パナソニック汐留美術館で開催中の展覧会、
“ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
こちらは、20世紀を代表するフランスの画家で、
『色彩の魔術師』 と呼ばれたラウル・デュフィが主役の展覧会です。
僕が思うデュフィの絵画作品の魅力は、
その画面から溢れんばかりに湧き出ている幸福感。
これに尽きます。
ゆるやかで、のびやかな線。
透明感があり、艶やかな色彩。
時に、輪郭線から色彩がはみ出てしまう自由さ。
眺めているだけで、なんとも幸福な気持ちになれるのです。
《黄色いコンソール》 1949年頃 油彩/キャンバス 大谷コレクション
ちなみに、デュフィの絵をじっと眺めていると、
なぜか僕は小沢健二の曲を鼻歌で演奏したくなります。
ゆるやかで、のびやかな曲調。
透明感があり、艶やかな声。
時に、メロディラインから歌詞がはみ出てしまう自由さ。
デュフィの絵から溢れる幸福感と小沢健二の曲から溢れる幸福感。
両者には、通ずるものを感じるのです。
と、そんな余談は置いておきまして。
今回のデュフィ展の最大の特徴は、デュフィの絵画作品以上に、
デュフィが手掛けたテキスタイル・デザインがフォーカスされていること。
あの 「モードの帝王」 ことポール・ポワレとコラボを果たしていたり、
リヨンの絹織物製造業ビアンキーニ=フェリエ社にテキスタイルのデザインを提供していたり。
実は、ファッションの世界でも、デュフィはその才能をいかんなく発揮していたのです。
会場では、そんな彼がデザインした原画や下絵、版木、
そして、それを基にしたテキスタイルやドレスなどが多数展示されています。
どの作品も華やか、かつ現代的。
デザインがまったく古くさくなく、とても100年前の作品とは思えません。
絵画だけでなく、テキスタイルデザインもまた、眺めているだけで幸せな気分になれました。
デュフィの新たな魅力に気づかされる展覧会です。
ちなみに、バラや牡丹といった花や鳥など、
オーソドックスなモチーフも、もちろんありましたが。
デュフィは、よほどチャレンジ精神が強い人物だったのでしょう。
ヴァイオリンをモチーフにしたテキスタイルや、
《ヴァイオリン》 1989年(デザイン1914-20年頃) 毛織物 デュフィ・ビアンキーニ蔵
ダンスホールをモチーフにしたテキスタイルをはじめ、
《ダンスホール〔紙の試し刷り〕》 1920年頃 木版/紙 デュフィ・ビアンキーニ蔵
カイコや象、闘牛など、珍しいモチーフのテキスタイルを多く制作しています。
その中でも印象的だったのが・・・
テニスをモチーフにしたテキスタイル。
テニスの躍動感は全く伝わってきませんし、
テニスコートも4畳半くらいのスペースしかなさそうですし。
いろいろツッコミどころはありましたが、斬新なデザインであることは確かでした。
最後に、個人的に気になったドレスをご紹介いたしましょう。
赤とピンクとオレンジと華やかな色合いと、黒の対比。
このドレスが目に飛び込んできた瞬間に、
“このカラーリング、どこかで目にしたことがあるような・・・” と、
デジャヴを感じてしまいました。
しばらくして、その理由が判明。
「あっ、チェルシーのバタースカッチだ!」
チェルシーも幸福感がある味ですよね。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
こちらは、20世紀を代表するフランスの画家で、
『色彩の魔術師』 と呼ばれたラウル・デュフィが主役の展覧会です。
僕が思うデュフィの絵画作品の魅力は、
その画面から溢れんばかりに湧き出ている幸福感。
これに尽きます。
ゆるやかで、のびやかな線。
透明感があり、艶やかな色彩。
時に、輪郭線から色彩がはみ出てしまう自由さ。
眺めているだけで、なんとも幸福な気持ちになれるのです。
《黄色いコンソール》 1949年頃 油彩/キャンバス 大谷コレクション
ちなみに、デュフィの絵をじっと眺めていると、
なぜか僕は小沢健二の曲を鼻歌で演奏したくなります。
ゆるやかで、のびやかな曲調。
透明感があり、艶やかな声。
時に、メロディラインから歌詞がはみ出てしまう自由さ。
デュフィの絵から溢れる幸福感と小沢健二の曲から溢れる幸福感。
両者には、通ずるものを感じるのです。
と、そんな余談は置いておきまして。
今回のデュフィ展の最大の特徴は、デュフィの絵画作品以上に、
デュフィが手掛けたテキスタイル・デザインがフォーカスされていること。
あの 「モードの帝王」 ことポール・ポワレとコラボを果たしていたり、
リヨンの絹織物製造業ビアンキーニ=フェリエ社にテキスタイルのデザインを提供していたり。
実は、ファッションの世界でも、デュフィはその才能をいかんなく発揮していたのです。
会場では、そんな彼がデザインした原画や下絵、版木、
そして、それを基にしたテキスタイルやドレスなどが多数展示されています。
どの作品も華やか、かつ現代的。
デザインがまったく古くさくなく、とても100年前の作品とは思えません。
絵画だけでなく、テキスタイルデザインもまた、眺めているだけで幸せな気分になれました。
デュフィの新たな魅力に気づかされる展覧会です。
ちなみに、バラや牡丹といった花や鳥など、
オーソドックスなモチーフも、もちろんありましたが。
デュフィは、よほどチャレンジ精神が強い人物だったのでしょう。
ヴァイオリンをモチーフにしたテキスタイルや、
《ヴァイオリン》 1989年(デザイン1914-20年頃) 毛織物 デュフィ・ビアンキーニ蔵
ダンスホールをモチーフにしたテキスタイルをはじめ、
《ダンスホール〔紙の試し刷り〕》 1920年頃 木版/紙 デュフィ・ビアンキーニ蔵
カイコや象、闘牛など、珍しいモチーフのテキスタイルを多く制作しています。
その中でも印象的だったのが・・・
テニスをモチーフにしたテキスタイル。
テニスの躍動感は全く伝わってきませんし、
テニスコートも4畳半くらいのスペースしかなさそうですし。
いろいろツッコミどころはありましたが、斬新なデザインであることは確かでした。
最後に、個人的に気になったドレスをご紹介いたしましょう。
赤とピンクとオレンジと華やかな色合いと、黒の対比。
このドレスが目に飛び込んできた瞬間に、
“このカラーリング、どこかで目にしたことがあるような・・・” と、
デジャヴを感じてしまいました。
しばらくして、その理由が判明。
「あっ、チェルシーのバタースカッチだ!」
チェルシーも幸福感がある味ですよね。
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