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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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アーティスト・ファイル2013―現代の作家たち

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国立新美術館の学芸スタッフが、
日頃のフィールドワークの中で注目する作家たちを取り上げ、それぞれを個展形式で紹介する美術展。
それが、アーティスト・ファイル。
今年の “アーティスト・ファイル2013―現代の作家たち” で、2年ぶり5回目の開催となるようです。


2009年のアーティスト・ファイルは、齋藤芽生さんという作家に出会えたおかげで、2つ星。
2010年のアーティスト・ファイルは、福田尚代さんという作家に出会えたものの、全体的には1つ星。
そして、前回2011年のアーティスト・ファイルは、全体的にパッとせず、星なし。


と、回を重ねるごとに、パワーダウン感が否めないアーティスト・ファイル。
国立新美術館の学芸スタッフに問題があるのか、
そもそも、アーティスト界に問題があるのか、それは定かではないですが。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-アーティスト・ファイル2013


今年のアーティスト・ファイルのポスターにも、
イマイチ心が動かされないのもあって、足を運ぶのを躊躇していました。

ところが。
先日3月24日25日と開催されていた六本木アートナイトにちなんで、
3月24日だけは、なんとなんと入場料が無料になるというではないですか。
それなら行かねば、と、かなり現金な気持ちで足を運んできました (笑)


さてさて、今回のアーティスト・ファイルは、
韓国人作家ヂョン・ヨンドゥさんのインスタレーション作品から始まり、




志賀理江子さんのインスタレーション作品や、




利部志穂さんのインスタレーション作品など、




海外の作家3名を含む8名の作家の作品が紹介されていました。


・・・・・正直なところ、

「説明が無いと、よくわからない作品ばかりだなぁ。。。」

というのが、率直な感想。
会場の冒頭で、ミニリーフレットは貰えますが、
その解説を読まなかったら、作品が全く頭に入ってこなかったと思います。

例えば、こちらの東亭順さんの作品。




単なる布と木枠にしか見えませんが、
実は、木枠に張った (誰かの) 古いシーツに、ニスを施したもの。
そうすることで、シーツに染み込んだ汗やよだれやエトセトラが浮かび上がってくるのだとか。
何も知らないと、

「妙に味のある作品だなぁ」

というくらいにしか思えませんが、制作方法を知ってしまった今、

「妙に塩味のある作品だぁ」

としか思えません (笑)


・・・と、まぁ、全体的には説明が必要な作品ばかりだったのですが。
唯一、説明不要でインパクトがあったのが、國安孝昌さんのインスタレーション作品。




純粋に、 「よくぞ組み上げたなぁ!!」 と思いました。
ただ、感想は、それ以上でもそれ以下でもありません。



無料だったので、特に損した気持ちにはなりませんでしたが、
これが、入場料1000円だったら・・・と思うと、僕はあまり人にオススメ出来ません。
ほし
次回の開催までに何年かかってもいいので、
次のアーティスト・ファイル201Xに、期待を繋ぎたいと思います。





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