お台場の日本科学未来館で開催中の・・・
“『科学で体験するマンガ展』~時を超える夢のヒーロー~” という企画展に行ってきました。
‘マンガに描かれるヒーロー・ヒロインの能力を現代の科学技術で再現する’
という、なんとも楽しげな展覧会。
ちなみに、取り上げられているのは、
「怪物くん」「サイボーグ009」「鉄腕アトム」「ドラえもん」「ひみつのアッコちゃん」
の日本を代表する5つの懐かしのマンガ。
「ワンピース」 とか、 「ドラゴンボール」 とか、 「新世紀エヴァンゲリオン」 とか、
もっと現代っ子の人気を集めそうなマンガがあるような気もしますが。
あえて、70年代から80年代のマンガがチョイスされているのは、興味深いところです。
さてさて、会場に入ってみると、
そこには、各マンガごとのブースが。
それぞれのブースで、2種類の体験が出来るようになっていました。
つまり、会場全体では、計10種の体験が楽しめます。
僕が、最初に入ったのは、
「サイボーグ009」 のブース。
そこには、 “サッカードディスプレイ” なる謎のマシーンが展示されていました。
どこからどう見ても、ただの電飾。
一直線に並んだ光が点滅しているだけです。
ところが。
このマシーンを見つめながら、高速で左右に首を振ると、あら不思議!
(カメラを素早く動かしても、同様の効果が得られました)
ジョーの姿が、目の前に現れたではないですか!!!
さらに。
会場を進んでいくと、今度は、こんなコーナーが。
高速で回転し続ける敵の姿は、決して肉眼では決して捉えることは出来ません。
しかし、その目の前にある怪しげなメガネをかけると、あら不思議!
高速回転している敵の動きが、止まって見えるのです。
これには、
“ストップモーションゴーグル” なる機械の技術が応用されています。
高速の動きが止まって見えるようになるなんて、ものすごい科学技術が現在はあるのですね。
純粋に驚きました。
さてさて、すっかり、 「サイボーグ009」 のブースは楽しめたのですが・・・。
他のブースは、残念ながら、そんなでもありませんでした。
例えば、 「怪物くん」 のブースでは、怪物くんのように、手が伸ばせるとのことでしたが。
実際は、
このように、モニターの画面上で腕が伸びるだけ。
「鉄腕アトム」 のブースでは、アトムと一緒に空を飛べるとのうことでしたが。
実際は、
Google Earthの画像に、アトムを合成しただけ。
「ドラえもん」 のブースでは、数多くのひみつ道具の中から、
なぜか、超マイナーな 『コエカタマリン』 がセレクトされていて。
しかも、それを、
声が映像内で固定のカタカナに変換されるという音声認識技術で再現していました。
『コエカタマリン』 を再現するなら、
実体化しないと、意味がないと思います (←今の技術では不可能でしょうが)
音声認識技術は、もちろんスゴイ技術ですが、
今回あえて、 『コエカタマリン』 のていで紹介する必要があったのか、はなはだ疑問です。
というわけで。
全体的に、マンガに描かれるヒーロー・ヒロインの能力を、
なんとか無理無理、現代の科学技術で再現した感じが否めませんでした。
間に合わせ、と言いますが、こじつけ、と言いますか・・・。
逆に言えば、マンガの世界に、
まだ現実の科学技術が追い付けていないことの証明なのかもしれません。
もし、次回があるのなら、
『サザエさん』 のエンディング曲で、家がはげしく伸び縮みする、
あの超常現象 (?) を、科学の力で何とか体験させて頂きたいです。
<おまけ>
なんか消化不良だったので、お台場のガンダムを見て帰りました。
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『科学で体験するマンガ展』~時を超える夢のヒーロー~
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