資生堂ギャラリーで開催中の展覧会、
“記憶の珍味 諏訪綾子展” に行ってきました。
こちらは、「食」 の新しい可能性を開拓し続ける、
フードアーティストこと諏訪綾子さんによる最新個展です。
食のアーティストといっても、
“食の美” を追求するシェフやパティシエ、美食家にはあらず。
「食」 を通じて、体験者に新たな問いや発見をもたらす唯一無二のアーティストです。
今回の展覧会で発表する新作のテーマは、『珍味』。
食べ物の中に、美味しい食べ物や不味い食べ物もあれば、珍味があるように。
美味しい (=思い出すだけで幸せ) な記憶、不味い (=思い出したくもない) 記憶、
そして、特にこれといったものではないけれども、思い返せば思い返すほど味が出てくる。
そんな “珍味のような記憶” が味わえる展覧会です。
会場の真ん中に設置されていたのは、近未来感満載のテーブルセット。
こちらでは、週に1度、諏訪綾子さん本人によって、
《「記憶の珍味」 をあじわうリチュアル》 が開催されるそう。
僕が訪れた際に、ちょうどそのリチュアル (=儀式) が開催されていました。
見たこともない器具で調理された見たこともない料理を提供される参加者たち。
離れたところから眺めていたので、
諏訪さんの手元はくっきりとは確認できませんでしたが。
水が張られたガラスの容器に謎の液体を入れ、
それを金色の葉っぱ (?) でよく混ぜていたら、
ねるねるねるねのような半透明の物体が発生していました。
サーブされたソレを恐る恐る口に運ぶ参加者たち。
フリーメイソン感がハンパなかったです。
なお、諏訪さんやギャラリーからは、リチュアルについての詳細の説明は特にありません。
半透明のソレを食した参加者たちの食レポも特にありません。
何をしているのか、何がしたいのか、
正直なところ、終始一切わからない、謎にもほどがあるリチュアルでした。
ただ、まったく意味がわからないながらも、なぜか見入ってしまう。
まさに珍味のようなリチュアルでした。
さて、リチュアルが開催されていない際は、
僕らも 「記憶の珍味」 を味わうことが出来ます。
テーブルの周りに並べられた何やら怪しげなガラスケース。
この中には、それぞれ異なる匂いが閉じ込められています。
まずは、ガラスケースを手に取って、それらの匂い嗅ぎましょう。
そして、その中から、考えるのではなく、直感で1つの匂いを選びます。
好きな匂いとか心地よい匂いではなく、
もう一度嗅ぎたくなる珍味のような匂いを選ぶのがポイント。
選んだら、その匂いを会場にいるスタッフさんに伝えましょう。
すると・・・・・
1枚のカードが手渡されます。
こちらは、“「記憶の珍味」 をあじわう為のチケット” とのこと。
そのチケットと引き換えに、
こちらの白い空間の中で 「記憶の珍味」 を味わいます。
その体験が展覧会のメインなので、ネタバレしないよう、詳細は記載しませんが。
確かに、「記憶の珍味」 を味わうことが出来ました。
用意されたあるもの口にした瞬間、大学時代に初めてバーを訪れた際に、
飲んだことない味のお酒を、さも飲み慣れているフリをした時の記憶がふと蘇ってきたのです。
特に面白くもなんともない “どうでもいい記憶” なので、今日の今日まで完全に忘れていましたが。僕の記憶の片隅に、こんな記憶は残っていたのですね。
なるほど。これが 「記憶の珍味」。
貴重な体験をすることができました。
ちなみに、「記憶の珍味」 は1人ずつしか味わえません。
そのため、体験ブースの前には、かなりの確率で行列が発生しています。
1人につき、約5分ほどかかるので、
行列ができるラーメン屋よりも、待つことになるかも。
時間には余裕をもって訪れてくださいませ。
なお、僕が訪れた際には、すでに8名並んでおり、味わうのに30分ほどかかりました。
「記憶の珍味」 を味わった記憶よりも、
行列に並んで待ち続けた記憶のほうが強く残っています。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“記憶の珍味 諏訪綾子展” に行ってきました。
