根津美術館で開催中の “中国の陶磁・漆・青銅” に行ってきました。
こちらは、新しく根津美術館に加わった、
中国の陶磁器・漆器・青銅器のコレクション82点がお披露目されている美術展。
展示されているのは、すべて寄贈されたもの。
つまり、
「頂き物ですが、お目に合いますでしょうか・・・」
というようなお歳暮シーズンにピッタリ (?) な美術展です。
1ツ星をご贈答。
さて、展覧会場にて、
まず紹介されていたのは、藤崎隆三氏の陶磁器コレクション。
《白磁浄瓶》 をはじめ、
唐時代の壺や瓶を中心に、小さくて愛らしい作品からなるコレクションでした。
ちなみに、藤崎氏は、耳鼻咽喉科の先生とのこと。
どうりで、 《彩陶双耳壺》 や、 《灰陶刻線文双耳壺》 、
《白磁兎耳壺》 に、 《白磁龍耳瓶》 など、耳のある陶磁器が多かったはずです。
(↑関係ない?)
続いて、自らを、 “宋代漆器の伝道者” と称した故永田維久氏のコレクション。
《黒漆輪花椀》
意識して、中国の漆器を観たのは、これが初めての機会かもしれません。
感想はというと、
「・・・・・・日本の漆器のが、イイよね」
海外の人が、漆器を、 『japan』 と呼ぶのが納得。
日本の漆器の方が、黒色が深いし、艶が綺麗。
反対に、中国の漆器は、なんだか浅い印象。
ちょっと残念な感じ。
ただ、 《堆黒屈輪文合子》 をはじめ、
いくつもの中国漆器に施されていた “屈輪文(ぐりもん)” という紋様は、純粋に面白い。
シンプルながら、いろんなバリエーションがあって、見比べていて飽きませんでした。
で、この屈輪文を、しばらく観ていたら、
重慶飯店黒糖豆沙中月餅
¥500
楽天
月餅が、無性に食べたくなってきました (笑)
最後は、李汝寛氏の 《輪花杯台》
李汝寛氏からの寄贈品は、この1点のみでした。
おそらく、観賞した方は、全員大人ですから、声に出さなかったでしょうが。
きっと、皆、心の中で、
「えぇ~、1点だけ?!!」
と思ったに違いありません (笑)
しかし、寄贈したのが1点でも素晴らしい作品ならば、
ちゃんとこうして名前を出して美術展を開催してもらえるものなのですね。
さぁ、家に、寄贈してもいい逸品があるという方、
今すぐ、根津美術館に寄贈しましょう
美術ブログのランキングにご協力をお願いします
↧
中国の陶磁・漆・青銅
↧