神奈川県立歴史博物館に行ってきました。
横浜には、何度も訪れているのですが、
この博物館を訪れるのは、実は、今回が初めて。
近くを通るたびに、
「なんだか立派な建物だなぁ~」
と、気にはなっていたのですが、
今回の訪問では、元は、横浜正金銀行本店の建物であったことが判明。
ちなみに、竣工は、明治37年 (1904) とのこと。
銀行から博物館へと、中身は変わりましたが、
100年以上も、この地に構え続けているのは、立派な限りです。
さて、そんな神奈川県立歴史博物館では、特別展として、
“ペリーの顔・貌・カオ -「黒船」の使者の虚像と実像-” が、8月26日まで開催中。
こちらは、日本人なら誰でも知っているペリーを取り上げた展覧会。
ペリー来航時の様子を描いた資料に、
幕末期に描かれた多種多様なペリー像など、
会場は、ペリーに関するもので埋め尽くされています。
ペリーファンには、垂涎の展覧会と言えましょう。 (←日本に何人いるのか?!)
ペリーファンでなければ、 “ペリー疲れ” してしまう展覧会と言えましょう。
僕は、そこまでペリーに思い入れがないので、ペリー疲れしました。
おそらく、今日で一生分のペリーを観た気がします。
当面の間は、ペリーは結構です (笑)
さてさて、何よりも驚かされるのは、
今回の展覧会に、ペリー関連の展示品が約100点も出展されていること。
その中には、国宝や重要文化財も含まれています。
自前のコレクションだけに留まらず、
日本各地から展示品を集めてきたその努力は、とても素晴らしいと思いました。
・・・・・・・・・が。
観シュランガイド的には、 (星なし) です。
この展覧会は、努力はしていたものの、努力の方向性が完全に間違っていた気がします (笑)
ぶっちゃけてしまえば、
「ペリーだけの展覧会に、700円は高すぎる!!」
ペリーばかりで700円。
ペリーって、そんなに人気のある人物でしたっけ?
しかも、その700円では、常設展は観れません。
もはや黒船ショックです。
確かに、当時の日本人によって。
こんな顔や、
こんな顔や、
こんな顔や、
こんな顔で、
ペリーが描かれていたのは、面白かったには面白かったですが。
さすがに、何パターンも、
“幕末の人は、こんな変にペリーの顔を描いていたんですよw” と紹介されても、飽きます (笑)
また、後期に行ってしまったため、
お目当ての展示品である国宝の 《島津家文書アメリカ使節ペリー他肖像》 は、
こちらのペリーの肖像は展示されておらず、
ペリー他3人の肖像の方が展示されていました。
「そこは、ペリー出そうよ (笑) !!」
展覧会の全体を通して、一番印象に残ったのは、
今回のポスターにも使われている 《黒船の図》 。
“想像力だけで黒船を描いたら、こんなのが出来上がっちゃいましたw” な一枚です。
ただ、悲しいかな。
後期は、実物ではなく、写真パネルでのみの展示。
《島津家文書アメリカ使節ペリー他肖像》 しかり、
《黒船の図》 しかり、前期に力を入れすぎな展覧会でした。
ちなみに。
ミュージアムショップでは、たくさんのペリーグッズが発売されていました。
ペリーって、そんなに人気のある人物でしたっけ? (本日2回目)
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ペリーの顔・貌・カオ -「黒船」の使者の虚像と実像-
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