『翔んで埼玉』 では特に言及されていませんでしたが、
実は埼玉県は、全国一の雛人形の生産量を誇り、国内シェアの約半数を占めているのだそう。
中でも特に人形生産が盛んなエリアが、岩槻 (2005年より、さいたま市に編入) です。
駅前のいたるところに人形屋さんが軒を連ねる ”人形のまち” 岩槻。
そんな岩槻エリアに誕生したのが、さいたま市岩槻人形博物館です。
こちらは、公立美術館としては日本初となる人形専門のミュージアム。
オープンは来月ですが、それに先駆け、一足先に取材して参りました!
展示室は、全部で3つありました。
まず展示室1では、埼玉の人形作りを紹介。
知ってるようで全然知らない人形の製造工程を、
実際に使われていた道具や映像を交えて丁寧に紹介しています。
1つの人形を作るのに、こんなにも手間がかかるものなのですね。
これほどまでに職人さんが想いを込めて制作していただなんて。
それは、人形の髪が伸びるわけです (←?)。
続く展示室2では、「コレクション展示 日本の人形」 が展開。
さいたま市岩槻人形博物館のコレクションの中から選りすぐりの名品が紹介されています。
展示室の入り口で皆を出迎えるのは、江戸時代の 《有職雛》。
なんと、こちらの 《有職雛》 は、着せ替えが可能とのこと。
さらに、下半身のパーツが可動するようになっているそうで、
あぐらをかかせるのも、正座をさせるのも、思いのままなのだとか。
「こいつ・・・動くぞ!」 と驚かされる雛人形です。
なお、こちら展示室2では他にも、
ポージングがフィギュアを彷彿とさせる 《竹田人形》 や、
張子状の本体に絹糸を1本1本丁寧に貼り付けて制作された 《毛植人形》 など、
さまざまな人形、時々、人ならざる形 (?) が展示されています。
もちろん、それらの人形も見どころですが、
それらの人形を照らす照明にも是非注目くださいませ。
他館では目にしたことがない謎の照明器具が、展示ケース内に設置されています。
実は、こちらは、怖いと思われがちな人形の顔のイメージを払拭すべく、
ほんのり柔らかなスポットライトを当てることで、本来の優しい表情を引き出す照明器具。
すべては人形の展示のために作られたオリジナルな照明器具なのです。
さてさて、最後の展示室3は、企画展示室。
こちらでは、開館記念展として、
”雛人形と犬筥・天児・這子” が開催されます。
館が所蔵する雛人形や、雛人形にまつわる名品・珍品を一堂に展示する展覧会。
まさに春に相応しい展覧会です。
石川さゆりさんにそっくりな雛人形も印象的でしたが、
個人的に特に印象に残ったのは、こちらの 《三五雛》 。
三月の雛人形と五月人形が一体化した珍品中の珍品です。
キャプションには、三月五月どちらの節句にも共用で飾れるとありましたが。
周囲が華やかな雛人形を飾っているのに、この 《三五雛》 を飾ると浮くでしょうし。
かといって五月に、周囲が勇ましい人形を飾っているのに、
こののほほんとした 《三五雛》 を飾ると、やはりそれはそれで浮くことでしょう。
二兎追うものは一兎をも得ず。そんな人形です。
なお、展覧会のサブタイトルにある天児 (あまがつ) や這子 (ほうこ) とは・・・
その見た目からは全然想像が付きませんが、雛人形のルーツとされるもの。
子どもの枕元に飾られたそうで、災厄を引き受ける人形だったそう。
いわば、コピーロボットのようなものですね。
ちなみに、展覧会の目玉となるのは、
さいたま市岩槻人形博物館館がイチオシする 《犬筥》。
もちろん会場のセンターに堂々と飾られていました。
犬筥 (いぬばこ) とは、大名家の婚礼の調度品としても使われたという犬型の張り子の箱。
当然、中は空洞となっており、化粧品などを収納することができるそうです。
同館が所蔵する犬筥は、約30cm。
これほどの大きさのものは、日本になかなか残っていないのだそう。
造形の美しさも、サイズも破格。
まさに名品中の名品です。
しかも、その顔はどことなく、”笑わない男” 稲垣啓太選手に似ていました。
そういう意味でも、今観ておきたい 《犬筥》 と言えましょう。
そんな 《犬筥》 がメインの展覧会が開幕するのは2月22日です。
犬の日ではなく、猫の日。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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実は埼玉県は、全国一の雛人形の生産量を誇り、国内シェアの約半数を占めているのだそう。
中でも特に人形生産が盛んなエリアが、岩槻 (2005年より、さいたま市に編入) です。
駅前のいたるところに人形屋さんが軒を連ねる ”人形のまち” 岩槻。
そんな岩槻エリアに誕生したのが、さいたま市岩槻人形博物館です。
こちらは、公立美術館としては日本初となる人形専門のミュージアム。
オープンは来月ですが、それに先駆け、一足先に取材して参りました!
