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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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本日のお客様:三代目大谷鬼次

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大都会の片隅に、
芸術家や絵画のモデルが訪れる占いの館があるという―





おや、今宵も占い師の高天麗舟さんのもとへ、誰かお客様がやってきたようです。



【プロフィール】
高天麗舟 (たかま れいしゅう)
書家・占い師。群馬県高崎市生まれ。書家・野尻泰煌先生に師事。
書を通じて漢籍・思想・哲学・芸術全般に親しみ、
本来の人間表現に到達することを目的として手相・四柱推命・易・生命学 (姓名判断) などの研鑚を積む。
手相:西谷泰人先生に師事/四柱推命:浅野太志先生に師事/易:天道春樹先生に師事
現在、埼玉大学・教育学部にて障害児育児をテーマとした講話や、
「手相×アート」トークショー、仏像手相鑑定ツアーなどを含む多分野での活動を展開。
書作品寄贈:ハンガリー・ケチケメート市、ハンガリー・ケチケメート市ラダイ博物館

HP:https://www.reishu-takama.com/


大谷「おーい。手相を診てくれるって先生はいるかい?ちょっくら邪魔すんぜ」

高天「いらっしゃいませ。私がそうですよ」

大谷「なら、話が早ぇ。早速、占ってくれねぇか?」

高天「まずは、お名前を伺ってもよろしいかしら?」

大谷「おいらは、三代目大谷鬼次だ。仕事は・・・」

高天「歌舞伎役者ですよね」

大谷「さっすが先生!まだ手相を見せてないのに、何でわかったんで?」




高天「だって、歌舞伎の衣装 (注1) のまま、いらっしゃってるから」

(注1) 演目は、『恋女房染分手綱』。寛政6年 (1794) 5月に河原崎座で上演された

大谷「・・・・・あっ、ちげぇねぇ(笑)」

高天「大谷さんは、普段から、そそっかしいところが多いんじゃないかしら?」

大谷「へぇ、確かに。さっき、楽屋で先生の評判を聞いてよぉ、その足できちまったんだゎ。
    しかし、そいつは何でわかったんで?」

高天「大谷さんは、体に対して極端に手が小さいですよね。
    そういう人は、大胆が過ぎる傾向があり、後先考えず行動してしまいがちなんですよ。
    冷静さを失わないことが大切ですよ」

大谷「なるほどなぁ。手の大きさでもわかることがあるもんだ。
    で、手相からは何がわかるんで?」




高天「大谷さんは、生命線が大きく外に張り出しおいて、親指付け根の肉付きも厚いですね。
    これは非常にバイタリティー旺盛で、じっとしていられない性格を表しています。
    ただ、こちらも極端に張り出しているので、
    ガッツだけで成し遂げようとする傾向が強いですね。粗暴な言動には注意が必要ですよ」

大谷「べらぼうめ!ガッツの何が悪いんでぇ」

高天「大谷さん。粗暴な言動!」

大谷「あぁ。面目ねぇ」

高天「しかし、手のひらの肉付きに対して、指は華奢で細いので、
    大胆さの奥に、夢や神秘的なものに惹かれやすいデリケートな一面を秘めているようですよ」

大谷「ところで、先生。おいらは、役者には向いてるんですかい?」

高天「小指下の手のひら側面が、大きく横に張り出していますよね。
    こういう方は、常に人を楽しませたり驚かせたりと、サービス精神が旺盛です。
    役者さんには、もってこいのタイプですよ」

大谷「そいつは嬉しいねぇ。ただ、おいらは悪役が多くてよ。(注2)
    そのうち主役張ったり、役者として成功できると思いますかい?

(注2) 『恋女房染分手綱』 で演じたのは、金子を奪うというチンピラのようなチョイ役。

高天「感情線が、指の付け根に接近するほど高い位置にありますね。



   
    これは、感情が高ぶりやすいことを表しています。
    喜怒哀楽が激しいため、周囲の人にとっては、ちょっと厄介な存在となりやすいのですが。
    高い感情線は、森光子さんや大物女優さんにも多く見られ、
    激しい感情を役に乗せて演じられれば、役者さんとしての活躍はかなり期待できますよ」

大谷「するってぇと・・・役者として活躍できるってことですかい!
   そいつは、めでてぇや!」

高天「ただ一点だけ。感情線の先端が親指方向に下がっていますね。
   これは、自分を犠牲にして人に譲ってしまうことを示しています。
   基本的に、"怖い人" という印象を与えがちですが、
   実は、意外と空気を気にしてしまうタイプのようです。
   舞台の上では、遠慮することなく演じていくと良いですよ・・・・・って、あら?
   話を最後まで聞かずに、帰っちゃったのね。
   感情が高ぶっていいのは舞台の上だけ、ってアドバイスしようと思ったのに」


【告知】
4/21(土)に 『今度は東寺展だ!高天先生と行く 仏像の手相鑑定ツアー
』 が開催されます。
これまで様々な仏像の手相を鑑定してきましたが、
初めて登場する珍しい線が、続々登場いたしますのでどうぞお楽しみに♪
詳細は、こちらに↓
現在募集中のアートツアー




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