6月30日より、東京国立博物館にて、
“特別展「きもの KIMONO」” が開幕しました。
当初は4月14日からスタートする予定だったものの、
例の新型コロナウィルスによって、開幕日が延長に。
一時は中止の可能性もありましたが、
会期を6月30日から8月23日までにズラして、無事に開幕することとなりました。
さてさて、こちらは、タイトルずばり、「きもの」 に焦点を当てた展覧会。
質・量ともに世界最大のきものコレクションを誇る東京国立博物館、
その平成館の特別展示室を大々的に使って開催される史上最大規模のきもの展とのことです。
こちらの特別展示室では、これまでに大規模な仏像展や絵画展、
日本中の国宝を集めた空前絶後の展覧会などが開催されてきました。
それらと比べてしまうと、きものだけの展覧会って・・・・・・・ねぇ。
あの広い空間が埋まる気がしないですし、これといった見せ場もないような気がします。
僕自身が、そこまできものに興味が無いのが一番の理由ですが、
正直なところ、あまり・・・・・いや、ほとんど期待はしていませんでした。
が、しかし!!
めちゃめちゃ素晴らしい展覧会じゃないですか!!
誰ですか?
こんなに面白い展覧会を、期待できないとか言ってるヤツは (←お前だよ!)。
反省も反省です。
そして、展覧会が会期を延長してでも開幕してくれたことに、心から感謝!
きものそのものが好きになるだけでなく、
こうしたファッション文化がある日本を、心から誇らしく思える展覧会です。
この展覧会を素晴らしいと感じた最大のポイント。
それは、ディスプレイです。
もちろん、きもの一つ一つが華やかなのですが、
その華やかさをディスプレイが、さらに引き立てていたのが何よりも印象的でした。
男の僕でさえ、これらの光景が目に飛び込むたびに、
思わず 「ほゎ~~~」 というような、声にならない声をあげてしまいましたので。
おそらく女性の方なら、もっと心を掴まれるのではないでしょうか。
また、鎌倉時代のきものにはじまり、
大胆で華やかなデザインが流行した安土桃山時代のきものや、
江戸時代の大名や皇族が着ていた豪華絢爛なきもの、
文明開化の後に登場したモダンなきもの、
さらには、現代の人間国宝たちによるきもの、と。
きものを通じて、約800年の日本の歴史、
日本の文化史を辿れるのも興味深かったです。
ちなみに、展覧会のラストを飾るのは、
2019年に発表されたてホヤホヤの超最新きもの。
伝統と革新が融合したこれらの着物をプロデュースしているのは、なんとYOSHIKIさん。
X JAPANのドラマーでピアニストのあのYOSHIKIさんです。
ブランド名は、『YOSHIKIMONO』 とのこと。
なぜにYOSHIKIさんが、きものをプロデュース??
と思ったら、実はYOSHIKIさんは呉服屋のご長男なのだとか。
鎌倉時代を起点としたきもの展のトリを飾るのが、まさか 『YOSHIKIMONO』 とは。
いろんな意味で、予想を上回る展覧会でした。
また、きものにフォーカスした展覧会ではありますが、
きものだけでなく、きものが登場する絵画作品も多く紹介されています。
そういう意味では、ファッションにはまったく興味が無い絵画ファンも抑えておきたい展覧会です。
特に絵画ファンにオススメしたいのは、こちらのきもの。
こちらは、重要文化財の 《小袖 白綾地秋草模様》。
琳派を代表する尾形光琳にまつわるきものです。
尾形光琳もYOSHIKIさんと同じく呉服屋の息子。
そんな光琳がデザインしたきものは、いくつかありますが、
このきものは、光琳が直筆で生地に模様を描いた貴重な1点なのだそう。
着られる絵画です。
ちなみに、完全に女性向けの展覧会かと思いきや、
第3章では、男性のきものにもフォーカスされています。
こちらでは、織田信長や豊臣秀吉が着用した衣装や、
裏地にめいっぱいのオシャレを込めた火消半纏など、
「男の美学」 をテーマに、メンズのファッションアイテムが多く紹介されていました。
展示品としては興味深かったですが、
着てみたいと思うものは一つもありませんでしたwww (※個人の感想です)。
どれもこれもヤンチャな人が好んで着ていそうな感じ (※個人の感想です)。
シーマに乗ってる人が着ていそうな感じでした (※個人の感想です)。
┃会期:6月30日(火)~8月23日(日)
┃会場:東京国立博物館 平成館
┃https://kimonoten2020.exhibit.jp/index.html
┃チケットは事前予約制 (日時指定券) となっています
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