展示室は、全部で3つありました。
まず展示室1では、埼玉の人形作りを紹介。
知ってるようで全然知らない人形の製造工程を、
実際に使われていた道具や映像を交えて丁寧に紹介しています。
1つの人形を作るのに、こんなにも手間がかかるものなのですね。
これほどまでに職人さんが想いを込めて制作していただなんて。
それは、人形の髪が伸びるわけです (←?)。
続く展示室2では、「コレクション展示 日本の人形」 が展開。
さいたま市岩槻人形博物館のコレクションの中から選りすぐりの名品が紹介されています。
展示室の入り口で皆を出迎えるのは、江戸時代の 《有職雛》。
なんと、こちらの 《有職雛》 は、着せ替えが可能とのこと。
さらに、下半身のパーツが可動するようになっているそうで、
あぐらをかかせるのも、正座をさせるのも、思いのままなのだとか。
「こいつ・・・動くぞ!」 と驚かされる雛人形です。
なお、こちら展示室2では他にも、
ポージングがフィギュアを彷彿とさせる 《竹田人形》 や、
張子状の本体に絹糸を1本1本丁寧に貼り付けて制作された 《毛植人形》 など、
さまざまな人形、時々、人ならざる形 (?) が展示されています。
もちろん、それらの人形も見どころですが、
それらの人形を照らす照明にも是非注目くださいませ。
他館では目にしたことがない謎の照明器具が、展示ケース内に設置されています。
実は、こちらは、怖いと思われがちな人形の顔のイメージを払拭すべく、
ほんのり柔らかなスポットライトを当てることで、本来の優しい表情を引き出す照明器具。
すべては人形の展示のために作られたオリジナルな照明器具なのです。
さてさて、最後の展示室3は、企画展示室。
こちらでは、開館記念展として、
”雛人形と犬筥・天児・這子” が開催されます。
館が所蔵する雛人形や、雛人形にまつわる名品・珍品を一堂に展示する展覧会。
まさに春に相応しい展覧会です。
石川さゆりさんにそっくりな雛人形も印象的でしたが、
個人的に特に印象に残ったのは、こちらの 《三五雛》 。
三月の雛人形と五月人形が一体化した珍品中の珍品です。
キャプションには、三月五月どちらの節句にも共用で飾れるとありましたが。
周囲が華やかな雛人形を飾っているのに、この 《三五雛》 を飾ると浮くでしょうし。
かといって五月に、周囲が勇ましい人形を飾っているのに、
こののほほんとした 《三五雛》 を飾ると、やはりそれはそれで浮くことでしょう。
二兎追うものは一兎をも得ず。そんな人形です。
なお、展覧会のサブタイトルにある天児 (あまがつ) や這子 (ほうこ) とは・・・
その見た目からは全然想像が付きませんが、雛人形のルーツとされるもの。
子どもの枕元に飾られたそうで、災厄を引き受ける人形だったそう。
いわば、コピーロボットのようなものですね。
ちなみに、展覧会の目玉となるのは、
さいたま市岩槻人形博物館館がイチオシする 《犬筥》。
もちろん会場のセンターに堂々と飾られていました。
犬筥 (いぬばこ) とは、大名家の婚礼の調度品としても使われたという犬型の張り子の箱。
当然、中は空洞となっており、化粧品などを収納することができるそうです。
同館が所蔵する犬筥は、約30cm。
これほどの大きさのものは、日本になかなか残っていないのだそう。
造形の美しさも、サイズも破格。
まさに名品中の名品です。
しかも、その顔はどことなく、”笑わない男” 稲垣啓太選手に似ていました。
そういう意味でも、今観ておきたい 《犬筥》 と言えましょう。
そんな 《犬筥》 がメインの展覧会が開幕するのは2月22日です。
犬の日ではなく、猫の日。
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