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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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中村彝展 -下落合の画室-

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新宿歴史博物館で開催中の “中村彝展 -下落合の画室-” へ行ってきました。

こちらは、明治末から大正期にかけて活躍し、
37歳という若さでこの世を去った洋画家・中村彝をフィーチャーした美術展です。
・・・って、名前を太字指定にしたら、字が潰れてしまいました (笑)
文字が読みやすいように拡大しておきますね。

中村彝

↑これで、 『なかむらつね』 と読みます。
(おそらく、日本の洋画界きっての難読漢字ではないでしょうか)
彼の代表作と言えば、東京国立近代美術館が所蔵する 《エロシェンコ氏の像》
重要文化財にも指定されている近代日本の肖像画の傑作です。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-エロシェンコ氏の像


さすがに、今回の美術展には、この絵は出展されていませんでしたが。
死の前年に描いたとされる 《カルピスの包み紙のある静物》 や、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-カルピスの包み紙のある静物


パトロンである新宿中村屋の創業者夫妻の娘を描いた 《少女》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-少女


・・・などなど、彼の代表作の数々が出展されており、
全30点という小規模な美術展ながらも、内容はギュッと詰まっていたように感じました。
300円という良心的な値段も嬉しいところ。
星


今回の中村彝展に関して、一つ気になったのは、
出展作品のうちの実に約3分の1が、彼がアトリエを構えた下落合の風景であったこと。

《落合のアトリエ》

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-落合のアトリエ


決して悪い絵ではないのですが、とりたてて感動するわけでもなく・・・。

“どうして、こんなにも下落合の風景推しなんだろう?”

と、疑問に思っていると、会場でその答えを見つけてしまいました。
彼のアトリエを復元・整備した新宿区立中村彝アトリエ記念館が、
何でも先日3月17日に下落合にオープンしたばかりとのこと。
それを記念した美術展だったのですね。


・・・・・・・ということは。
アートテラー的には、新宿区立中村彝アトリエ記念館にも足を運ぶしかありません。
新宿歴史博物館を出てJR四ツ谷駅に向かって、
中央線と山手線を乗り継いでJR目黒駅に降り立って、
そこから10分ほど歩いて、住宅地の中を彷徨って・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-新宿区立中村彝アトリエ記念館


新宿区立中村彝アトリエ記念館に到着 (笑)
アトリエは、ばっちり復元されていました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-アトリエ


もちろん内部も見学可能。
ただ、さすがにオープンして間もないからでしょうか・・・。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-土足厳禁


土足厳禁でした。
元ヤンの新車のような感じです (笑)

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-アトリエ 天井光  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-アトリエ


ちなみに、こちらの新宿区立中村彝アトリエ記念館は見学無料。
天井から差し込む光が気持ちの良い空間です。
お近くに住まわれている方は、是非♪
(↑わざわざ電車に乗って訪れるほどではなかったかなぁw)




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