NHKのカラーテレビ受信契約マークも。
石丸電気のロゴマークも。
ロフトのロゴマークも。
手がけたのは、実は、すべて同じ人物。
20世紀の日本グラフィック界を代表するデザイナー・田中一光 (1930~2002) です。
どんだけ~ (←IKKO違い!)
そんな田中一光にスポットを当てた “田中一光とデザインの前後左右” が、
デザイン専門の美術館・21_21 DESIGN SIGHTで、来年1月20日まで開催されています。
“田中一光の創作の軌跡をたどる” 展覧会と謳うだけあって、
内容もボリュームも、これ以上ないくらいに、最大の田中一光展といった感じでした。
彼が装丁を手がけた本の数々が、広いフロアにズラリと展示されていたり、
彼が手がけたロゴマークの数々がプリントされた紙袋が、大集合していたり、
彼が制作した立体作品の実物を、大日本印刷営業ビルのロビーから持って来てしまったり。
極めつけは、 《Nihon Buyo》 や、
《JAPAN》
…といった田中一光の代表作のポスターを、
展示室いっぱいの大きさに引き伸ばしての展示。
すべてにおいて圧倒的でした。
デザイン好きやデザインに携わる人間にとっては、必見の展覧会と言えましょう!
ただ、正直なところ、デザインにあまり興味のない人にとっては、疲れるだけの展覧会。。。(笑)
というのも、あまりに田中一光さんの手がけたデザインが膨大過ぎて、
それを余すことなく紹介している今回の展覧会は、インプットする量がハンパないです
途中から、じっくり解説を読むのを諦めました。
いや、リアルに、 「田中一光、どんだけ~」 です (笑)
一人で、10人分くらいの働きをした人なのではないでしょうか。
ちなみに、田中一光がデザインした作品の食べ過ぎ (?) ゆえに、
今回の展覧会で一番印象に残ったのは、一番最後に展示されていたインスタレーション作品。
(おそらく、新しい作品に出会うたびに、その前に見た作品の記憶が消えて行ったのでしょうw)
田中一光の作品ではなく、
今回の展覧会の会場構成・グラフィックデザインを担当した廣村正彰さんが、
田中一光にインスピレーションを受けて制作したインスタレーションだそうです。
(この作品だけは写真撮影可能です)
この作品に使われているのは、
すべて田中一光が製品のために色を選定した色紙なのだとか。
あの田中一光が選んだ色紙だと知ってから観ると、
単なる色紙ではなく、ものスゴくデザインセンスの高い色紙に見えてくるから不思議です。
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田中一光とデザインの前後左右
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