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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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Mission20 テクノ法要を体験せよ!

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現在、東京国立博物館では、
“京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ” が絶賛開催中です。


(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)


その開催を記念して、来たる11月6日に、
展覧会史上初となる画期的なコラボレーション企画が行われるそうです!
それは・・・

【大報恩寺展 ×「テクノ法要」】


「・・・・・何それ?」

と思われた方も、少なくないでしょう。
テクノ法要とは、福井県の由緒ある照恩寺の17代目で、若い頃はDJとして活躍、
ライブハウスで照明の仕事もしていたという朝倉行宣住職が発案した新感覚の法要で、
テクノミュージックとプロジェクションマッピングを用いて行われるもの。
その意外な組み合わせが、ニコニコ動画を中心にネットで大きな話題となっているそうです。
また、極楽浄土の世界観を現代風に表現していると、
意外にも、地元のお年寄りたちにも大好評なのだとか。

そんな今話題のテクノ法要と "大報恩寺展" が、まさかのコラボ!
朝倉行宣住職 (浄土真宗本願寺派) と、
大報恩寺の菊入諒如住職 (真言宗智山派) による宗派を超えたセッションが実現するようです。
展覧会史上としてもエポックメイキングですが、
仏教界にとっても実にエポックメイキングな機会となることでしょう。


それに先駆け、先日、メディア向けの先行公開が行われましたので、お邪魔してきました。
会場は、平成館大講堂。
開始前は、いつにもなく神妙な空気が漂っていました。
あぁ。これから本当に法要が行われるのですね。

実をいえば、子どもの時から、法要はなんとなく苦手でした。
真剣にお経を唱えてくださっている住職さんには申し訳ないのですが、
法要中、頭の中でずっと “早く終われ。早く終われ” と唱えていたものです。
もしくは、少しでも気を紛らわせようと、前にいるおじさんの靴下をじっと眺めていたものです。
そんな僕が、今から約30分も続く法要に耐えられるのだろうか。
心配は募るばかりです。


と、そのタイミングで、照明は消え、会場は真っ暗に。
そして、テクノミュージックがフロアに鳴り響きます。
舞台上には、仏様のCG映像がプロジェクションされました。




何この斬新な法要!?

「テクノ法要」 と聞いて、ある程度の想定はしていましたが。
それを大きく超えてくる斬新さでした。
僕がこれまで経験してきた法要とは、全くの別物です。

と、ここで大報恩寺の菊入住職を中心とするメンバー (?) が登場しました。




テクノのメロディに、山吹色の衣装。
思わずPerfumeの 『Dream Fighter』 を連想してしまいます。




もちろん菊入住職らは、Perfumeと違って、ダンスは一切踊りませんが。
テクノのメロディに合わせて、(お経を) 真剣に謳いあげています。




その (読経の) パフォーマンスは、Perfumeに負けず劣らずクールでした。
まさか法要で、こんなにも胸を熱くする日が来ようとは。
小学生の時の自分に、教えてあげたいくらいです。




気づけば、あっという間の30分。
法要中、ずっと無意識にビートを刻んでいました。
何度か登場するサビ(?) の部分では、無意識に口ずさんでしまいました。
法要終了後、思わず 「アンコール!」 と叫びそうになりました。
すべてが初体験でした。


テクノ法要。
想像以上に素晴らしかったです。
一見、奇をてらっているようですが。
現代的なスタイルを採用しているというだけで、
「仏様の言葉を多くの人々に届ける」 という本質の部分はブレていませんでした。
僕が死んだ際には、テクノ法要を採用してもらおうっと。


ちなみに。




法要後の2人にトークショーでは、
まだもう少し改良の余地があるとの発言が飛び出していました。
11月6日までにアップデートするとのこと。
完全版のテクノ法要が、楽しみでなりません。
ご興味のある方は、是非!

 大報恩寺展 ×「テクノ法要」

  日時:2018年11月6日(火)午後3時~4時
  会場:東京国立博物館平成館大講堂(定員380人)
  観覧料:無料。ただし、本展観覧券が必要。
     半券でも可。その場合は別途入館料が必要。当日先着順。





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