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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム

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日曜日は、 『キテレツ大百科』 を観て、




夕方には、再放送の 『パーマン』 を観て、




『エスパー魔美』 のヌードシーンにドキドキして、




そして、もちろん 『ドラえもん』 は、人生のバイブルとして。




思えば、少年時代に、藤子・F・不二雄アニメには、大変お世話になりました。
しかし、大人になるにつれ、
「藤子・F・不二雄なんて、子供が見るものだ!」 と、すっかり距離を置くようになっていた気がします。

そんな僕が、昨年オープンしたばかりの川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムを、本日訪れてきました。
今回は、その一部始終を、レポートしたいと思います。


さてさて、オープン当時こそ、
マスコミに連日取り上げられていたこともあって、チケットの予約が大変困難とのことでしたが。
今では、すっかり落ち着いており、
平日ならば、当日でも、入館チケットを予約することが出来ました。
(チケットは、完全日時指定制。ミュージアムでは、入館チケットは販売しておりません。)


自宅の最寄りのローソンにて、チケットを購入した後は、電車に揺られて、宿河原駅へ。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-宿河原


「何の変哲もない駅だなぁ・・・」 と思いきや、
駅の目の前にあるローソンが、とんでもないことになっていました!!

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ローソン


なんと、こちらは、昨年5月にオープンしたばかりのミュージアムとコラボしたローソン。
外装だけでなく、店内のあちらこちらにも、
藤子・F・不二雄のキャラクターが潜んでおりました!

と、ミュージアムへ至る道のりから、すでに、藤子・F・不二雄ワールド全開。
このローソンだけでなく、道案内の看板にも、
藤子・F・不二雄のキャラクターが、多数登場しています。
そのおかげで、徒歩約15分の距離ですが、全然苦になりません♪

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-道案内  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-道案内

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-道案内  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-道案内


そんなこんなで、いつの間にか、ミュージアムに到着。
外観は、意外と、普通でした (笑)

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ミュージアム


ちなみに、歩きが不安な方は、
小田急線およびJR南武線 「登戸駅」 より専用バスが出ていますので、こちらをどうぞ。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-バス


美術館の入り口には、平日なのに、なかなかの賑わい。
チケットの予約はしやすくなったとは言え、まだまだ人気は健在のようです。
さすが、藤子・F・不二雄。

入り口を抜けると、入館チケットと引き換えに、
おはなしデンワと、Fシアターの入場キップを受け取ることが出来ます。
この “おはなしデンワ” というひみつ道具は、音声ガイダンス装置のことで、
来場者は、 “おはなしデンワ” に耳を傾けながら、展示室を進んでいくことになります。

展示室は、1と2があり、
展示室1には常設展示、展示室2では企画展と分けられているようです。

展示室1には、藤子・F・不二雄の代表作のカラー原画が展示されており、
その色鮮やかさに、いやおうなくテンションが上がってしまいました。
(注:退色を防ぐため、一部レプリカでの展示となっています)
音声ガイドによりますと、藤子・F・不二雄は、水彩絵の具を使って彩色していたようで、
特に、青を 『ドラえもんブルー』 、オレンジを 『ジャイアンオレンジ』 と呼んで大切にしていたのだとか。

他にも、展示室1では、藤子・F・不二雄の代表作のあれこれが展示されています。
藤子・F・不二雄アニメで育った人間は、テンションが上がりっぱなしの空間です。


展示室1を抜けて、
展示室2に向かうまでの道のりでは、藤子・F・不二雄ヒストリーが紹介されています。
若き日の写真や、藤子・F・不二雄が愛用したパイプなど、
藤子・F・不二雄という一人の漫画家の人となりがわかるコーナーです。
こちらのコーナーには、藤子・F・不二雄が生涯尊敬していた手塚治虫が、
藤子・F・不二雄の漫画家生活25周年を祝ってプレゼントしたという色紙も展示されています。
なんと描かれているのは、ドラえもん!
手塚治虫と藤子・F・不二雄の夢のコラボです!!
しかし、出来上がりを見るに、
さすがの手塚先生も、ドラえもんを描くのは、あまり得意でなかったようです (笑)


