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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020

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現在、国立新美術館で開催されているのは、

“MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020” という展覧会。

 

 

 

一昨年にパリで開催され、3万人超を動員した話題の展覧会・・・・・

 

©MANGA ⇔ TOKYO Japonismes 2018

 

 

“MANGA⇔TOKYO” の凱旋展で、東京を舞台としたマンガやアニメ、

さらにはゲーム、特撮など、約90タイトルにスポットを当てると同時に、

現実の 〈東京〉 という都市についても掘り下げた展覧会です。

 

会場に入ると、まず何と言っても目を奪われるのが・・・・・・・・

 

 

 

超巨大な東京の模型!!

 

その大きさ、幅約17m、奥行き約22m。

1/1000の縮尺で、実に精緻に再現されています。

しかも、ただ大きく、精緻というだけではなく。

 

 

 

『シン・ゴジラ』 や 『AKIRA』 、『秒速5センチメートル』 などの映像が、

奥にそびえるビデオウォールに流れると、舞台となるエリアがライトアップされるという仕掛けも。

東京の地名の位置関係が、イマイチよくわかっていないという方も、

この巨大な東京の模型を使ったインスタレーションを観れば、一目瞭然です。

 

 

さて、巨大な東京の模型に圧倒されたあとは、

漫画の原画やアニメの資料、映像など500点超 (!) が並ぶ展示スペースへ。

こちらは、全部で3つのセクションから構成されています。

まず最初のセクションは、「破壊と復興の反復」

 

 

 

関東大震災や東京大空襲といった震災や人災で、

現実世界でも、たびたび破壊されている東京ですが。

アニメや特撮の世界にも目を向けてみると・・・・・・・・

 

ゴジラ TM & © TOHO CO., LTD.

 

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 ©カラー

 

 

突然変異を起こした怪獣やら、人類に敵対するという使徒やら。

さまざまな脅威に、幾度となく東京の街並みは破壊されています。

そういえば、今回の展覧会では紹介されていませんでしたが、

『ウルトラマン』 や 『仮面ライダー』、『スーパー戦隊シリーズ』 の敵も、

必ずと言っていいほど、東京を狙ってきていますよね。。。

こんなにも街が破壊される都市は、確かに世界的に見ても珍しいような。

とはいえ、そのたびにちゃんと復興している東京。

今回のコロナの後も、きっと復興してくれることでしょう。

そんな謎の希望が生まれました。

 

 

続いてのセクションは、「東京の日常」

東京の前身となる江戸にはじまり、

明治時代から大正、昭和、平成、そして現代の東京にいたるまでを、

日常生活を描写した作品群を交えながら紹介するセクションです。

 

 

 

『百日紅』 や 『るろうに剣心』、『はいからさんが通る』、

『あしたのジョー』 『シティーハンター』 『孤高のグルメ』 『セーラームーン』 など、

世界的にも人気のある漫画の原画やアニメの資料が多数紹介されています。

さらには、数年前にここ国立新美術館で大々的な個展が開催された新海誠さんの作品も。

 

 

 

漫画展、アニメ展、ゲーム展、特撮展。

すべてをイイとこどりしたようなセクションとなっていました。

このセクションを通じて、改めて、東京が多様で魅力的な都市であることを実感。

やっぱり東京ってイイなァ。

例え、地方の一部の人に、「諸悪の根源」 と言われようとも、

これからも変わらず、東京に住み続けていこうと決意を新たにしました (←?)。

 

 

最後のセクションは、「キャラクター vs. 都市」

こちらのセクションでは、初音ミクとコラボしたコンビニの再現や、

『ラブライブ!』 のJR山手線キャンペーンの再現などが展示されていました。

 

 

 

美術館の会場では目にしない光景なので、

そこに関しては、もちろん驚きはしましたが。

日常生活で目にした場合は、特に違和感のない光景です。

ところが、漫画やアニメのキャラクターが、

これほどまでに現実世界に進出している都市は、世界的に珍しいのだそう。

・・・・・・・・知らなんだ。

なお、このセクションでは他にも、

アニメやマンガのラッピングバスやお台場にあるガンダム立像なども、紹介されていました。

 

 

“MANGA都市TOKYO” というタイトルに対して、

正直なところ、「MANGA都市ではないでしょw」 くらいに思っていましたが。

いやいや、東京は間違いなくMANGA都市ですね。

そのことを痛感する展覧会でした。

星星

 

 

ちなみに。

展覧会もボリューム満点でしたが、

同じくらいにボリューム満点だったのが、お土産ショップです。

 



 

まるで秋葉原のアニメショップの一角。

ここが六本木の国立新美術館であることを一瞬忘れてしまいました。

 

 

最後に、個人的に地味に印象に残ったものを。

2018年にパリで開催された際には、

会場の一角に絵馬を描くコーナーが設けられていたのだそう。

今展では、そのうちの一部が紹介されていました。

 

 

 

日本のアニメやマンガを通じて、

フランスの人々が日本に興味を持ってくれるのは、本当に嬉しい限り。

中には、漢字も書けるつわものも。

 

 

 

それら画力の光る絵馬も興味深かったですが、

『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー』 案件のイラストも興味深かったです。

特に、こちらのゴジラとガンダム。

 

 

 

そして、初音ミク。

 

 

 

この日、展覧会で目にした漫画の原画の印象が、

すべて吹っ飛んでしまうくらいの破壊力がありました。

 

 

 ┃会期:2020年8月12日(水)~11月3日(火・祝)
 ┃会場:国立新美術館

 ┃注:日時指定入場制
 ┃https://manga-toshi-tokyo.jp/

 


~読者の皆様へのプレゼント~
“MANGA都市TOKYO” の無料鑑賞券を、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
なお、〆切は、8月25日です。当選は発送をもって代えさせていただきます。




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