現在、ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで開催されているのは、
“繊細な色味を味わう 春の南桂子展 あの木の向こうがわ” という展覧会。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
20世紀を代表する銅版画家の一人、浜口陽三の妻で、
帝国ホテルの全客室に飾られたり、ユニセフのカードに採用されたり、
と、国内外で人気が高い銅版画家・南桂子にスポットを当てた展覧会です。
展覧会のテーマは、ズバリ 「春」。
《春》 や 《花と蝶》 のように、春を題材にした作品もあれば、
春らしいカラーリングの作品も出展されています。
その数、実に約60点。
これまでにも、ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは、
南桂子をフィーチャーした展覧会は幾度なく開催されてきましたが。
おそらく過去最大規模の出展数を誇っております。
まさに、春満開な展覧会!
心がウキウキする展覧会です。
さて、今回改めて、まとまった数の南桂子作品を観て、
新たに発見したことや気づいたことが、多々ありました。
まず何と言っても驚かされたのが、彼女の技法の多彩さ。
例えば、こちらの 《羊》 という作品。
そのキャプションに目を向けると・・・・・
エッチングの他に、ソフトグランドエッチングと、
サンドペーパーという技法が使われていることがわかります。
また例えば、こちらの 《細い木》 という作品。
エッチング、サンドペーパーとともに、
ドライポイントとスピットバイトという技法が使われているようです。
ここ最近、ロックダウンやオーバーシュート、クラスターなど、
聞き慣れないカタカナ語を覚えたばかりの “頭が春” の自分としては、
正直なところ、それらの技法が何なのかちゃんとわかった自信はないですが。
何はともあれ、1点の作品にさまざまな技法が施されていることだけはわかりました。
決して、ただ可愛いだけの作品ではないようです。
さらに、今回もう一つ驚かされたのが、
南桂子の作品が実に多くの書籍や雑誌の装丁に採用されていたこと。
みんなのみな実・・・ではなく、みんなの南。
幅広い層から支持を集めていたのですね。
なお、会場の一部には、南桂子作品が装丁された書籍と、
その装丁に採用された実際の作品を見比べられるコーナーも。
どの書籍とは言いませんが、装丁によっては、
実物が持つ繊細な色味が激減してしまっているものもありました。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションの床には、特に線は引かれていません。
是非、出来るだけ近づいて、繊細な色味を味わってみてくださいませ。
そうそう、気づいたことといえば、
南桂子が描く少女に関して、個人的にスッキリしたことがありました。
以前より、南桂子の作品に登場する少女が、
誰かに似てるんだよなぁ、とモヤモヤしていたのですが。
ついに、その答えにたどり着きました。
川口春奈。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
20世紀を代表する銅版画家の一人、浜口陽三の妻で、
帝国ホテルの全客室に飾られたり、ユニセフのカードに採用されたり、
と、国内外で人気が高い銅版画家・南桂子にスポットを当てた展覧会です。
展覧会のテーマは、ズバリ 「春」。
《春》 や 《花と蝶》 のように、春を題材にした作品もあれば、
春らしいカラーリングの作品も出展されています。
その数、実に約60点。
これまでにも、ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションでは、
南桂子をフィーチャーした展覧会は幾度なく開催されてきましたが。
おそらく過去最大規模の出展数を誇っております。
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心がウキウキする展覧会です。
さて、今回改めて、まとまった数の南桂子作品を観て、
新たに発見したことや気づいたことが、多々ありました。
まず何と言っても驚かされたのが、彼女の技法の多彩さ。
例えば、こちらの 《羊》 という作品。
そのキャプションに目を向けると・・・・・
エッチングの他に、ソフトグランドエッチングと、
サンドペーパーという技法が使われていることがわかります。
また例えば、こちらの 《細い木》 という作品。
エッチング、サンドペーパーとともに、
ドライポイントとスピットバイトという技法が使われているようです。
ここ最近、ロックダウンやオーバーシュート、クラスターなど、
聞き慣れないカタカナ語を覚えたばかりの “頭が春” の自分としては、
正直なところ、それらの技法が何なのかちゃんとわかった自信はないですが。
何はともあれ、1点の作品にさまざまな技法が施されていることだけはわかりました。
決して、ただ可愛いだけの作品ではないようです。
さらに、今回もう一つ驚かされたのが、
南桂子の作品が実に多くの書籍や雑誌の装丁に採用されていたこと。
みんなのみな実・・・ではなく、みんなの南。
幅広い層から支持を集めていたのですね。
なお、会場の一部には、南桂子作品が装丁された書籍と、
その装丁に採用された実際の作品を見比べられるコーナーも。
どの書籍とは言いませんが、装丁によっては、
実物が持つ繊細な色味が激減してしまっているものもありました。
ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションの床には、特に線は引かれていません。
是非、出来るだけ近づいて、繊細な色味を味わってみてくださいませ。
そうそう、気づいたことといえば、
南桂子が描く少女に関して、個人的にスッキリしたことがありました。
以前より、南桂子の作品に登場する少女が、
誰かに似てるんだよなぁ、とモヤモヤしていたのですが。
ついに、その答えにたどり着きました。
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