日本一下世話なアートに関するクイズ。
それが、『芸術家!してる?してない?クイズ』 です。
これまでに、芸術家の逮捕歴や、
離婚歴を元にクイズを出題してきました。
今回のテーマは、『借金歴』。
美術界の巨匠たちには、借金した過去があるのか無いのか。
全問正解を目指してチャレンジしてみてくださいませ。
Q1
若き日はとにかく経済的に困窮していたモネ。
家族友人知人にはもちろんのこと、
たいして親しくない人間にも、借金を申し込むほどでした。
なお、モネと名前が間違えられやすいでお馴染みの (?) マネにも借金していたそう。
マネの 《草上の昼食》 にインスパイアされたモネの同名の作品は、
家賃の滞納で家を出て行かなければならなかった際、家主に借金の担保として引き取られました。
Q2
美術界においてもっとも成功した画家とされるピカソ。
しかし、若き日には少なからず借金をしていた模様。
モディリアーニにも5フランの借金をしています。
なお、その12年後、ピカソは彼に借金を返済しようとするも、
モディリアーニは、利子として、100フランを請求したのだとか。
『ナニワ金融道』 よりもエグい利子です。
Q3
かつてのシュルレアリスト仲間から、
『Avida Dollars=ドルの亡者』 とあだ名されたダリですが。
実際は、金銭には無頓着で、金銭感覚はほぼ無かったそう。
そのため、愛妻ガラの死後、人に頼まれるたびに、
際限なくお金を貸しまくったため、莫大な借金を背負う羽目に。。。
Q4
40代で成功するまで貧困生活を送っていたマティス。
しかし、そんな中でも、借金をしてまで、
セザンヌやロダン、ゴッホの作品を購入していたのだとか。
また、アンドレ・ドランやジャン・ピュイをはじめ、
のちに、共にフォーヴィスムのメンバーとなる作家の作品も購入していたそうです。
Q5
ウルトラマリンブルーの美しい青の色に魅せられたフェルメール。
その超高価な絵の具を手に入れるために、生涯で幾度となく借金を重ねています。
ちなみに、その借金のつけは、フェルメールの死後、未亡人となった妻に重くのしかかることに。
パン屋への借金のカタとして、絵画2点を引き渡しています。
Q6
暴行、名誉棄損、脅迫、武器不法所持、器物破損、公務執行妨害、
挙句の果てには、殺人と、『犯罪のデパート』 ともいうべきカラヴァッジョですが。
意外にも (?)、借金はしていないようです。
だからって、彼が犯した犯罪はチャラにはなりませんが。
Q7
父の遺産と実家からの仕送りのお陰で、
経済的には恵まれていたという佐伯祐三。
しかし、パリ滞在中、骨董店で見つけた人形に一目惚れし、
パリでのほぼ1か月分の生活費に相当する1000フランを支払って即購入。
結果、画家仲間に借金することになったそうです。
Q8
豪放磊落で破天荒。
そんなイメージがあるものの、
特に借金をしていた過去はないようです。
親友でライバルの菱田春草は、借金をしていたようですが。
Q9
北大路魯山人、72歳の時のこと。
アメリカを代表する大富豪ロックフェラー3世より、
魯山人の展覧会と講演のオファーを受けました。
費用はもちろんロックフェラー持ちだったのですが、
招待では言いたいことが言えないから自費で行く、とその提案を突っぱねます。
とはいえ、若い頃より貯金を一切してこなかった魯山人は、
結果的に、旅行費用500万円 (現在の価値にして1億円) を借金で用意したそうです。
Q10
ドイツに留学後、帰宅すると、家業が倒産寸前。
父の急死も重なり、多額の借金を抱えることとなります。
さらに、母と弟が相次いで他界。
絵に描いたようなどん底生活を味わいました。
さて、出題は以上となります。
皆様は、何問正解できたでしょうか?
たとえ、借金した過去があったとしても、
彼の作品が素晴らしいことには、変わりありません。