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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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LOUIS VUITTON &

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現在、原宿駅前にあるジング (jing) では、

“LOUIS VUITTON &” というエキシビジョンが開催されています。

 

 

 

こちらは、ルイ・ヴィトンが所有する貴重なアーカイブの中から、

特に発売当時に話題を集めたクリエイターやアーティストとの歴代コラボ、

つまり 『LOUIS VUITTON &』 なアイテムの数々を中心に紹介する展覧会です。

 

 

会場は全部で10の部屋で構成されています。

まず最初の部屋で出逢うのは、電子音楽作曲家でアーティストの、

池田亮司さんによる 《クリティカルポイント》 というインスタレーション作品。

天井のスクリーンに映し出された映像が、

 

 

 

床に置かれた鏡にも映し出されています。

 

 

 

ルイ・ヴィトンとの関係性はイマイチ不明でしたが。

普通にカッコよい作品でした。

東京都現代美術館かICCで目にするタイプの作品です。

 

 

続いての部屋で展示されていたのは、

嚴培明 (ヤン・ペイミン) やレフィック・アナドルらによる肖像画。

モデルは、若き日のルイ・ヴィトンその人です。

 

 

 

そんな現代アーティストによる肖像画と併せて、

ルイ・ヴィトンが創業時から制作しているトランクの数々も展示されていました。

 

 

 

しかも、これらのトランクは、ただのトランクにあらず。

ルイ・ヴィトンのアーカイブの中でも特に貴重なトランクばかりなのです。

 

例えば、こちらのトランク。

 

 

 

中央の2色にご注目ください。

この2色といえば・・・そう、TSUTAYAではなく、フェルメールです!

実は、このトランクは、2018年の “フェルメール展” に合わせて、

《牛乳を注ぐ女》 を日本に運ぶために制作した特注の品なのだそう。

超一流の美術作品は、超一流のケースに入って運ばれていたのですね。

 

また、こちらのトランクは、

世界に限定で数個しかないダミアン・ハーストとのコラボのもの。

 

 

 

こう見えて、なんと手術道具ケースなのだとか。
これは、完全に僕の偏見ですが、

このケースを愛用している医者には、手術してほしくないです (笑)。

 

 

・・・・・・・と、まぁ、こんな感じで、

部屋をすべて紹介していたら、キリがないので。

ここから先は、かいつまんでご紹介いたしましょう。

 

数ある部屋の中でもっともインパクトがあったのは、

カレ ・ ド ・ ソワが絵画作品のように壁一面に展示されたこちらの部屋です。

 

 

 

ソル ・ ルウィットやジェフ・クーンズ、建築家の磯崎新さんら、

さまざまなアーティストが手掛けたシルクのスカーフが展示されています。

 

 

 

もう一つ印象的だったのが、ルイ・ヴィトンの代名詞モノグラムを、

さまざまなクリエイターが再解釈し、制作したバッグの数々を紹介したこちらの部屋。

 

 

 

特に印象に残っているのが、

“モード界の皇帝” カール・ラガーフェルドとのコラボバッグです。

 

 

 

縦長っ!!

 

バッグはバッグでも、サンドバッグじゃん。

・・・・・・と思ったら、マジでボクシングからインスパイアされたとのこと。

その名もパンチングトランクです。

やはり一流のクリエイターは、

パンチドランカー並みに、考えることがぶっ飛んでますね。

 

さらに、もっとぶっ飛んだバッグもありました。

 

 

 

こちらは、建築家ザハ・ハディドがデザインしたバッグとのこと。

近未来感がハンパなかったです。

サイヤ人のアイテムかと思いました。

 

 

さてさて、今回の展覧会は、日本での開催ということもあって、

特に日本人のクリエイターとのコラボ作品が多く紹介されています。

こちらは、吉岡徳仁さんとのコラボアイテム。

 

 

 

こちらは、川久保玲さんとのコラボバッグ。

 

 

 

それから、ルイ・ヴィトンとのコラボといえば、

忘れてはいけないあの2人の現代芸術家のアイテムも。

草間彌生さんと、

 

 

 

村上隆さんです。

 

 

 

一ブランドのエキシビジョンというよりも、

物量的には、かなり充実した現代アート展でした。

これを入場無料で見せてくれるだなんて!

さすがは世界のルイ・ヴィトンです。

ルイ・ヴィトンとルイ・ヴィトンにお金を落としているすべての人に感謝。

星星

 

 

ちなみに。

数ある展示品の中で、個人的に一番気になったのは、

2017年に発表されたシュプリームとコラボしたボストンバッグ。

 

 

 

これはもう完全にシュプリームです。

ルイ・ヴィトンのアイテムではなく。

 

 

 


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