本日は、男子必見の美術展をご紹介いたします。
その美術展とは・・・、
“ウルトラマン・アート!” です。
もはや日本を代表するサブカルチャーの一つとなった 『ウルトラマン』 。
その世界を、怪獣のデザイン画や当時の記録写真など約400点の展示品を通じて、
アートの視点から検証しようとする美術展です。
2010年に、北海道旭川美術館で開催されたのを皮切りに、
岩手県民会館、鹿児島市立美術館、福井市美術館、茨城県近代美術館、長崎県美術館…と、
実際のウルトラマンと同じくらいに (?) 、全国を飛び回っている美術展です。
現在は、埼玉県立近代美術館で開催中。
というわけで、埼玉県立近代美術館に行ってまいりました。
ジュワッチ!
先日までは、草間彌生一色だった埼玉県立近代美術館ですが。
今は、すっかりウルトラマンワールドに!
もちろん外観だけでなく、館内も。
天井を見上げてみてください。
鳥だ!飛行機だ!いや、ウルトラマンだ!
少年の頃は、毎年夏には欠かさずウルフェスに行っていた僕。
(ウルフェス…ウルトラマンフェスティバルの略)
この時点でも、テンションが結構高くなっていました (笑)
では、いよいよ、会場の中へ。
すると、そこには・・・
バルタン星人が!!
そして、
ウルトラマンが!!
写真撮影が可能なので、パシャパシャ撮ってしまいました。
隣の部屋に移ると、今度は・・・
ウルトラセブンが!!
さらに、
ビラ星人が!!
そしてそして、
メトロン星人が!!しかも、ちゃぶ台のシーンの!!
写真を撮る手が止まりません f^^;
気づけば、僕の周りにいた人も、パシャパシャと撮影に勤しんでいました。
これにて撮影可能コーナーは、終わり。
ここから先は、写真撮影が禁止となっています。
「何だよ、もっと写真を撮らせてくれよ!」
とも思ったのですが。
冷静に考えてみると、
記念写真が撮影可能なことといい、
展示されているものそれ自体といい。
「てか、入り口からここまでって、美術展というかウルフェスじゃない?」
という印象。
これは、写真撮影を楽しんでいる場合ではありません。
続く会場に展示されていたのは、
彫刻家・成田亨によるウルトラマンや怪獣たちの原画の数々。
これまで、何度か目にする機会がありましたが、
やっぱり、成田亨による原画の数々は、イイですね。
それぞれの造形に哲学があり、
単なる子供騙しのヒーロー&怪獣なのではなく、
一流クリエイターによる一流のアート作品であることを実感させられます。
成田亨のウルトラな原画をじっくり観賞した後は、
日本のシュルレアリスムを代表する画家・高山良策による造形された怪獣の数々を観賞。
撮影で使われた実物とあって、だいぶ年季が入っていました。
《ゴモラ(頭部)》 なんて、相当ボロボロです (笑)
ウルトラマンとの戦いで、ここまでダメージを受けたのでしょうか??
成田亨のデザイン原画も、もちろん素晴らしいのですが、
その2次元の怪獣を、実際に立体的に造型し、命を吹き込んだ高山良策も素晴らしい。
怪獣なのに (?) 、リアリティすら感じられるから、不思議なものです。
しかし、何より不思議なのは、
彫刻家である成田亨に、怪獣のデザイン画を描く才能があり、
画家である高山良策に、怪獣を造形する才能があったこと。
普通に考えたら、逆のような気がしますが (笑)
美術展は、この後、撮影小道具や台本の展示、
怪獣のソフビ人形に、ウルトラマンのフィギュアの展示が続きます。
ウルトラマン少年だったので、僕は楽しめましたが、
「ぶっちゃけ、やっぱり美術展というかウルフェスじゃない?」
という印象。
成田亨と高山良策のコーナー以外は、
あまり、アートの要素を紹介していなかった気がします。
一応 (?) 、美術展の最後に、伊藤隆介さんというアーティストによる、
ウルトラマンをモチーフにしたインスタレーション作品 《Flying Giant》 が展示されてはいましたが。
全体を通じてみると、ほぼウルフェス状態です。
ウルフェスなら、2ツ星でしょうが。
これは、あくまで、美術展なので、1つ星。
とは言え、全男子が楽しめるのは、確か。
少年たちだけでなく、少年の目をしたオジサンたちも、はしゃいでいました (笑)
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ウルトラマン・アート!
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