現在、東京都庭園美術館で開催されているのは、
”ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美” という展覧会。
19世紀末~20世紀のフランスにおいて、
宝飾デザイナー&ガラス工芸家として活躍したルネ・ラリックの展覧会です。
ちなみに、東京都庭園美術館でラリック展が開催されるのは、20年ぶり4度目とのこと。
そんな甲子園の常連校ばりに開催されるのには大きな理由があります。
ラリックといえば、アール・デコを代表するアーティスト。
そして、東京都庭園美術館 (旧朝香宮邸) といえば、日本を代表するアール・デコ様式の建物。
そんなアール・デコ繋がりもさることながら、
旧朝香宮邸の正面玄関のガラスレリーフの扉をデザインしたのが、何を隠そうラリックなのです。
また、大客室と大食堂のシャンデリアも、ラリックによるデザイン。
そう、東京都庭園美術館は、日本で最もラリックと相性の良い美術館なのです。
さてさて、今回の展覧会で紹介されているのは、
諏訪湖畔にたたずむ北澤美術館が所蔵するラリックコレクション。
意外と知られていませんが、実は、日本はラリック大国なのだそう。
箱根ラリック美術館のコレクションを筆頭に、
本国フランスよりも、ラリックの名品を多く有しているのだとか。
一説によれば、ラリックの名品のうち、3分の2が日本に存在しているとも。
(浮世絵の名品が海外の美術館にあるのに似ていますね)
北澤美術館のラリックコレクションも、
世界有数のものとして名高いコレクションの一つ。
しかし、北澤美術館は他にも、
世界的なエミール・ガレコレクションと世界的なドーム兄弟コレクションを有しているそうで。
それらを紹介する機会のほうが多いため、
ラリックコレクションは、基本的にいつも収蔵庫に眠っているのだそうです。
つまり、今回のラリック展は、
そんな世界的ラリックコレクションをまとめて観られる貴重な機会。
それも、アールデコの館とのコラボレーションで!
しかも、なんと写真撮影可能です。
これは行くしかありません。
出展数は驚異の約220点 (!)。
そのため、普段、展示スペースとして使用している部分だけでは足りなかったそう。
そのため、通常は立ち入り禁止となっている書斎や、
ガラス棚やマントルピースの上、さらにはお風呂場など、
ありとあらゆる場所にラリック作品が展示されていました。
また、多くのガラス工芸品の展覧会では、暗い展示室内で、
スポットライトを当て、ガラス工芸品を浮かび上がらせるように展示していますが。
今回の展覧会では、ラリックの作品が生活品として実用されていた一面を重視。
なるべく自然光を取り入れた展示となっています。
当然ですが、午前と午後、夕方の光で、
ラリック作品の見え方が変わるとのこと。
何度でも通いたくなる展覧会です。
なお、見どころは本館だけにあらず。
建築家の永山祐子さんが展示デザインを手がけた新館では、
旧皇族がコレクションしていた貴重なラリック作品が中心に展示されています。
例えば、こちらは、朝香宮家が旧蔵していた花瓶。
共箱はもちろん日本で作られたものだそうです。
例えば、こちらは、かつて鍋島家が所蔵していたカーマスコット。
ちゃんとスペアも用意されていたようです。
極めつけは、こちらのインコがデザインされた一対の花瓶。
なんと昭和天皇が皇太子時代に、パリでお土産として購入し、
当時の内閣の閣僚全員にプレゼントしたもののうちの1つなのだそうです。
現在確認されている中で、もっとも早く日本にもたらされたラリック作品とのこと。
日本人のラリック好きは、この花瓶から始まったと言っても過言ではありません。
ちなみに。
ラリックと言えば、上品なマダムが好きな作家というイメージが強かったのですが。
数ある作品の中には、かなり攻めたものもありました。
ビッシリ表面に亀の甲羅が施された花瓶は、なかなかグロかったです。
個人的に印象に残っているのは、香水瓶 《カシス》 の赤ver.(写真右)。
カシスと言われれば、カシスにも見えますが。
