日本最南端&最西端にある公立ミュージアム、沖縄県立博物館・美術館に行ってきました。
愛称は、“おきみゅー” とのことなので、
なんとなく可愛らしい建物を想像していたのですが・・・・・
全くキュートじゃなかったです (笑)
むしろ、真逆。
「ゴゴゴゴゴゴゴ」 という擬音がしっくりくる要塞のようないかつい建物でした。
もしや、沖縄の国宝建造物である玉陵をイメージしているのかと思いきや、
当たらずといえども遠からず、沖縄のグスク (御城) をイメージしているのだそうです。
しかし、そんな威圧的な外観とは対照的に・・・・・
内部は、ガラッと開放的。
内と外で、だいぶギャップのある建物でした。
さてさて、そんな沖縄県立博物館・美術館で、現在開催されているのは、
“縄文と沖縄―火焔型土器のシンボリズムとヒスイの道―” という展覧会。
king of 縄文土器である 「火焔型土器」 と、
全縄文人の憧れの的だった 「ヒスイ」 をテーマにした展覧会です。
会場には、レプリカのものも含め、
数々の火焔型土器が展示されていましたが・・・
これらは、沖縄で出土したものではありません。
どうやら沖縄からは、火焔型土器は出土していない模様です。
当時の沖縄では、幾何学模様が施された土器や、
丸みを帯びた土器が主流だったとのことでした。
・・・・・じゃあ、何で今回の “縄文と沖縄” のテーマを、
わざわざ他の県のミュージアムから借りてまで、「火焔式土器」 にしたのでしょう?
展覧会が言わんとしていたことを要約すると、以下のようになります。
縄文時代中期、人口が著しく増加。
→地域ごとに個性豊かな器が作られ始める。
→突起や把手など、全体を覆い隠すような付加的装飾が著しく発展する土器も登場。
→そんな付加的装飾デザインを、便宜上、「アドオン・デザイン」 と呼ぶ。
ちなみに、沖縄にも 「アドオン・デザイン」 があり、
タックヮーサー (盛り付け) と呼ばれる技術が、それに相当するとのこと。
通ずるところがあると言えばあるような。
無いと言えば無いような。
「付加的装飾=縄文」 ということになるのなら、
パンダが付いてるマグカップとかも、縄文と関連深いことになってしまうのでは?
論として、ちょっと無理がある気がしました。
と、火焔土器と沖縄の関係性は、あってないようなものでしたが、
今展のもう一つのキーワード 「ヒスイ」 に関しては興味深い事実が紹介されていました。
沖縄の遺跡から出土したヒスイは、なんと新潟の糸魚川で産出したものなのだとか。
つまり、縄文時代の時点で、新潟と沖縄には交易があったということです。
それだけ長距離間の交易をしてでも手に入れたいほどに、
縄文時代、糸魚川産のヒスイにはブランド価値があったのですね。
ちなみに、ヒスイ以外では、
黒曜石を現在の佐賀県伊万里市からダイレクトで仕入れていたそう。
さらに、沖縄本土から、青森県の亀ケ岡式土器の破片も見つかっているそう。
琉球王国が誕生する遥か昔から、
沖縄の人々は、様々な地域と交流を持っていたようです。
沖縄パワー、恐るべし。
内容も多岐にわたっており、それなりに見ごたえのある展覧会でしたが。
難を言えば、内容が多岐にわたりすぎていたような。
トピックが多すぎて、全体的にはとっ散らかっている印象を受けました。
何より、解説パネルが異常に多かったです。
壁に貼るタイプだけでは収まりきらず、
イーゼルが多く配置され、そこにも解説パネルが載せられていました。
しかも、文字ビッシリ。
年配の方には、ハズキルーペがないと辛いかも。
解説パネルが、「アドオン」 です。
ちなみに。
個人的に一番印象に残った展示品は、《亀ケ岡式土器(台付鉢)》 。
じーっと見ていたら、
「はごろもフーズ」 という声が聞こえてきたような気がしました (笑)
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愛称は、“おきみゅー” とのことなので、
