いよいよロンドンオリンピックが開幕!
多くの日本人が、イギリスに注目を注いでいる今、
逆に (?) 、イギリスより、素敵な芸術品の数々が来日しています。
その芸術品とは、
19世紀後半のイギリス美術を代表する画家エドワード・バーン=ジョーンズ の代表的な連作の数々。
三菱一号館美術館にて、それらの貴重な作品を紹介する、
“バーン=ジョーンズ展 ―装飾と象徴” が、8月19日まで開催中です。
これまでに、バーン=ジョーンズの盟友であるウィリアム・モリスの展覧会や、
バーン=ジョーンズが携わったアーツ・アンド・クラフツ運動を取り上げた展覧会、
バーン=ジョーンズが関わったラファエル前派を紹介した展覧会は、行われてきたものの。
エドワード・バーン=ジョーンズの個展となると、
実は、意外にも、今回の美術展が、日本初とのこと。
確かに、名前は何度も耳にしていますが、その作品を、まとめて目にした記憶はありません。
さてさて、今回の美術展では、油彩画、水彩画、素描、貴重書など、
本国イギリスをはじめ、国内外より厳選された約80点のバーン=ジョーンズ作品が紹介されていました。
正直なところ、美術展の最初の方では、
その耽美な作風に馴れることが出来ず、 「ふ~ん」 という感じでした。
そのまま、イマイチ乗り切れない状態で、
会場の最後まで行くことになるのかと、危惧しかけた、その瞬間です。
思わず足を止める作品が、目に飛び込んできました!
《慈悲深き騎士》
キリストから慰めを受ける騎士を描いた一枚。
「キリストさんの体勢がキツそうだから、もっと近づいてやれよ!」
というツッコミは、置いておきまして。
騎士が身に付けている甲冑や兜の描写が、抜群に素晴らしかったです!
子ども時代に、ドラクエなどのRPGに熱中したことがあるだけに、
カッコイイ防具や武器が登場すると、いやおうなくテンションが上がってしまいました (笑)
続いて、足が止まったのは、 《闘い:龍を退治する聖ゲオルギウス》 という作品。
聖ゲオルギウスと言えば、国立西洋美術館で開催中の “ベルリン国立美術館展” に、
リーメンシュナイダーによる木彫の聖ゲオルギウスが展示されていたのが記憶に新しいところです。
全く同じ題材ながら、バーン=ジョーンズの手にかかると、こうなります↓
「龍っていうか、トカゲじゃん!」
というツッコミは、置いておきまして。
竜の禍々しさ、それに真っ向から対峙するゲオルギウスのカッコよさ。
思わず、手に汗握るバトルシーンであることは確かです。
気づけば、脳内でファイナルファンタジーの戦闘曲が再生されていました (笑)
そして、いよいよ、ラスボス登場。
《果たされた運命-大海蛇を退治するペルセウス》 です。
この世界観は、まさしくファイナルファンタジー。
全男子必見の一枚です。
(脳内BGM)
というわけで、思わず熱くなってしまったバーン=ジョーンズ展。
まさに、 『burn(=燃える)』 なジョーンズ展です。
ちなみに。
男子だけでなく、女子ウケする作品も、たくさん。
花の女神を描いた 《フローラ》 や、
代表作のひとつ 《眠り姫》 も出展されています。
特に、 《眠り姫》 は、
1891年公開されたときのロンドンの観衆が熱狂した作品だけあって、必見の一枚。
本当に、彼女たちの寝息が聞こえてきそうなリアリティがありました。
しかし、まぁ、眠り姫が4人もいるとは、驚きです (笑)
4人も眠り姫がいる光景は、
姫が眠っているというよりは、家飲みをした時の朝方に観られる光景に近かったです。
最後に紹介したいのは、4枚1組の連作 《ピグマリオンと彫像》
そのストーリーを追ってみましょう。
彫刻家ピグマリオン君は、何やら悩んでいます。
どうやら、恋の悩みの様子。
そのお相手は、というと・・・
自分が作った彫刻作品 (笑)!!
…って、人の真剣な恋を、笑ってはいけませんね。
自分で作った彫刻に恋してしまう。
そういうこともありますよね( -_-) (←遠い目)
この恋をどうしたものかと悩むピグマリオン君。
その願いは、奇跡的にも、女神アフロディテによって叶えられます。
かくして、ガラテアの像に命が吹き込まれ・・・
ピグマリオン君の妻となりました。
めでたしめでたし。
・・・・・なのか?
