ワタリウム美術館で開催中の “坂口恭平 新政府展” に行ってきました。
時期が時期だけに、
「ん?そんな第三極あったっけ?」
という感じもしますが。
坂口恭平さん (1978~) は、政治家ではありません。
『TOKYO 0円ハウス 0円生活』 や、
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『隅田川のエジソン』
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などの著書で知られる建築家。
・・・・・ただ、建築家と言いながらも、
「日本には、すでに建物が有り余っている!」 と、貯水タンクに棲んで生活してみたり、
「不動産は、必要ない!」 と、建物にタイヤを付けた 《モバイルハウス》 を作ってみたり。
ともあれ、建物を建てない、変な建築家なのです (←褒め言葉として)
そんな “建てない建築家” 坂口さんは、
「日本政府は、3.11以降、機能していない!」 と政府を見限り、2011年5月10日に新政府を設立しました。
(↑建物よりも、大それたモノを立ち上げてしまいました!)
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そんな坂口さんが初代内閣総理大臣を務める新政府の活動が、
今回のワタリウム美術館の展覧会では、余すことなく紹介されています。
その新政府活動の中に 『自殺者ゼロ運動』 という目標もあるそうで、
「いのちの電話」 として、自分のリアルなケータイ番号まで、余すことなく紹介されていました (笑)
正直なところ、
政権演説 (?) の映像を見てるだけでは、あまり好きになれませんでしたが。
ワタリウム美術館の壁に手書きされたケータイ番号を見て、
「あ、この人は、本気なんだろうな」
と、好感を持ちました。
美術を観に行くというよりは、一人の思想家・活動家の生きざまを観に行くという感じなので。
気軽に、フラッと行って、フラッと帰れるような展覧会ではないですが。
これもまたアートなのだと、アートの範囲の広さを再認識出来る展覧会ではありました。
ただ、新政府として、 「0円生活圏」 を樹立するという壮大な目標が語られているに関わらず。
展覧会を観るには、1000円が必要というのは、いかがなのでしょうか (笑)
ちなみに、ワタリウム美術館と言えば、
入場料に、期間中何度も使えるパスポート制を採用していることでもお馴染みの美術館。
今回も、もちろんパスポート制なのですが。
展覧会にちなんで、そのパスポートが・・・
本当にパスポートっぽい仕様になっていました。
小ニクイ演出ですね、総理大臣!
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坂口恭平 新政府展
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