突然ですが、皆様は中国に対して、どんなイメージを持っていますか?
石景山遊楽園でのドラ●もんパクリ疑惑に始まって、
上海万博PRソングでは、岡本真夜の曲の盗作騒動が噴出し、
現在は、尖閣諸島の問題やPM2・5による大気汚染問題が紛糾中。
正直なところ、僕自身は、中国に対して、あまり良いイメージを持っていません。
(バイト先の中国人が、2人立て続けにバックれたことも要因の一つw)
が!
先日、ちひろ美術館・東京で開催中の・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
“日中国交正常化40周年記念 中国の絵本画家展” を鑑賞したことで、
中国に抱いていた負のイメージが、ほとんど消えてなくなってしまいました。
付き合いたくないどころか、むしろウェルカム。
“♪等你来~ (あなたを待っている)” と歌いたいくらいです (笑)
と言いますのも、この美術展で紹介されていた・・・
チュ・チョンリャン (朱成梁) の 『チュン チエ』 という絵本を読んで感涙してしまいました。
こちらの絵本には、遠くに働きに出ているため、
年に一度、旧暦のお正月にしか帰ってこられないお父さんと娘との交流が描かれています。
翻訳された絵本には、もちろん文章も添えてありましたが。
絵だけでも、登場人物の心情が手に取るように伝わってきました。
↑お父さんが帰ってきたときは、こんなにも幸せそうだったお母さんですが。
↑お父さんが、家を出発するシーンでは、涙をこらえながら荷造りしています。
“(´;ω;`)ブワッ”
そんなお母さんの姿を見ただけで、涙腺崩壊。
さらに、父と娘のラストシーンを見たに至っては、涙袋がバカになりました。
絵本というよりは、上質のサイレント映画のような。
本当に完成度の高い作品です。
この 『チュン チエ』 を見て (読んで?) 、
“中国人も日本人も、文化に違いはあれど、人を想う気持ちは一緒なんだなぁ「”
と、しみじみ実感。
中国に対して、急に親しみが持てました。
これまで長い時間を掛けて蓄積された中国に対する悪いイメージが、たった一冊の絵本で氷解。
絵本の力って、スゴいですね。
人間の心を一番響かせることが出来るのは、
政治の力でも、メディアの力でもなく、文化の力なのだと改めて感じることの出来る美術展でした。
とは言え、 『チュン チエ』 の話ばかりしていますが、
美術展としても、非常に見応えのある内容になっていました。
これまでに、日本の絵本の原画展は、何度か目にしたことがありましたが、中国の絵本の原画展は初。
その一番の違いは、と言いますと、さすがに大国だけに (?)
絵本の原画も大きめ!
(全員が全員というわけではないですが)
シオン・リヤン (熊亮) の 『梅雨怪2』 のこちらのページに至っては・・・
ちひろ美術館・東京に展示されていなかったら、とても絵本の原画とは思えない代物。
普通に絵画作品です。
そういう意味でも、貴重な原画を見る機会に恵まれてラッキーでした。
ちなみに。
現在、ちひろ美術館・東京では、 “ちひろの庭” という美術展も同時開催中です。
こちらは、花好きで、自宅の庭でもたくさんの植物を育てたいわさきちひろにちなんだ美術展。
チューリップに、バラに、スミレに、シクラメンに。
ちひろによって描かれた様々な花が、会場に咲き乱れており、
一足早くちひろ美術館・東京に春が訪れていたかのような印象を受けました。
ストレートに、ちひろの世界観を堪能できる美術展です。
中国の絵本といわさきちひろの世界とを同時に楽しめ稀有な機会。
さらには、 “ちひろの庭” の開催にちなんで、
花柄の服を着て行くと、なんとなんと次回展覧会の招待券が1枚プレゼントされるという特典も!
(一人一回限り)
ちひろ美術館・東京にいつ行くか?今でしょ!
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日中国交正常化40周年記念 中国の絵本画家展
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