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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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アジアをつなぐ―境界を生きる女たち 1984-2012

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日曜日は宇都宮に行ってきました。
もちろん餃子は食べましたが。
メインの目的は、餃子ではなく栃木県立美術館。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-栃木県立美術館    アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-栃木県立美術館


栃木県立美術館で開催中の美術展・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-栃木県立美術館


“アジアをつなぐ―境界を生きる女たち 1984-2012” を観るために、宇都宮に行ってきたのです。


さてさて、こちらは、アジアの女性アーティスト、
それも、1980年代以降の作品に焦点を絞った日本初の大規模な美術展。

バスタブで泥水を浴び続けるヴィデオ作品で衝撃を与えた 《Bathroom》 の塩田千春さんや、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-bathroom


先日、こちらのブログにご本人さんが登場した石川真生さんを含む、
インド、モンゴル、シンガポール、韓国など16か国・地域の48人の女性アーティストが紹介されていました。


小豆だけを描き続ける作家ジョン・ジョンヨプさん (韓国) や、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-種
  《種》


失敗作として廃棄された壺の破片を金継するイースギョンさん (韓国)、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-翻訳された壺  《翻訳された壺》


スーツケースの中に不思議な建物のある世界を創り上げたイン・シウジェンさん (中国)

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-イン・シウジェン  《スーツケース2001》


・・・・・などなど。
個人個人の作品を鑑賞する分には、とても堪能できるのですが。
美術展全体として、 『女性アーティストであること』 が、
これでもかと前面に押し出されていて、男の立場としては、

「もう少しトーンダウンしてくれないかな・・・」

と、少々うんざりしてしまったのが本音です。


確かに、文化の違いゆえ、今でも女性の立場が弱い国や地域がアジアには多いのでしょう。
(日本は、女性のが強いと思います。僕の周りにはズケズケものを言う女性が多いのでw)
それをアートという形で訴え続けているアジアの女性アーティストがいるということを、
この美術展を通じて気づかされ、男性の末端に位置している身としては、肩身が狭くなったのも事実です。

例えば、上で紹介した 《翻訳された壺》 を、
“陶磁器の肌は女性の肌を連想させ、壺が増殖する様は出産する女性を暗示している” のように、
「ちょっと曲解過ぎるのでは (苦笑) ??」 というキャプションが多かったのが残念。
執拗なまでに、女性の立場を訴えているきらいがあって、
アジアの女性アーティストの作品を、純粋に楽しめなかったような気がします (なぜなら、男子だから)


というわけで、男性は訪れると、ちょっとムッとするかもしれない美術展。
反対に、女性は、 「そうそう。女性って大変なのよ・・・」 と気落ちするかもしれない美術展。
あまりポジティブにはなれる気のしない美術展でした (笑)
星
厳しい意見で、ごめんねごめんね~。


ちなみに、美術展とは直接関係ないのですが。
栃木県立美術館の新イメージキャラクターが、ビックリするほど可愛くないのでご紹介 (笑) あっパレは、まだ可愛いのですが↓

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-あっパレ


にゅ~はヒドい!!

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-にゅ~




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