ノーヒントだと (?)、野沢雅子に見えました。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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”ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美” という展覧会。
19世紀末~20世紀のフランスにおいて、
宝飾デザイナー&ガラス工芸家として活躍したルネ・ラリックの展覧会です。
ちなみに、東京都庭園美術館でラリック展が開催されるのは、20年ぶり4度目とのこと。
そんな甲子園の常連校ばりに開催されるのには大きな理由があります。
ラリックといえば、アール・デコを代表するアーティスト。
そして、東京都庭園美術館 (旧朝香宮邸) といえば、日本を代表するアール・デコ様式の建物。
そんなアール・デコ繋がりもさることながら、
旧朝香宮邸の正面玄関のガラスレリーフの扉をデザインしたのが、何を隠そうラリックなのです。
また、大客室と大食堂のシャンデリアも、ラリックによるデザイン。
そう、東京都庭園美術館は、日本で最もラリックと相性の良い美術館なのです。
さてさて、今回の展覧会で紹介されているのは、
諏訪湖畔にたたずむ北澤美術館が所蔵するラリックコレクション。
意外と知られていませんが、実は、日本はラリック大国なのだそう。
箱根ラリック美術館のコレクションを筆頭に、
本国フランスよりも、ラリックの名品を多く有しているのだとか。
一説によれば、ラリックの名品のうち、3分の2が日本に存在しているとも。
(浮世絵の名品が海外の美術館にあるのに似ていますね)
北澤美術館のラリックコレクションも、
世界有数のものとして名高いコレクションの一つ。
しかし、北澤美術館は他にも、
世界的なエミール・ガレコレクションと世界的なドーム兄弟コレクションを有しているそうで。
それらを紹介する機会のほうが多いため、
ラリックコレクションは、基本的にいつも収蔵庫に眠っているのだそうです。
つまり、今回のラリック展は、
そんな世界的ラリックコレクションをまとめて観られる貴重な機会。
それも、アールデコの館とのコラボレーションで!
しかも、なんと写真撮影可能です。
これは行くしかありません。
出展数は驚異の約220点 (!)。
そのため、普段、展示スペースとして使用している部分だけでは足りなかったそう。
そのため、通常は立ち入り禁止となっている書斎や、
ガラス棚やマントルピースの上、さらにはお風呂場など、
ありとあらゆる場所にラリック作品が展示されていました。
また、多くのガラス工芸品の展覧会では、暗い展示室内で、
スポットライトを当て、ガラス工芸品を浮かび上がらせるように展示していますが。
今回の展覧会では、ラリックの作品が生活品として実用されていた一面を重視。
なるべく自然光を取り入れた展示となっています。
当然ですが、午前と午後、夕方の光で、
ラリック作品の見え方が変わるとのこと。
何度でも通いたくなる展覧会です。
なお、見どころは本館だけにあらず。
建築家の永山祐子さんが展示デザインを手がけた新館では、
旧皇族がコレクションしていた貴重なラリック作品が中心に展示されています。
例えば、こちらは、朝香宮家が旧蔵していた花瓶。
共箱はもちろん日本で作られたものだそうです。
例えば、こちらは、かつて鍋島家が所蔵していたカーマスコット。
ちゃんとスペアも用意されていたようです。
極めつけは、こちらのインコがデザインされた一対の花瓶。
なんと昭和天皇が皇太子時代に、パリでお土産として購入し、
当時の内閣の閣僚全員にプレゼントしたもののうちの1つなのだそうです。
現在確認されている中で、もっとも早く日本にもたらされたラリック作品とのこと。
日本人のラリック好きは、この花瓶から始まったと言っても過言ではありません。
ちなみに。
ラリックと言えば、上品なマダムが好きな作家というイメージが強かったのですが。
数ある作品の中には、かなり攻めたものもありました。
ビッシリ表面に亀の甲羅が施された花瓶は、なかなかグロかったです。
個人的に印象に残っているのは、香水瓶 《カシス》 の赤ver.(写真右)。
カシスと言われれば、カシスにも見えますが。
ノーヒントだと (?)、野沢雅子に見えました。
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