大東京お笑い建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回の舞台となるのは、 「♪ぐるぐるぐるぐるグルコサミン」 でお馴染みの (?) ・・・
『世田谷』
一括りに世田谷と言っても、三軒茶屋・砧・下北沢・二子玉川・・・etcと、その範囲は広大。
なんでも、区内の町丁数は277で、これは23区内で最も多い町丁数なのだとか。
果たして、そんな広大な世田谷エリアから選抜された見逃せない建築とは?
それでは、本日は東急大井町線九品仏駅よりスタートです。
(今回のツアーは、建築家ペンさん発案の建築ツアー [2013/6/16] をベースにしています)
01 KEYAKI GARDEN/堀部安嗣
東京都世田谷区玉川田園調布2-8-1
ここに注目!
○この土地で育ったケヤキの木がシンボルとなっている店舗併用集合住宅
○広い前庭を設けることで、前面のバス道路と距離を置き、喧騒から守っている
○都内でも屈指の “居心地の良い建築” と定評がある
[とに~の呟き]
「茶室に通じるような、わびさびを感じる建築でした。
どれだけ大ベテランの建築家が建てたのかと思いきや、
このKEYAKI GARDENが完成した時、堀部安嗣さんは、まだ41歳。
若いのにベテランの風格が漂っています。」
九品仏□■□■□■□■等々力
02 満願寺/吉田五十八
東京都世田谷区等々力3-15-1
ここに注目!
○吉田五十八の寺社建築の名作
○本堂を正面に、右手に客殿庫裏、左手に講堂と左右対称に配置されている
○寺にしては屋根の反りがゆるやかなのが、吉田五十八スタイル
[とに~の呟き]
「お寺としては、1回りくらいの大きさがあるのに、大きさをあまり感じません。
それだけ、見た目がスッキリあっさりしているからでしょうか。
・・・まぁ、ちょっとスッキリあっさりし過ぎている感はありますがw」
03 GRAZ/中村拓志
東京都世田谷区等々力2-36-6
ここに注目!
○注目の若手建築家・中村拓志による車のショールーム
○ショールーム内はいくつかのブースに仕切られ、それぞれに車両が1台ずつインテリアのように配されている
○床がなだらかに傾斜しており、信号待ちしている車内から奥まで見えるようになっている
[とに~の呟き]
「庶民の自分にとって、車のショールームほど入り辛い場所はないのですが。
インテリアショップのようなショールームなので、さほど抵抗感なく入れました。
そして、中は意外なほど落ち着きがあって、リラックスできます。
ついつい、フェラーリを買っちゃおうかなという気になってしまいました (笑)」
等々力□■□■□■□■用賀
04 マド・ビル/アトリエ・ワン
東京都世田谷区用賀3-12-19
ここに注目!
○窓が市松模様に配置されているのが、最大の特徴。だから、マド・ビル。
○日影規制によって複雑な建物の形態となっている
[とに~の呟き]
「ヘンなビルではありますが、
めちゃくちゃ ‘ヘン’ というよりは、シンプルに ‘ヘン’ 。」
05 小野デンタルオフィス/吉松秀樹
東京都世田谷区用賀4-26-21
ここに注目!
○用賀の住宅街でひと際目を引くモダンな歯科医院
○内部はこだわりの吹き抜けの空間
[とに~の呟き]
「何度もボールが壁投げされたような外壁が特徴的。
どういう狙いがあったのかは不明。」
06 用賀プロムナード/象設計集団
東京都世田谷区用賀
ここに注目!
○用賀駅から世田谷美術館まで約1㎞続くプロムナード
○「日本のみち」をテーマにデザインされている
○樹木、草、土、玉石、瓦、木材、水などのやわらかな素材が主に使われている
[とに~の呟き]
「用賀駅から世田谷美術館までは、遠い。
この用賀プロムナードがあるおかげで、精神的に、その距離感が緩和されているのは事実です。」
07 東京マザーズクリニック/伊東豊雄
東京都世田谷区上用賀4-5-1
ここに注目!
○2階部分が飛び出たダイナミックな外観
○白とグリーンの2色のカラーリングが印象的
○2階には開放的な中庭がある
[とに~の呟き]
「産婦人科の病院にしては、なかなかダイナミックな外観。
妊婦さんがビックリしないか、心配です(笑)」
上用賀四丁目から世田谷区民会館
08 世田谷区民会館・区庁舎/前川國男
東京都世田谷区世田谷4-21-27
ここに注目!
○1957年から1969年にかけて3期に分けて4棟の建物がすべて前川國男によって設計されている
○すべて打ち放しコンクリートで仕上げで、一体感を演出
○世田谷区民会館には、折板構造を採用
[とに~の呟き]
「右を見ても、左を見ても、前を見ても、後ろを見ても、前川國男。
こんなにも濃度の高い前川國男ワールドが、都内にあったとは知りませんでした。」
09 世田谷村/石山修武
東京都世田谷区 (個人宅のため住所は公表せず)
ここに注目!
○ほぼセルフビルドで建てられた石山修武さんの自邸
○ベンチレーターが屋根でくるくる回り続けている
○建てられ初めてから数年建っているが、いまだ未完成
[とに~の呟き]
「石山ワールド全開のぶっとんだ建築でした。
これが、自宅って!
そして、この自宅を 『世田谷村』 と名付けるセンスって!
世田谷の皆様に怒られないか、なぜか僕がヒヤヒヤしましたw」
さすがに、 【世田谷】 の範囲は広く、一日での移動は、なかなか大変なものがありました。
次回は、もう少しコンパクトなエリアでの建築ツアーを紹介したいと思います。
来号も、また見て下さいね~!ジャンケンポン。うふふふふふ。
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サザエさんのいる街で ~世田谷編~
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