こちらは、「食」 の新しい可能性を開拓し続ける、
フードアーティストこと諏訪綾子さんによる最新個展です。
食のアーティストといっても、
“食の美” を追求するシェフやパティシエ、美食家にはあらず。
「食」 を通じて、体験者に新たな問いや発見をもたらす唯一無二のアーティストです。
今回の展覧会で発表する新作のテーマは、『珍味』。
食べ物の中に、美味しい食べ物や不味い食べ物もあれば、珍味があるように。
美味しい (=思い出すだけで幸せ) な記憶、不味い (=思い出したくもない) 記憶、
そして、特にこれといったものではないけれども、思い返せば思い返すほど味が出てくる。
そんな “珍味のような記憶” が味わえる展覧会です。
会場の真ん中に設置されていたのは、近未来感満載のテーブルセット。
こちらでは、週に1度、諏訪綾子さん本人によって、
《「記憶の珍味」 をあじわうリチュアル》 が開催されるそう。
僕が訪れた際に、ちょうどそのリチュアル (=儀式) が開催されていました。
見たこともない器具で調理された見たこともない料理を提供される参加者たち。
離れたところから眺めていたので、
諏訪さんの手元はくっきりとは確認できませんでしたが。
水が張られたガラスの容器に謎の液体を入れ、
それを金色の葉っぱ (?) でよく混ぜていたら、
ねるねるねるねのような半透明の物体が発生していました。
サーブされたソレを恐る恐る口に運ぶ参加者たち。
フリーメイソン感がハンパなかったです。
なお、諏訪さんやギャラリーからは、リチュアルについての詳細の説明は特にありません。
半透明のソレを食した参加者たちの食レポも特にありません。
何をしているのか、何がしたいのか、
正直なところ、終始一切わからない、謎にもほどがあるリチュアルでした。
ただ、まったく意味がわからないながらも、なぜか見入ってしまう。
まさに珍味のようなリチュアルでした。
さて、リチュアルが開催されていない際は、
僕らも 「記憶の珍味」 を味わうことが出来ます。
テーブルの周りに並べられた何やら怪しげなガラスケース。
この中には、それぞれ異なる匂いが閉じ込められています。
まずは、ガラスケースを手に取って、それらの匂い嗅ぎましょう。
そして、その中から、考えるのではなく、直感で1つの匂いを選びます。
好きな匂いとか心地よい匂いではなく、
もう一度嗅ぎたくなる珍味のような匂いを選ぶのがポイント。
選んだら、その匂いを会場にいるスタッフさんに伝えましょう。
すると・・・・・
1枚のカードが手渡されます。
こちらは、“「記憶の珍味」 をあじわう為のチケット” とのこと。
そのチケットと引き換えに、
こちらの白い空間の中で 「記憶の珍味」 を味わいます。
その体験が展覧会のメインなので、ネタバレしないよう、詳細は記載しませんが。
確かに、「記憶の珍味」 を味わうことが出来ました。
用意されたあるもの口にした瞬間、大学時代に初めてバーを訪れた際に、
飲んだことない味のお酒を、さも飲み慣れているフリをした時の記憶がふと蘇ってきたのです。
特に面白くもなんともない “どうでもいい記憶” なので、今日の今日まで完全に忘れていましたが。僕の記憶の片隅に、こんな記憶は残っていたのですね。
なるほど。これが 「記憶の珍味」。
貴重な体験をすることができました。
ちなみに、「記憶の珍味」 は1人ずつしか味わえません。
そのため、体験ブースの前には、かなりの確率で行列が発生しています。
1人につき、約5分ほどかかるので、
行列ができるラーメン屋よりも、待つことになるかも。
時間には余裕をもって訪れてくださいませ。
なお、僕が訪れた際には、すでに8名並んでおり、味わうのに30分ほどかかりました。
「記憶の珍味」 を味わった記憶よりも、
行列に並んで待ち続けた記憶のほうが強く残っています。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!