昨年、前後編に分けて、たっぷりご紹介させて頂いた江戸川アートミュージアム。
(前編は、こちら。後編は、こちら)
「えっ、競艇場に美術館?!」
と、そのミスマッチな感じに驚かされつつも、行ってみると、
“想像していた以上に楽しかった♪” と、このブログの読者さんからも好評の美術館です。
このブログで紹介して以降、何度か自分が主催するアートツアーでも利用させて頂きましたが。
どのツアー参加者さんにも、本当に好評で、
僕の中では、 『アートテラーのすべらない美術館』 に認定している美術館の一つです。
そんな江戸川アートミュージアムですが。
今年に入ってからは、長いお休み期間に突入していました。
「まさか、不祥事??」
って、そんなわけはありません (笑)
以前のレポート記事を読んでいただければ、お分かりになると思うのですが。
江戸川アートミュージアムは、 “ミュージアム” とは名のつくものの、
実際は、江戸川競艇場内に点在するアート作品を、専属のガイドさんがツアー風に紹介するというもの。
つまり、正確には、 “ミュージアム” では無かったのです。
しかし、2012年。
江戸川アートミュージアムは、ついに本気を出しました (←?)
江戸川競艇場内に・・・
正真正銘のミュージアムスペースを作ってしまったのです!!
何と大々的なリニューアルオープンなのでしょう。。。
それに伴い、これまで場内に展示されていたアート作品の数々が、
このミュージアムスペースに集結!
おまけに (?) 、職員用のスペースに置かれていたアート作品も・・・
こちらのミュージアムスペースに展示することにしたのだとか!!
(太っ腹なのか、自棄なのか)
今回のリニューアルオープンによって、
これまでのアートツアーで観ることが出来たアート作品+αのアート作品が、
他の競艇メインで来たお客さんに気兼ねせず、専用の施設で、ゆったりと観られるようになったのです。
さてさて、こちらの美術館の主なコレクションは、と言いますと。
店頭人形やホーロー看板など、 “昭和” を感じられる品々 (本物です) もあれば、
歌川広重や歌川国芳の浮世絵もあり、
人気急上昇中の美術家ムットーニさんのカラクリ作品もあれば、
折り紙王・神谷哲史さんの旧作・新作もあります。
以前は、それらのアート作品が、江戸川競艇場内に点在していたので、そこまで意識しませんでしたが。
今回、一か所に集められたことで、改めて、そのコレクションの幅の広さに気づかされました。
一つの美術館としては、コレクションのジャンルが多様すぎる気もします。
好意的に捉えれば、 “おもちゃ箱のような美術館” 。
否定的に捉えれば、 “雑多な美術館” 。
お客さんが、ニュー江戸川アートミュージアムを、どちらのイメージで受け取るのか。
そこは、まさにギャンブルです!
参考までに、僕個人の意見としては、かなり好意的。
確かに、何も知らない人間が、
こんなにも展示品がバラバラな美術館に出くわすと、少々面食らうでしょうが。
実は、こちらの美術館には、普通の美術館にはある “アレ” が無いのです。
それは、キャプション。
文字通りの美術館になったとは言え、
これまでのようなガイドさんによるアートツアー形式には変わりがないそうで。
一つ一つの作品を、丁寧にガイドしてくださるのだとか。
(だから、キャプションは必要ないのですね)
ガイドさんが、その都度、作品を紹介してくれるのであれば、
むしろ、作品のジャンルが多岐に渡っていた方が、
「次は、何が来るんだろ?」
というワクワク感が得られて、僕は、良いような気がします。
ちなみに、ワクワク感と言えば。
ニュー江戸川アートミュージアムのあちこちに、いろいろな仕掛けが。
こちらは、以前も展示されていた市川健治さんのピクセル・モンタージュ作品。
しかし、この作品の奥には、市川健治さんの新作が・・・・・でも、ここでは紹介しません (笑)
「それは、実際に、美術館に行ってのお楽しみ♪」
という理由も大いにありますが、
このブログの風紀を乱さないためにも…と、これ以上は、お口をチャック。
また、美術館の出口の脇の壁に、ポツンと展示された一枚の天使の絵。
明らかに、壁の向こうに、何かがある気配。
扉 (?) の先には、何が待っているのか。
それもまた、実際に、美術館に行ってのお楽しみ♪
今回は、一般オープン日前に、特別に潜入させて頂いたのですが。
実際のオープンは、8月26日から。
行ってみたくなった方は、是非、以下のフォームから予約のほどを↓
http://www.edogawa-art.jp/entry/index.html
リニューアルオープン後も、これまで同様、完全予約制ですので、
行く前に予約をするのをお忘れなきように。
また、これまで同様、アートだけでなく、ボートレースもランチも楽しめるとのこと。
それで、ツアー代が1500円というのは、お値打ち価格だと思います。
『アートテラーのすべらない美術館』 という認定は、今後も揺るがないことでしょう。
余談ですが。
江戸川アートミュージアムを訪れるたびに、
競艇に挑戦し、ことごとく外し続けているギャンブルの才能0の僕。
(と言っても、賭けるのは、常に100円w)
“久しぶりに訪れたし、今回も競艇にチャレンジしてみようかな♪”
と、闘志を燃やした途端、
「強風のため、本日のレースは中止になりました」
とのアナウンス。
もはやギャンブル運とかいうレベルでなく、運が無いようです。
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Mission18 再び江戸川競艇場に潜入せよ!
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