『そろそろ美術の話を...』 の第7回で、
川崎市岡本太郎美術館の大杉学芸員も言及していましたが。
岡本太郎の制作活動の根底には、
「芸術は大衆のもの」 という考えがあったそうです。
それゆえ、生前から岡本太郎が手掛けたグッズがたくさんありました。
もしかしたら、美術史上もっともグッズが作られたアーティストかもしれません。
そんな岡本太郎グッズの数々に焦点を当てたのが、
現在、川崎市岡本太郎美術館にて開催されています。
その名も、“ウチの中の岡本太郎”。
会場では、テーブルウェアや家具、ファッションなどなど、
岡本太郎が制作したあらゆるジャンルのグッズの数々が絵画と併せて紹介されていました。
「グラスの底に顔があっても良いじゃないか!」 とデザインしたというウィスキーグラスや、
「端午の節句以外にも飾ったっていいじゃないか!」 とデザインしたという鯉のぼりなど、
代表的な太郎グッズももちろん紹介されていましたが。
太郎さんがデザインしたハッピや、
太郎さんがデザインしたテーブルなど、
レアアイテムも多数紹介されていました。
なお、こちらのテーブルは、中央部分が・・・・・
ワインクーラーとなっています。
さらに言えば、緑の部分だけでなく、
黄色い部分も紫色の部分も、ワインクーラーとのこと。
いや、どんだけワイン冷やすねんwww
紹介されていたグッズの中には、こんなものも。
近鉄バッファローズの球団マークです。
近鉄パールズから、近鉄バッファローズに改名する際に、
監督だった千葉茂が、野球仲間であった岡本太郎にデザインを依頼したのだそう。
太郎はバッファローが横を向いたカワイイパターンのマークもデザインしたそうですが。
当時、バッファローズが万年最下位の最弱チームであったことから、
こちらの真正面を向いた闘志みなぎるデザインのほうを推したそうです。
ちなみに、川崎市岡本太郎美術館が所蔵する、
この近鉄バッファローズのヘルメットには、選手のサインが複数書かれています。
その中には、なんと野茂英雄のサインもあるそうですよ。
数あるアイテムの中でもっとも謎だったのが、こちらのセニボン。
とりあえず何かしらの “植物性” の保健食ではある模様。
老化を止めるのか。目に効くのか。
はたまた、肝機能を高めるのか。
大杉学芸員でさえ、「なんだかよくわからない・・・」 と漏らす謎の商品でした。
さてさて、今回の展覧会では、
岡本太郎が生前に手掛けたグッズだけでなく、
岡本太郎の死後に作られた太郎グッズも多く紹介されています。
(これでもごく一部だそう!)
個人的に、本気で欲しいと思ったのが、
こちらの太陽の塔をモチーフにしたハイカットスニーカー。
それと、こちらのジャージです。
なんとなくEXILEのメンバーが着てそうな。
残念ながら、限定コラボアイテムとのこと。
いつか復刻してくれますように。
ちなみに。
常設展示室に設置された岡本太郎の等身大人形は、早くも冬支度。
スキーウェアに身を包んでいました。
なお、横にあるスキー板は、岡本太郎によるデザイン。
スキー板をデザインするほどスキーが好きだったそうですが、
膝がまったく曲がらなかったようで、常に直滑降で滑っていたようです。
確かに、写真を見るに、膝が直立しています (笑)
この事実により、とりあえず一つだけハッキリしたのは、
セニボンには、グルコサミン的な効力がないということです。
じゃあ、何に効くんだ、セニボン?!
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