白金台の閑静な住宅街に、突如として現れるいかつい門。
この門の先に、畠山記念館はあります。
畠山記念館の建物自体は、そう大きくないですが、
国宝6件・重要文化財32件を含む約1300件の立派なコレクションを持つ私立美術館。
ちなみに、創立者は、株式会社荏原製作所を設立した畠山一清です。
畠山記念館は国宝も多く持っていますが、
それと同じくらいに (?)、多く持っているのが、茶室。
その庭園内に・・・
「いくつあんねん」
と、ツッコみたくなるくらいに茶室があります。
しかも。
美術館の展示室内にも、四畳半の茶室があります。
美術館の設計は、畠山一清ご本人とのこと。
よっぽど茶室が好きな方だったのですねぇ (笑)
・・・・・ということもあって。
茶道や茶道具に関心ある人には、これ以上ないくらいにオススメの美術館。
そこまで関心が無い人には、そこまでオススメではない美術館です。
現在、そんな畠山記念館では、
春季展として、 “麗しの漆 ―蒔絵と螺鈿―” が開催中。
《藤扇面散蒔絵棗》 や、
尾形光琳作の 《紅葵花蒔絵硯箱》 といった・・・
蒔絵や螺鈿が施された漆芸品の名品が紹介されているコレクション展です。
この美術展の目玉は何と言っても、
期間中、1週間 (5/11~5/19) しか公開されない国宝の 《蝶螺鈿蒔絵手箱》
鎌倉時代最盛期を代表する優品なのだそうですが。
手箱一面にビッシリと夥しい数の蝶々の蒔絵が施されていて、なかなかにパンチが効いています。
しかも、金具の部分には、よりリアルな姿の蝶々が。
芋虫のような胴体も、リアルに再現されています。
虫が嫌いな人は、 「うげっ(=◇=;)」 となるかもしれません。ご注意のほどを。
ちなみに、今、黒く変色してしまっている部分は、もともとは銀色に輝いていたとのこと。
今の姿よりも、さらに派手派手していたのですね。
ともあれ、無視できない逸品であることは間違いありません。
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麗しの漆 ―蒔絵と螺鈿―
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