amazon |
旬の女優やアイドルにメガネをかけさせるグラビアとして、
“メガネブーム” にも一役買ったとされる人気企画で、現在もなおwebメディアで連載が続いています。
美女がメガネをかけると、美人度は3割増しになる。
その事実を世に浸透させた企画といっても過言ではありません。
さて、それを踏まえて、今回はこんな説を検証してみたいと思います。
女優やアイドルがメガネをかけることで美人度が増すのであれば、
名画の美女だってメガネをかければ、美人度が増すに違いありません。
というわけで、まずはフェルメールの 《真珠の耳飾りの少女》 で検証スタート。
オシャレ女子の定番アイテム、丸メガネをかけさせてみました。
すると、ご覧の通り↓
美人度、3割増し!!
・・・・・が、それはあくまで僕の主観。
客観的に見て、メガネが似合っているかはどうかはわかりません。
そこで、メガネのマッチ度をオリジナル人工知能が評価する画期的なサイト・・・
JINS BRAIN
を使って検証してみることに。
《真珠の耳飾りの少女》 は、
青いフレームのメガネをかけた場合、マッチ度89%という好記録を叩き出しました。
もっとも高いマッチ度だったのは、こちらのピンク色のフレームのメガネです。
それでは、他の名画の美女の場合ではどうなのでしょうか。
いろんなパターンの名画の美女で、検証を続行。
二人目は、微笑みが魅力的な美女 《モナ・リザ》 です。
彼女に似合うとJINS BRAINが判断したメガネは、こちら↓
心なしか、微笑みが自然な印象に!
表情も3割増しで柔らかくなった気がします。
続いても、ルネサンスの美女で検証。
ピンク色の貝から生まれたばかりの彼女に似合うメガネは・・・
ピンク色のフレームのメガネでした。
メガネをかけた途端、美人度だけでなくセレブ感も増した気がします。
愛と美の女神のお次は、泉の精で検証。
彼女に似合うのは、こちらのメガネでした。
メガネをかけると、だいぶ印象が変わりました。
ちょっと稲田元防衛大臣似です。
メガネ美女は、理知的で大人しめなイメージ。
それでは、それとは真逆の情熱系・スペインの美女の場合は、どうなるのでしょうか?
メガネなんて似合わなさそうな裸眼の 《裸のマハ》 に、メガネをかけてみました。
すると、意外にも、どのメガネでも高マッチ度を連発!
名画の美女界のメガネベストドレッサー賞は、間違いなく 《裸のマハ》 です。
数あるメガネの中で特にマッチ度が高ったのが、こちら↓
驚異のマッチ度99%!
美人度というか、女教師感が増しました。
お次は、ふんわり系の印象派の美女で検証。
ルノワールの描く 《ジャンヌ・サマリーの肖像》 の場合は、どうなのでしょうか?
ジャンヌ・サマリーの職業は、女優。
ならば、きっと本家の 『ビジョメガネ』 のように、メガネが似合うはず。
・・・・・う~ん。
似合っているのは、似合っているのですが。
そこはかとなく、80年代アイドル感。
時代遅れな感は否めません。
ん?でも、印象派の時代からすれば、だいぶ今風に近づいているのか。
ではでは、名画ではなく、彫刻の美女の場合はどうなるのでしょうか?
《ミロのヴィーナス》 で検証です。
これまでの美女と違って黒目がないので、似合うのか不安はあったものの・・・
赤いフレームのメガネは、それなりに似合うという結果に。
マジでやったら、ルーブル美術館の人にめちゃくちゃ怒られるに決まってますが。
立体物なので赤いメガネを実際に装着させることは可能です。
最後に、日本の美女でも検証。
美人画といったら、やはり世界的にも人気が高い歌麿美人でしょう。
果たして、浮世絵美人の薄い顔にもメガネは似合うのか?
と、ここで思わず目を疑う、とんでもない診断結果が!
メガネが似合うとか似合わないとか、
もはやそんな次元の話ではありませんでした!!
浮世絵の美女の顔は、コンピューターに認識されない。
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