↑こちらの ‘はっちゃけ過ぎた’ ポスターに誘われて。
太田記念美術館の “北斎と暁斎―奇想の漫画” へ足を運んできました。
葛飾北斎や河鍋暁斎の2人が、いくらユーモア溢れる奇想の浮世絵師とは言っても、
「さすがに、このポスターのノリと同じくらいに、はっちゃけた絵は描いてないでしょ (笑)」
と、半信半疑だったのですが・・・。
葛飾北斎も。
《『北斎漫画』十二編》
河鍋暁斎も。
《傘地蔵と驚く男》
普通に、はっちゃけてました (笑)
もちろん太田記念美術館は、浮世絵の美術館ですから、
葛飾北斎の 《富嶽三十六景 神奈川沖波裏》 や、
河鍋暁斎の 《蒙古賊船退治之図》 など、
浮世絵作品も多く展示されているのですが。
むしろ、今回の美術展のメインは、北斎と暁斎が手がけた絵本作品。
展示の実に半数以上が、二大天才絵師による絵本作品となっています。
それだけに、美術作品を観賞しているというよりは、
終始、ギャグ漫画を読んでいる感覚に近かったです。
それも、 『少年チャンピオン』 あたりに連載されていそうなギャグ漫画。
河鍋暁斎の 《放屁合戦》 なんて、 『浦安鉄筋家族』 を彷彿とさせるものがありました (笑)
僕も、そろそろ、いい大人になったので、
さすがにおならネタでは、あまり笑いませんが。 (←それでも、ちょっとは笑いますw)
小学生の時に、この作品に出合っていたら、おそらく笑いが止まらなかったことでしょう。
この作品以外にも、まだまだギャグ作品はあります。
全部は紹介しきれないので、特にインパクトの強かったものを、厳選してご紹介いたしましょう。
まずは、 《北斎漫画》 の1コマ。
右上に描かれている人魚にご注目ください。
「いや、人魚と言うより、人面魚じゃんwww」
人と魚の比率が、5:5ではなくて、2:8ないしは1:9くらいになっています。
だいぶ気持ち悪いです (笑)
その人魚のインパクトに押されてしまってはいますが、
右下の河童に漂う妙な哀愁も、なかなか味があって良いです。
続いて、同じく 《北斎漫画》 より、ワケのわからない1コマ。
描かれているのは、サトイモ畑を荒らすタコとのこと。
え~っと、どういうシチュエーションなのでしょう??
シュールにもほどがあります。
巨大なタコがサトイモ畑を荒らしているという異常事態に、
「ありゃ、タコがサトイモ畑を荒らしてりゃf^^;」 と言わんばかりの表情の男性は何者?!
シュールと言えば、河鍋暁斎の 《花を活ける骸骨》 も。
え~っと、どういうシチュエーションなのでしょう?? (本日2回目)
肉体を失って、骨だけになっても、花を愛でる心は失わない・・・ということなのでしょうか。
葛飾北斎、河鍋暁斎を取り上げた美術展は数多くありますが。
真っ向から、 「漫画」 というキーワードで紹介しているのは、なかなかレアな気がします。
葛飾北斎先生と河鍋暁斎先生の漫画作品が読めるのは太田記念美術館だけ・・・かも。
ちなみに。
今回の美術展で紹介されていた作品と同じくらいに・・・いや、もしくは、それ以上に?
インパクトが強かったのが、なんと次回の美術展のポスターでした。
“江戸の美男子” というテーマで開催される、
その美術展のポスターのメインビジュアルに使われている浮世絵が、あまりにイケメンすぎて・・・(笑)
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北斎と暁斎―奇想の漫画
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