現在、展示室2では、開館記念として、
“始まり” 繋がりで、各作品の第一話を中心に展示した企画展が開催中です。
『ドラえもん』 の第一話は、もちろん。
『ウメ星デンカ』 や、 『オバケのQ太郎』 の第一話の生原稿を読むことが出来ました。
衝撃だったのは、 『オバケのQ太郎』 の第一話では、Q太郎の毛が3本以上あったこと。
最初から、3本ではなかったのですね!
そして、 『パーマン』 の第一話では、バードマンのあごが、かなりしゃくれていました (笑)
また、こちらでは、子供向けではない大人のSF漫画も紹介されていました。
大人向け漫画は、藤子不二雄Ⓐの担当かと思っていましたが、そうではなかったようです。


展示室2を抜けると、プライベートの藤子・F・不二雄を紹介するコーナーが。
夫として、父親として、家族には、どう接していたのか。
心温まるエピソードが紹介されていました。
ここに至るまで、藤子・F・不二雄の漫画に、久しぶりに触れることで、
童心を取り戻し、心が洗われて、涙腺は、すっかりバカになっていたので、終始うるうる状態。
一番ラストの藤子・F・不二雄への妻からの言葉では、完全に涙腺が崩壊してしまいました。


展示コーナーを抜けると、写真撮影はOKに。
自由に漫画を読むことが出来る 「まんがコーナー」 や、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-まんがコーナー


“すこしふしぎな体験” が出来る 「みんなのひろば」

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-みんなのひろば  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-みんなのひろば


作品にちなんだオリジナルメニューが味わえる 「ミュージアムカフェ」

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ミュージアムカフェ アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-メニュー


そして、ここでしか観れないオリジナルショートムービーが上映中の 「Fシアター」 など、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-Fシアター


まだまだ楽しい施設が目白押し!

また天気がいい日には、ミュージアムの外もオススメ♪

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-はらっぱ


こちらの 「はらっぱ」 では、 『ドラえもん』 でお馴染みの空き地の土管や、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-土管


どこでもドアや、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-どこでもドア


休憩中のパーマンにも会えます (笑)

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-パーマン


そうそう。
屋外と言えば、展示室1と展示室2の途中にある休憩コーナーに、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-きこりの泉  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-きれいなジャイアン


『ドラえもん』 の隠れ人気キャラクター・きれいなジャイアンもいますので、お忘れなく!


いやぁ、満喫しました。
子供の頃の気持ちに戻って、ただただ純粋に楽しんできました。
それだけでなく、一人の漫画家としての藤子・F・不二雄の生き方にも、心を打たれました。
こういう方だったからこそ、
その生み出した漫画が、僕らの心に届いたのだと、改めて実感しました。
お礼が大変遅くなってしまいましたが、藤子・F・不二雄さん、ありがとうございました!
星星星
1000円という良心的な入場料に関しても、ミュージアムに感謝です。


さてさて、最後に。
普通に過ごしていても楽しい川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムですが。
いたるところに、藤子・F・不二雄らしいテイストの遊び心が潜んでいます。
それらの一部を、いくつかご紹介いたしましょう。

まずは、館内の案内版。
よく見ると、Fシアターやミュージアムショップへの案内に交じって、
「先生のおうちはあっち」「空」 の方向まで (笑)

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-案内板


続いて、トイレの案内も、藤子・F・不二雄らしいユーモアが。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-トイレ


シルエットが、のび太としずかちゃんに!
しかも、トイレの入り口では、このシルエットが・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-トイレ


緊急事態に (笑) !!


ミュージアムの注意事項にも、思わずホンワカパッパな気分になる条文が。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-注意事項


「“ネズミ” の入館はご遠慮いただいています」

ドラえもんの願いは、ネズミに届くのだろうか。






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