今年2013年は、 『近代日本画壇の巨匠』 と呼ばれた国民的画家・川合玉堂の生誕140年の節目の年。
それを記念して、川合玉堂の作品を数多く所蔵している山種美術館にて、
現在、 “川合玉堂 ―日本のふるさと・日本のこころ―” が開催されています。
(川合玉堂に関して詳しく解説した記事は、こちらに)
《早乙女》 や、
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《鵜飼》
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《山雨一過》 といった・・・
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山種美術館のコレクションを代表する川合玉堂作品は、もちろんのこと。
山種美術館が所蔵する川合玉堂全71作品すべてが紹介されるという、
かつてない規模の川合玉堂展となっています。
さらに、山種美術館の所蔵品だけでなく、
東京国立近代美術館が所蔵する川合玉堂転換期の傑作 《二日月》 や、
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(注:展示は、7月7日まで)
青梅にある玉堂美術館が所蔵する、玉堂には珍しい琳派風の作品 《紅白梅》 など、
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他館の玉堂作品も、今回の川合玉堂を盛り上げています。
それだけ大々的な川合玉堂展にも関わらず・・・
「今一つインパクトが無いなァ」
というのが、率直な感想です。
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作風からも、なんとなく察しが付くでしょうが。
川合玉堂の作品は、いずれもほのぼの・しみじみ系。
眺めていて、心が凪ぐような絵画です。
自分の部屋 (特に和室) に飾って毎日眺めるには、川合玉堂の作品はうってつけです。
が、美術館で鑑賞するとなると・・・う~む。
いろんな作家さんが展示されている中に、
2~3点ほど川合玉堂の作品が展示されていると、いいアクセントになるのでしょうが。
会場が川合玉堂の作品で埋め尽くされるとなると、
全体的に、ほのぼの・しみじみしすぎて、まったりのっぺりした空気感が発生していたような気がします。
紅白歌合戦で、最新の曲に混じって演歌が流れると、
「あ、たまには演歌もいいなぁ」
と思ったりしますが。
テレ東の 『懐かしの昭和メロディ』 で、演歌ばっかり流れていると、
「もう演歌はいいよ (プチッ←チャンネルを変えた)」
と思ってしまう、あの感覚に似ていた気がします。
とは言え、そんな僕も、あと数十年後には、演歌番組を喜んで観るようになるのでしょう。
その頃の自分ならば、今回の川合玉堂展が、
もっと心に染み入るように楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに、今回いろいろと展示されていた中で要注目なのは、 《柳蔭閑話図》 という作品。
長らく公開されていなかったという激レアな一品です。
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立ち話している様子が、どこかピサロの 《立ち話》 (国立西洋美術館蔵) を彷彿とさせます。
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《柳蔭閑話図》 に描かれているおじいさん2人は、どんな会話をしているのでしょう?
おそらく、
「あら~、服がカブりましたね!」
「おたくも、あの店で買いましたか?」
ではなかろうか。
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川合玉堂 ―日本のふるさと・日本のこころ―
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