先日、パナソニック 汐留ミュージアムで開催中の・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
“子どものための建築と空間展” に行ってきました。
こちらは、タイトルずばり 「子どものための建築と空間」 に焦点を当てた展覧会です。
展覧会場では、日本最古の小学校である松本市の 《旧開智学校》 から、
旧開智学校(重要文化財) 1876年 立石清重 写真提供:旧開智学校
“世界で最も楽しい幼稚園” とも呼ばれる 《ふじようちえん》 まで。
ふじようちえん 2007年 建築家:手塚貴晴+手塚由比(手塚建築研究所) トータルプロデュース:佐藤可士和
Photo©Katsuhisa Kida / FOTOTECA
日本の建築史及び教育史に名を残す、
子どものための名建築の数々が、パネルや模型、設計図とともに年代順で紹介されています。
その大半を占めるのは、保育園・幼稚園や小学校といった教育施設。
展覧会のポスターに、「こんなところで学びたかった」 というコピーがありましたが。
まさに、「それな!」。
こういう保育園・幼稚園、小学校で育っていたら、
きっと今頃僕は、もっと立派で感性豊かな大人になっていたはずです (←?)。
通ってみたい学校は多々ありましたが、どこか1つを選ぶのであれば、
昨年の 『美の巨人たち』 でも取り上げられていた 《八幡浜市立日土小学校》 でしょうか。
“日本で一番美しい小学校” と称されている 《八幡浜市立日土小学校》。
校庭の反対側に川が流れており、その川に向かってテラスが張り出しています。
さらに、パステル調の若草色と淡い桜色を基調としたカラーリング。
小学校というよりも、どことなくフランスのこじゃれたペンションのような印象を受けました。
ちなみに、2012年には、戦後木造建築として、初の重要文化財に指定されたとのこと。
母校が重要文化財に指定されるだなんて。
八幡浜市立日土小学校のOB・OGは、さぞや驚いたことでしょう。
自分の母校が、何の変哲もないオーソドックスな校舎だったため、
一流建築家たちが手掛けた校舎の数々を、つい羨ましく感じてしまいましたが。
戦後の鉄筋コンクリート造の校舎のモデルスクールも取り上げられており、
それなりに子どものための工夫が、随所に凝らされていることを知ることが出来ました。
よそはよそ、うちはうち。
今さらながら、母校の校舎に愛着めいたものが湧きました。
大人になって初めて気づく建築家の愛情。
温かい気持ちになれる展覧会です。
ちなみに、教育施設以外にも、児童館や子ども図書館、公園、遊び場、
さらには、「タコすべり台」 といった懐かしの遊具も紹介されていました。
その誕生に、若手の彫刻家が携わっていたこと。
溶接された鉄筋の上に、モルタルを塗り重ね、
表面を研ぎ上げることで、あの滑らかな曲線、滑り心地を実現させていること…etc。
もし今度、タコすべり台を目にしたときには、
タコすべり台に関わる名もなき人々のドラマに想いを馳せてみたいと思います。
また、各時代の子供たちが慣れ親しんだ教育玩具や絵本の原画も紹介されています。
それらの中には、ウルトラマンやウルトラ怪獣のデザイン画 (実物!) も。
昭和の少年たちの心をガッツリ掴んだこれらのデザインを生み出したのは、デザイナーの成田亨。
彼には、ウルトラマンのデザイナーとしての顔の他に、彫刻家としての顔も。
展覧会には、そんな彫刻家・成田亨が子どものために手掛けた作品も併せて出展されていました。
その名も、《タンクボール》 。
子どもが中に入り、ゴロゴロと転がって遊ぶ遊具と想定されていたとのこと。
ただし、安全性の観点から、遊具としての使用は見送り。
・・・・・でしょーね!
結果、伊勢丹百貨店のウィンドウを飾ることになったそうです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“子どものための建築と空間展” に行ってきました。
こちらは、タイトルずばり 「子どものための建築と空間」 に焦点を当てた展覧会です。
展覧会場では、日本最古の小学校である松本市の 《旧開智学校》 から、
旧開智学校(重要文化財) 1876年 立石清重 写真提供:旧開智学校
“世界で最も楽しい幼稚園” とも呼ばれる 《ふじようちえん》 まで。
ふじようちえん 2007年 建築家:手塚貴晴+手塚由比(手塚建築研究所) トータルプロデュース:佐藤可士和
Photo©Katsuhisa Kida / FOTOTECA
日本の建築史及び教育史に名を残す、
子どものための名建築の数々が、パネルや模型、設計図とともに年代順で紹介されています。
その大半を占めるのは、保育園・幼稚園や小学校といった教育施設。
展覧会のポスターに、「こんなところで学びたかった」 というコピーがありましたが。
まさに、「それな!」。
こういう保育園・幼稚園、小学校で育っていたら、
きっと今頃僕は、もっと立派で感性豊かな大人になっていたはずです (←?)。
通ってみたい学校は多々ありましたが、どこか1つを選ぶのであれば、
昨年の 『美の巨人たち』 でも取り上げられていた 《八幡浜市立日土小学校》 でしょうか。
“日本で一番美しい小学校” と称されている 《八幡浜市立日土小学校》。
校庭の反対側に川が流れており、その川に向かってテラスが張り出しています。
さらに、パステル調の若草色と淡い桜色を基調としたカラーリング。
小学校というよりも、どことなくフランスのこじゃれたペンションのような印象を受けました。
ちなみに、2012年には、戦後木造建築として、初の重要文化財に指定されたとのこと。
母校が重要文化財に指定されるだなんて。
八幡浜市立日土小学校のOB・OGは、さぞや驚いたことでしょう。
自分の母校が、何の変哲もないオーソドックスな校舎だったため、
一流建築家たちが手掛けた校舎の数々を、つい羨ましく感じてしまいましたが。
戦後の鉄筋コンクリート造の校舎のモデルスクールも取り上げられており、
それなりに子どものための工夫が、随所に凝らされていることを知ることが出来ました。
よそはよそ、うちはうち。
今さらながら、母校の校舎に愛着めいたものが湧きました。
大人になって初めて気づく建築家の愛情。
温かい気持ちになれる展覧会です。
ちなみに、教育施設以外にも、児童館や子ども図書館、公園、遊び場、
さらには、「タコすべり台」 といった懐かしの遊具も紹介されていました。
その誕生に、若手の彫刻家が携わっていたこと。
溶接された鉄筋の上に、モルタルを塗り重ね、
表面を研ぎ上げることで、あの滑らかな曲線、滑り心地を実現させていること…etc。
もし今度、タコすべり台を目にしたときには、
タコすべり台に関わる名もなき人々のドラマに想いを馳せてみたいと思います。
また、各時代の子供たちが慣れ親しんだ教育玩具や絵本の原画も紹介されています。
それらの中には、ウルトラマンやウルトラ怪獣のデザイン画 (実物!) も。
昭和の少年たちの心をガッツリ掴んだこれらのデザインを生み出したのは、デザイナーの成田亨。
彼には、ウルトラマンのデザイナーとしての顔の他に、彫刻家としての顔も。
展覧会には、そんな彫刻家・成田亨が子どものために手掛けた作品も併せて出展されていました。
その名も、《タンクボール》 。
子どもが中に入り、ゴロゴロと転がって遊ぶ遊具と想定されていたとのこと。
ただし、安全性の観点から、遊具としての使用は見送り。
・・・・・でしょーね!
結果、伊勢丹百貨店のウィンドウを飾ることになったそうです。
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