ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール・・・と、
街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。
果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか？？
気になるようで気にならない。
でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。
そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴く！！
東京メトロ「千川」駅と西武池袋線「東長崎」駅の、
ちょうど中間くらいの位置にある何の変哲もないライオンズマンション。
その1階部分に、美術界の巨匠の名の付くお店があります。
店名は、ロダン。
特に看板らしきものは見当たらず、
入り口のガラス扉に、店名が書かれているだけ。
そのため、よほど覗き込まない限り、
ここが飲食店であるかどうかはわかりません。
実はこのお店がある場所は、僕の生活圏内。
この近くにあるスーパーマーケットに、
たまに自転車で遠征するので、このお店の前は何度も通っていました。
しかし、何度も通っていながら、お店に気づくことはなく。
ここ最近、現在の地に引越してきて8年目にしてようやく、
「ロダン」の文字に気が付き、お店の存在を認識した次第です。
さて、ディナーも営業しているようですが、
今回は、平日のランチタイムに訪問してみました。
その日のメニューは、こんな感じ。
お肉やお魚、パスタはわかりますが、
一番下にある「おまかせ」って何でしょう？
エビクリームドリアをおまかせするということ？？
そんなことを言い始めたら、どのメニューもおまかせのような？？？
メニューの前で、《考える人》のごとく、
「おまかせ」について考えてしまいました。
とはいえ、いくら考えても答えが出なさそうなので、店内へ。
「おまかせ」にしようとも思いましたが、悩んだ末に、お魚のランチをオーダーしました。
まず、運ばれて来たのが、ランチの日替わりスープ。
この日は、「ヴィシー風ポタージュ」でした。
セロリ（？）のシャキシャキした食感も楽しめる、優しいお味のスープ。
フランスの家庭の味といった感じでした。
知らんけど。
スープを飲み終わった頃合いを見計らって、
運ばれてきたのが、メインとライスが運ばれてきました。
「あんこうのムニエル 明太子クリームソース」です。
なお、付け合わせは、
フライドポテトのように見えますが、
その正体は、大根の醤油（？）漬け。
スープから一転、フランスの家庭感がゼロになりました。
かといって、あんこうのムニエルに、
明太子クリームソースをかけたものは、
日本の家庭の味というわけでもなし。
彫刻家のロダンが斬新な作品を発表するたびに、
人々は戸惑い、賛否両論を巻き起こしたと言いますが。
この斬新すぎる料理にも、正直、戸惑いを隠せませんでした。
ちなみに。
そのお味ですが、普通に美味しかったです。
明太子クリームソースがかかっていれば、
間違いなく、何だって美味しいに決まっています。
もちろん、料理のプロの方が作っているので、
あんこうのムニエルそのものも美味しかったです。
あんこうの身のブリブリ感や、皮のムニムニした食感が絶妙。
ごちそうさまでした。
・・・・・と、ここで終わってしまったら、
単なるグルメブログになってしまいます。
肝心の店内にロダンは飾ってあるのでしょうか？
見渡してみる限り、それっぽいものはありません。
美術に関係あるのは、こちらのポスターくらいなものでした。
オーギュストはオーギュストでも、オーギュスト・ロダンではなく、
19世紀フランスのアカデミーの画家、ピエール・オーギュスト・コットによる《嵐》のポスター。
オーギュスト違いです。
ちなみに。
そのポスターの後ろには、
大量の薪が、うず高く積まれていました。
・・・・・・はっ！
薪＝暖炉。
その2文字をひっくり返したら、炉暖。
つまり、ロダンですね！
実際、お店の公式HPには、
「千川の隠れ家 フランス料理 炉暖」と表記されていました。
炉暖（ロダン）
住所：東京都豊島区長崎6-35-8 ライオンズマンション東長崎第3 1Ｆ
定休日：不定休
営業時間：［月～金］11:30～14:00／18:00～23:00（L.O.）
［土・日］18:00～23:00（L.O.）
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