久しぶりに、岡本太郎記念館に行ってきました。
久しぶりに行ったら、庭に置かれた作品から、
尋常じゃないくらいに植物が生い茂っていました。
(もはや、ちょっとした古代文明のようです。)
久しぶりに行ったら、アトリエに見慣れないオブジェが増えていました。
なんでも、こちらは1962年に池袋駅前に出現し、
わずか1ヶ月半で姿を消した《メリーポール》を1/8サイズで再現したものとのこと。
見た目からはまったく想像がつかないですが、
実は《メリーポール》は、岡本太郎流のクリスマスツリーです。
なお、会社員の平均月収が約22000円だった当時、
《メリーポール》にかかった電気代は、月約100万円だったとか。
見た目だけでなく、電気代もべらぼうです。
また、久しぶりに記念館に行ったら、
ショップで販売されているTシャツが、より一層増えていました。
(ユニクロくらいの展開を見せていました。)
ちなみに。
新作のTシャツ「花の人」を、
太郎さん自身が着て、宣伝していました。
肘の曲がり方がやや不気味で、
Tシャツの内容があまり入ってきませんでしたが…(笑)
さてさて、そんな常に進化し続ける(?)岡本太郎記念館で、
現在開催されているのは、“タローのダンス”という展覧会です。
1952年。
岡本太郎は、髙島屋大阪店の大食堂に飾る壁画《ダンス》を制作しました。
(↑現在はこのような形で、新館7階のエントランスロビーに設置されています)
こちらは、油彩ではなく、モザイクタイルで作られた壁画です。
モザイクタイルであれば、何枚でも作れる上、屋外に設置することも可能。
一人でも多くの人に作品を観てほしい。
そんな岡本太郎の強い思いから生まれた作品です。
本展では、その《ダンス》の下絵を中心に、
まるでダンスしているように見える作品の数々が紹介されています。
確かに、そう言われてみれば、
踊っているように思える作品もありましたが、
そう言われたとて、踊っているように思えない作品もありました。
何せタイトルも《追いかけっこ》でしたし。
どう考えたって、追いかけっこしてるようにしか見えません。
ただ、それもすべてひっくるめて、
「踊ってるのかい?踊ってないのかい?どっちなんだい?!」と、
作品に問いかけながら鑑賞するのは楽しかったです。
まんまと企画者の手のひらの上で踊らされました(笑)。
ちなみに。
個人的に一番ダンサブルだと思った作品は、こちらの《群像》です。
全体的な色味といい、笑顔の感じといい、
どことなくテーマパークのダンスショーを彷彿とさせるところがあります。
それから、こちらの《ダンス》という作品も。
きゃりーぱみゅぱみゅのPVや、
子ども向けアニメのエンディングに出てきて、
陽気に踊っていそうな印象を受けました。
最後にご紹介したいダンサブルな作品は、《ラムール》。
他の岡本太郎のダンサブルな作品と違って、
こちらの作品からは、セクシーな印象を受けました。
しかも、ちょっと過激そうな。
若手議員が口移しでチップを渡してしまいそうな。