2020年4月21日23時50分。
最後の1ピースがハマり、約10日間にも及ぶ長い戦いは幕を閉じましたー
正直なところ、これほどまでの長期戦になろうとは!!
チャレンジ開始時のあの頃の僕は、予想だにしていませんでした。
なにゆえ、こんな時間がかかったのか。
それは、ひとえに似たような形のピースが多かったことに尽きます。
例えば。
ここに、2つのピースがあります。
この2つを、ある箇所にハメてみましょう。
すると、どちらもピタッとハマります。
こういう状況になった際に、間違ったピースを選んでしまうと、
しばらく進めた後に、ハマるピースが無くなり、やり直しを余儀なくされるのです。
1~2時間の努力が、水の泡に・・・・
そんな経験を幾度となく味わうこととなりました。
ピッタリ合っているように思えたあのピースとあのピース。
その間には、実は、微妙に隙間があり、
それが原因で、最終的には2つのピースは離ればなれとなった。
まるで、男女のカップルの別れのよう。
ジグソーパズルをすることで、恋愛について学ぶことが出来ました。
そんな一進一退を繰り返しながらも、
着実にハマったピースの数は増えていきます。
その作業を2000回繰り返した時、
ついにジグソーパズルは完成となるのです。
単調で地味な作業でも、それを続けていると、
引きで見たときに、最終的には一つの大きな絵となっている。
まるで、壮大な人間ドラマのよう。
ジグソーパズルをすることで、人生についても学ぶことが出来ました。
ジグソーパズルは、いろんなことを教えてくれます。
もちろん、アートテラーとしても、
今回のチャレンジで得たものがたくさんありました。
これまでは漠然としか見ていなかった 《ひまわり》。
もし、ひまわりの本数を質問されたとしても、
これまでの僕は、答えることは出来ませんでしたが。
今の僕なら胸を張って答えることができます。
「15本です!」 と。
そして、聞かれてもないのに、さらにこう付け加えることでしょう。
「もっとも好きなひまわりは、一番右にあるひまわりです」 と。
茎の部分に、青色が使われているのがポイント。
このさりげない差し色に、ゴッホのテクニックを感じます。
この他にも、10日間真剣に 《ひまわり》 と向き合ったことで、
画面の右上に、『己』 を横にしたような描き込みがあることや、
ひまわりの中に、『BUC』 と読める描き込みがあるなど、
さまざまな発見をしました。
もしかしたら、これらはゴッホコードなのかもしれません!
そう、興奮しつつ、先日開催されたプレス内覧会で頂いた、
“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展” の図録を開いたところ、
驚愕の事実が判明することとなりました。
・・・・・・・・・あれっ?色味が全然違う。。。
こちらが、ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵の 《ひまわり》 の正しい画像です↓
そこには、『己』 も 『BUC』 もありませんでした (汗)。
というか、そもそも全体的にそこまで黄色くなかったです。
本家の背景は、こんな玉子豆腐のような色をしていたのですね。
一体、僕は10日間も何を見させられていたというのか??
こうして、作品についてはほぼ何を得ることもなく、チャレンジは終わったのでした。
ー完ー
さてさて、最後に一つ告知を。
来週29日の20時より・・・・・
『アートテラー・とに〜さんとロンドン・ナショナル・ギャラリー展を楽しもう』
というオンラインイベントが開催されることとなりました。
当日は、“ロンドン・ナショナル・ギャラリー展” の見どころを、徹底的にガイド!
もちろん、《ひまわり》 についても語ります。
詳細やお申し込みは、こちらのページから↓
http://tokyoart.info/event/london/?fbclid=IwAR3NgcM50ThXBlp-nDiGUl1i4JX_zJhx9p_jkMCHQrNz-czksh2N2F7QyLY
オンラインのイベントなので、ネット環境さえあれば、
日本中、いや、世界中どこからでも気軽にご参加頂けるようです。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております!
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