~前回までのあらすじ~
こんばんは。国宝ハンターです。
探し物は、国宝です。
見つけ難いものです。
カバンの中も机の中も、一応探してみましたが、当然無かったので、まだまだ探す気です。
踊っている時間もありませんし、夢の中に行っている時間もありません。
というわけで、227件目の国宝を探しに行ってきます。
今月の 『美の巨人たち』 は、国宝建築シリーズ。
先週の放送では、彦根城を。
今夜の放送では、大浦天主堂を。
そして、来週再来週は、中尊寺・金色堂と赤坂離宮・迎賓館を取り上げる予定なのだとか。
国宝ハンター的には、見逃せないプログラムです。
しかし、悲しいかな。
この4件とも、まだ訪れたことがありません。
というか、国宝ハンターとして訪れたことがある国宝建築は、
5月の京都弾丸国宝ツアーでの一連と 《金蓮寺弥陀堂》 (第17話)しかないのです。
(国宝建築全216件のうち、24件しか観ていない)
これは、国宝ハンターとしては、由々しき事態!!
そこで、今月は、国宝建築強化月間として、国宝建築を中心にハンティングすることに決めました。
さて、そこで向かったのは、
『東村山音頭』 でおなじみの東村山市。
実は、この街には、都内には2つしかない国宝建築うちの1つがあるのです。わぁ~お。
駅から歩くこと、約10分。
お目当ての国宝建築が見えてきました。
この門をくぐれば、国宝の 《正福寺地蔵堂》 (ジャンル:建造物) が目の前に現れます。
もう少し寄ってみましょう。
こちらの 《正福寺地蔵堂》 は、
応永14 (1407) に建立された、典型的な禅宗様(唐様)建築の代表的な建造物です。
その様式は、鎌倉の円覚寺舎利殿と全く同じなのだとか。
特徴的なのは、何と言っても、屋根の反り。
「背筋ピーン!!」 というくらいの強い反り (←?) は、円覚寺舎利殿以上なのだそうです。
京都の国宝建築に比べると、地味な感じが否めなかった 《正福寺地蔵堂》 ですが。
この屋根の反りは、一見の価値あり!
思わず仰け反るほどに、カッコいいです。
もはや何かの秘密基地みたいな印象を受けました。
しかも、細部も、よくよく見てみると、なかなかにオシャレ。
窓が、花の姿をイメージしていたり、
欄間が波模様だったり、
入口の扉に、幾何学的な意匠が取り入れられていたり。
やはり国宝の建築だけあって、見どころはいっぱいです。
ちなみに、僕が訪れたのは、8月8日。
毎年、 8月8日、9月24日、11月3日の3日間だけは、
こちらの 《正福寺地蔵堂》 の内部を特別に開帳しているそうです。
お地蔵様を拝みたいという方は、ぜひ、この日程で!
お地蔵様に直接拝めるという、せっかくの機会だったので、
僕は、これからの国宝ハンティング旅の無事を祈っておきました。
それと、どうしてもお地蔵様に聞いておいてもらいたいことが。
「入り口脇のポスター、3年前のものですよ。」
伝わっていれば、よいのですが。
今現在の国宝ハンティング数 227/1084
国宝ハンターは、ランキングにも挑戦中
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第三十話 国宝ハンター、仰け反る
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