江戸東京博物館にて、開館20周年記念特別展として開催中の “尾張徳川家の至宝” に行ってきました。
こちらは、徳川美術館が所蔵する尾張徳川家ゆかりの道具類の中から、
国宝 《太刀 銘 来孫太郎作(花押)正応五年壬辰八月十三日》 や、
(注:今回の記事に使用している写真は、特別に許可を得て撮影したものです)
国宝 《「初音の調度」 のうち初音蒔絵貝桶》
(注:展示は1月27日まで)
…をはじめ、国宝・重要文化財を含む約230点もの名品を、ドドーンと紹介する超大型展覧会です。
昨年の “日本橋 描かれたランドマークの400年” より始まった江戸東京博物館開館20周年記念特別展シリーズ。
その掉尾を飾るに相応しい豪華絢爛な展覧会と言えましょう!
(・・・と言いつつ、 「これでは、江戸東京博物館というよりも徳川美術館の記念特別展では?」 という気もしないではないですがw)
会場に入ると、まずは、尾張家初代・徳川義直が所用していたとされる 《銀溜白糸威具足》 がお出迎え。
・・・・・その発するオーラに、結構ビビります (笑)
残っていた正月気分は、 《銀溜白糸威具足》 と向き合うなり、吹っ飛んでしました。
展覧会の冒頭から、背筋がシャンとなります。
この後も、刀やら、
鉄砲やら、
物騒な展示品 (←?) ばかりが登場しますが。
続く第2章の展示では、うって変わって、
重要文化財や大名物の茶道具が数多く紹介されています。
また、茶道具以外にも、能や香に関する道具の数々も展示され、
徳川家の文化的な側面も、余すことなく紹介されておりました。
この第2章の展示の中で、個人的に目を惹かれたのが、香合の展示コーナー。
たくさんの香合に交じって・・・
シャチホコの香合 (=《金彩鯱香合》) を発見!!
さすが、尾張名古屋という感じです。
さてさて、今回の展覧会の目玉は、なんと言っても・・・
特別出展されている 《源氏物語絵巻》 と 《初音の調度》 。
貴重なコレクションのため、かなり変則的な展示スケジュールとなっていますので、
展覧会に行く前には、是非とも、こちらのページをチェックされることをオススメいたします。
ちなみに、この “尾張徳川家の至宝” は、江戸東京博物館で開催される前に、
富山県水墨美術館 (2012/6/15~7/29) とサンリツ服部美術館 (8/4~9/17) を巡回していたそうなのですが。
それぞれの美術館で展示される 《初音の調度》 が違ったのだとか。
総計75件ある 《初音の調度》 のうち、どれが展示されるのか。
それを決めたのは、くじだったとのこと (笑)
「《初音の調度》 の中でも他のが観たかったよ~・・・」
とお嘆きの貴方、恨むなら学芸員さんのくじ運を恨んでくださいませ (笑)
とにもかくにも。
普段あまり目にする機会のない徳川家ゆかりの名品を、
まとめて目にすることが出来る貴重な展覧会です。
この機会を逃せば、次は、直接愛知県の徳川美術館に行くしかありませんよ (笑)
ラクロスのスティック?のような謎の道具も観れますよ。
(江戸時代にも、 『打毬』 というラクロスみたいな競技があったのだとか)
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尾張徳川家の至宝
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