とりあえず、世の結婚に悩む男性は、
現実の女性を諦め、フィギュア作りに邁進しましょう、という教えなのでしょうかね。
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多くの日本人が、イギリスに注目を注いでいる今、
逆に (?) 、イギリスより、素敵な芸術品の数々が来日しています。
その芸術品とは、
19世紀後半のイギリス美術を代表する画家エドワード・バーン=ジョーンズ の代表的な連作の数々。
三菱一号館美術館にて、それらの貴重な作品を紹介する、
“バーン=ジョーンズ展 ―装飾と象徴” が、8月19日まで開催中です。
これまでに、バーン=ジョーンズの盟友であるウィリアム・モリスの展覧会や、
バーン=ジョーンズが携わったアーツ・アンド・クラフツ運動を取り上げた展覧会、
バーン=ジョーンズが関わったラファエル前派を紹介した展覧会は、行われてきたものの。
エドワード・バーン=ジョーンズの個展となると、
実は、意外にも、今回の美術展が、日本初とのこと。
確かに、名前は何度も耳にしていますが、その作品を、まとめて目にした記憶はありません。
さてさて、今回の美術展では、油彩画、水彩画、素描、貴重書など、
本国イギリスをはじめ、国内外より厳選された約80点のバーン=ジョーンズ作品が紹介されていました。
正直なところ、美術展の最初の方では、
その耽美な作風に馴れることが出来ず、 「ふ~ん」 という感じでした。
そのまま、イマイチ乗り切れない状態で、
会場の最後まで行くことになるのかと、危惧しかけた、その瞬間です。
思わず足を止める作品が、目に飛び込んできました!
《慈悲深き騎士》
キリストから慰めを受ける騎士を描いた一枚。
「キリストさんの体勢がキツそうだから、もっと近づいてやれよ!」
というツッコミは、置いておきまして。
騎士が身に付けている甲冑や兜の描写が、抜群に素晴らしかったです!
子ども時代に、ドラクエなどのRPGに熱中したことがあるだけに、
カッコイイ防具や武器が登場すると、いやおうなくテンションが上がってしまいました (笑)
続いて、足が止まったのは、 《闘い:龍を退治する聖ゲオルギウス》 という作品。
聖ゲオルギウスと言えば、国立西洋美術館で開催中の “ベルリン国立美術館展” に、
リーメンシュナイダーによる木彫の聖ゲオルギウスが展示されていたのが記憶に新しいところです。
全く同じ題材ながら、バーン=ジョーンズの手にかかると、こうなります↓
「龍っていうか、トカゲじゃん!」
というツッコミは、置いておきまして。
竜の禍々しさ、それに真っ向から対峙するゲオルギウスのカッコよさ。
思わず、手に汗握るバトルシーンであることは確かです。
気づけば、脳内でファイナルファンタジーの戦闘曲が再生されていました (笑)
そして、いよいよ、ラスボス登場。
《果たされた運命-大海蛇を退治するペルセウス》 です。
この世界観は、まさしくファイナルファンタジー。
全男子必見の一枚です。
(脳内BGM)
というわけで、思わず熱くなってしまったバーン=ジョーンズ展。
まさに、 『burn(=燃える)』 なジョーンズ展です。
ちなみに。
男子だけでなく、女子ウケする作品も、たくさん。
花の女神を描いた 《フローラ》 や、
代表作のひとつ 《眠り姫》 も出展されています。
特に、 《眠り姫》 は、
1891年公開されたときのロンドンの観衆が熱狂した作品だけあって、必見の一枚。
本当に、彼女たちの寝息が聞こえてきそうなリアリティがありました。
しかし、まぁ、眠り姫が4人もいるとは、驚きです (笑)
4人も眠り姫がいる光景は、
姫が眠っているというよりは、家飲みをした時の朝方に観られる光景に近かったです。
最後に紹介したいのは、4枚1組の連作 《ピグマリオンと彫像》
そのストーリーを追ってみましょう。
彫刻家ピグマリオン君は、何やら悩んでいます。
どうやら、恋の悩みの様子。
そのお相手は、というと・・・
自分が作った彫刻作品 (笑)!!
…って、人の真剣な恋を、笑ってはいけませんね。
自分で作った彫刻に恋してしまう。
そういうこともありますよね( -_-) (←遠い目)
この恋をどうしたものかと悩むピグマリオン君。
その願いは、奇跡的にも、女神アフロディテによって叶えられます。
かくして、ガラテアの像に命が吹き込まれ・・・
ピグマリオン君の妻となりました。
めでたしめでたし。
・・・・・なのか?
とりあえず、世の結婚に悩む男性は、
現実の女性を諦め、フィギュア作りに邁進しましょう、という教えなのでしょうかね。
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