本日は、映画に関する展覧会をご紹介いたします。
その展覧会とは・・・
東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中の
“ロードショーとスクリーン 外国映画ブームの時代” です。
7月29日まで。
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』 や、
『千と千尋の神隠し』 などのジブリ作品のヒットに代表されるように。
最近では、日本映画の人気も、盛り返してきていますが。
ちょっと前までは、映画でヒットを連発するのは、断然、洋画でした。
そんな風に、日本人が、 “洋画大好き民族” (←?) となったのは、1970年代のこと。
この時代に初めて、配給収入において外国映画が初めて日本映画を凌駕し、
アメリカや香港映画など数々のヒット作品が国民的なブームとなったのだそうです。
そこで、そんな外国映画全盛期に想いを馳せるべく (?)
日本でヒットした洋画作品の数々を、当時のポスターや宣伝資料とともに紹介しているのが、
今回紹介する “ロードショーとスクリーン 外国映画ブームの時代” という展覧会です。
では、早速、会場に入ってみましょう・・・・・って、アレ?!
ここ、美術館ですよね (焦) ?!
なんとなんと、今回の展覧会のために、
1980年代当時の映画館の劇場窓口が、完全に再現されていました。
その再現力の高さに、思わずビックリ!
・・・が、冷静に考えると、ここに、そんなに力を入れなくてもいいような (笑)
入り口を抜けると、会場の壁には、名作映画のポスターの数々が。
『卒業』 に、
卒業 [DVD]/ダスティン・ホフマン,キャサリン・ロス,アン・バンクロフト
¥1,500
Amazon.co.jp
『地獄の黙示録』 に、
地獄の黙示録セット (初回限定生産) [DVD]/ジェネオン エンタテインメント
¥8,925
Amazon.co.jp
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 に、
バック・トゥ・ザ・フューチャー [DVD]/ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
¥2,090
Amazon.co.jp
『ターミネーター2』 に。
ターミネーター2 特別編 [DVD]/ジェネオン・ユニバーサル
¥1,500
Amazon.co.jp
懐かしの外国映画が、続々と登場しますので、
映画ファンならずとも、心が躍ることでしょう♪
さて、今回の展覧会の大きな特徴は、
それらの名作映画が、いかに素晴らしい内容かということに焦点を当てているのではなく、
それらの名作映画を、どのように日本で紹介されたかに焦点を当てている点にあります。
なので、映画の内容どうこうよりも、
ポスターのキャッチコピーに、ついつい目が行ってしまいました。
個人的に、とても印象的だったのが、
Mr.BOO! ミスター・ブー デジタル・リマスター版 [DVD]/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
¥1,500
Amazon.co.jp
『ミスター・ブー Mr.Boo!』 のポスター。
このコピー文は、秀逸でした (笑)
以下、抜粋↓
「グッバイ・アメリカン!
5分間に3回の大爆笑に
自由の女神もズッコケた!
〈007〉を打ちのめし
〈ジョーズ〉さえも喰いちぎった
と~んでもない映画
いま、世界の若者たちの合言葉はミスター・ブー!」
“5分間に3回” というのが、妙に信憑性があります (笑)
このコピーなら、ちょっと観に行きたくなっちゃいますね。
それと、衝撃の事実が発覚したのが、
サスペリア [Blu-ray]/キングレコード
¥4,935
Amazon.co.jp
「決して、ひとりでは見ないでください」
というキャッチフレーズでおなじみの 『サスペリア』 。
そのヒットを受けて、
サスペリア2 完全版 [DVD]/ハピネット・ピクチャーズ
¥3,990
Amazon.co.jp
『サスペリア2』 が、日本で公開されたそうなのですが。
実は、この 『サスペリア2』 は、
本当は、 『サスペリア』 と同じ監督が、
『サスペリア』 よりも前に発表していた 『サスペリア』 と何の関連もない作品。
映画の配給会社が、『サスペリア』 の続編として公開したほうが売れると、
勝手に 『サスペリア2』 とタイトルを付けて公開してしてしまったのだとか。
日本にも、とんでもない時代があったのですね (笑)
とんでもない時代と言えば、 『エマニエル夫人』 のポスターも、衝撃的。
今では、絶対に人目に付く場所には貼ることが出来ないであろうポスターでした。
1970年代は、ヌードに対する規制が、今よりも緩かったのですね。
時代を感じてしまいました。
会場には、それらポスターだけでなく、
当時の映画のチケットや、試写状も展示されており、貴重な映画グッズの数々が堪能できます。
また、なぜか、 “ジャッキー・チェン映画のプレスシート集” のコーナーもありました。
(↑他の俳優のコーナーはないのに)
おそらく、担当者は、ジャッキー・チェンの大ファンなのでしょう (笑)
美術展会場の出口を抜けると、
最後に、当時の映画の予告編が映像で流されているコーナーがあり、
ここでもまた、懐かしさに浸ることが出来ます。
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね~」 と、心の底から思う展覧会。
それでは、今回は、この辺りで。
さよなら、さよなら、さよなら。
美術ブログのランキングに、ご協力をお願いします
↧
ロードショーとスクリーン 外国映画ブームの時代
↧