なんとなく可愛らしい建物を想像していたのですが・・・・・
全くキュートじゃなかったです (笑)
むしろ、真逆。
「ゴゴゴゴゴゴゴ」 という擬音がしっくりくる要塞のようないかつい建物でした。
もしや、沖縄の国宝建造物である玉陵をイメージしているのかと思いきや、
当たらずといえども遠からず、沖縄のグスク (御城) をイメージしているのだそうです。
しかし、そんな威圧的な外観とは対照的に・・・・・
内部は、ガラッと開放的。
内と外で、だいぶギャップのある建物でした。
さてさて、そんな沖縄県立博物館・美術館で、現在開催されているのは、
“縄文と沖縄―火焔型土器のシンボリズムとヒスイの道―” という展覧会。
king of 縄文土器である 「火焔型土器」 と、
全縄文人の憧れの的だった 「ヒスイ」 をテーマにした展覧会です。
会場には、レプリカのものも含め、
数々の火焔型土器が展示されていましたが・・・
これらは、沖縄で出土したものではありません。
どうやら沖縄からは、火焔型土器は出土していない模様です。
当時の沖縄では、幾何学模様が施された土器や、
丸みを帯びた土器が主流だったとのことでした。
・・・・・じゃあ、何で今回の “縄文と沖縄” のテーマを、
わざわざ他の県のミュージアムから借りてまで、「火焔式土器」 にしたのでしょう?
展覧会が言わんとしていたことを要約すると、以下のようになります。
縄文時代中期、人口が著しく増加。
→地域ごとに個性豊かな器が作られ始める。
→突起や把手など、全体を覆い隠すような付加的装飾が著しく発展する土器も登場。
→そんな付加的装飾デザインを、便宜上、「アドオン・デザイン」 と呼ぶ。
ちなみに、沖縄にも 「アドオン・デザイン」 があり、
タックヮーサー (盛り付け) と呼ばれる技術が、それに相当するとのこと。
通ずるところがあると言えばあるような。
無いと言えば無いような。
「付加的装飾=縄文」 ということになるのなら、
愛龍社 パンダ屋マグカップ ARO-1090 1,916円 楽天 |
パンダが付いてるマグカップとかも、縄文と関連深いことになってしまうのでは?
論として、ちょっと無理がある気がしました。
と、火焔土器と沖縄の関係性は、あってないようなものでしたが、
今展のもう一つのキーワード 「ヒスイ」 に関しては興味深い事実が紹介されていました。
沖縄の遺跡から出土したヒスイは、なんと新潟の糸魚川で産出したものなのだとか。
つまり、縄文時代の時点で、新潟と沖縄には交易があったということです。
それだけ長距離間の交易をしてでも手に入れたいほどに、
縄文時代、糸魚川産のヒスイにはブランド価値があったのですね。
ちなみに、ヒスイ以外では、
黒曜石を現在の佐賀県伊万里市からダイレクトで仕入れていたそう。
さらに、沖縄本土から、青森県の亀ケ岡式土器の破片も見つかっているそう。
琉球王国が誕生する遥か昔から、
沖縄の人々は、様々な地域と交流を持っていたようです。
沖縄パワー、恐るべし。
内容も多岐にわたっており、それなりに見ごたえのある展覧会でしたが。
難を言えば、内容が多岐にわたりすぎていたような。
トピックが多すぎて、全体的にはとっ散らかっている印象を受けました。
何より、解説パネルが異常に多かったです。
壁に貼るタイプだけでは収まりきらず、
イーゼルが多く配置され、そこにも解説パネルが載せられていました。
しかも、文字ビッシリ。
年配の方には、ハズキルーペがないと辛いかも。
解説パネルが、「アドオン」 です。
ちなみに。
個人的に一番印象に残った展示品は、《亀ケ岡式土器(台付鉢)》 。
じーっと見ていたら、
「はごろもフーズ」 という声が聞こえてきたような気がしました (笑)
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