暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
我が家では、壊れかけのクーラーを、騙し騙し使い続けてきましたが。
ついに、バカになってしまいました。
温風しか出てこなくなったのです。
・・・・・と、一昨日の記事と、全く一緒の書き出しで始めてみましたが。
今回こそは、ちゃんと (?) “涼” が取れる美術展をご紹介いたします。
やってきたのは、COREDO室町の・・・
4階にあります日本橋三井ホール。
現在、こちらでは、 “アートアクアリウム展2012” という展覧会が開催されています。
アートアクアリウムとは、文字通り、アートなアクアリウム。
日本人が江戸時代より親しんできた金魚が、
アートとコラボした水中空間 (アクアリウム) を、優雅に舞い泳ぐ姿を楽しむ展覧会です。
総合プロデューサーは、おそらく世界でただ一人のアートアクアリスト・木村英智さん。
六本木ヒルズでのスカイアクアリウム展をはじめ、
これまでに彼がプロデュースした展覧会には、のべ100万人が来場しているというほどの夏の人気アートイベントです。
というわけで、100万とんで1人目として (?) 、
その人気のアートアクアリウム展の会場へ初潜入。
まずは、
日本画風の 《Zen Aquarium(禅アクアリウム)》 と名付けられた水槽がお出迎えです。
もちろん、水槽の中では、本物の金魚たちが泳いでいます。
眺めているだけで、癒されますねぇ♪
そして、涼しくなりますねぇ♪
続いて現れたのは、
《Flower2 Aquarium(フラワーフラワーアクアリウム)》 というゴージャスな水槽。
水槽版仮屋崎省吾といった感じです (←?)
水槽の造形の美しさもさることながら、
ちゃんと、それに映える金魚を泳がせているのが、面白いです。
すでに、この時点で、すっかりアートアクアリウム展の虜になっていました。
これまで、100万人を動員した理由がわかる気がします。
さて、次に現れたのは、金魚そのものの美しさをフィーチャーした金魚コレクションのコーナー。
高価な金魚から、珍しい変わり種の金魚までが、勢ぞろいしています。
様々に紹介されている金魚の中で、
一番、目を奪われたのは、関取みたいな名前の東錦。
風格が漂っていました。
ひらひらと揺れる尾びれは、天女の羽衣のようでした。
衝撃的なビジュアルだったのが、ピンポンパールという金魚。
確かに、名前のごとく、ピンポン球のような体の金魚でした。
そして、名前が意味不明だった金魚が、こちらの・・・
日本オランダ。
金魚というか、サッカーのワールドカップ予選を連想してしまいます (笑)
では、いよいよメイン会場です。
目の前に広がる、その光景に・・・
「:*:・( ̄∀ ̄)・:*:」
言葉を失ってしまいました。
泳いでいたのは鯛やヒラメではなく金魚でしたが、
そこに広がっていたのは、間違いなく竜宮城の如き空間でした。
“夢を見ているかのよう” とは、こういう状況を指すのでしょうね。
“美” と “驚” と “涼” のトリプルパンチに、ノックアウト寸前になりました。
これまで一度もアートアクアリウム展に行かれていない方には、
是非、実際に足を運んで頂き、そして、その目で直に感動して頂きたいので。
正直、ここから先は、読まない方がいいです。
美術ブログのランキングにだけ、ご協力ください (笑)
どうしても知りたいという方のみ、続きのレポートにお付き合いくださいませ。
さて、僕が言葉を失ったほどのメイン会場は、こんな感じ↓
多面体の特殊なアクアリウムがあったり、
行燈のようなアクアリウム、略して、《Andonrium(アンドンリウム)》 があったり、
無数の金魚が泳ぐ様を、川の流れに見立てた 《Elegance Dance by gorgeous kingyo》 があったり。
極めつけは、1000匹以上の金魚が泳ぐ 《Oiran (花魁)》 という名の巨大金魚鉢。
ちなみに、おそらく世界最大級となる、この巨大金魚鉢は、
ライティングの変化によって、さまざまな表情を魅せます。
アートとアクアリウムの融合した世界を目で楽しめるだけでなく、
クラブのような音楽に、会場に漂う良い香りのアロマ効果も加わって、
五感で楽しめる空間となっていたのが印象的でした。
“出来ることなら、いつまでもこの空間にいたい。”
そう思ってしまった自分は、
気づかぬうちに、アートアクアリウム展という名の金魚鉢に閉じ込められてしまったのかもしれません。
(↑ホラー風?)
なんとかかんとか、この空間の呪縛から抜けた僕が (←?)
次に捉われてしまったのは、
《The Four Seasons Aquarium (水中四季絵巻)》 というアート作品。
実は、この作品は、背景に映像がプロジェクションされることで・・・
錦鯉が四季折々を泳ぐ姿を楽しむことが出来ます。
最新の技術を駆使しながらも、泳いでいるのはバーチャルではなく本物の錦鯉というアナログさ。
そして、斬新なアートながらも、和をテーマにした映像というこもあって。
なんとも不思議な心地のするアート作品でした。
良い意味での、違和感と言いますか。
ともあれ、映像を一通り観終わった時、思わず拍手をしてしまったほど素敵な作品でした。
この他にも、様々なアートなアクアリウムが展示されているだけでなく、
金魚をテーマにした浮世絵が展示されていたり、
金魚を題材にした片岡鶴太郎さんの絵が展示されていたり、
と、会場は、これでもかというくらいに金魚尽くし。
いたるところで、 “涼” を感じることが出来ました。
ちなみに、19時以降は、 “ナイトアクアリウム” として、
お酒を提供したり、日替わりでDJイベントがあったりと、
オシャレな大人の社交場として様変わりするようです。
余裕があったら、夜も一度訪れてみたいものです。
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アートアクアリウム展2012
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