環状七号線。通称、環七。
この東京を代表する主要な幹線道路沿いに、なんと美術館があるらしい。
そんな怪しげな情報を小耳に挟んだ僕は、
東急世田谷線若林駅を降りて、環七を北上してみました。
しかし、なかなか、それらしき建物は現れません。
道沿いにあるのは、マンションに、ビルに、イエローハットに、コジマ電気に。
まぁ、普通に幹線道路沿いで見かける建物ばかりです。
“いや、やっぱり環七沿いに美術館なんて、あるわけないよね(・_・;)”
そう思った次の瞬間・・・
それらしい建物が現れました!
ちょっと敷地の中に入ってみましょう。
実に、それらしい建物です。
ちなみに、案内板も、ちゃんとありました。
どうやら、ここが美術館で間違いないみたいです。
その名も、齋田記念館。
江戸時代に世田谷代田村の名主をつとめ、
明治以降は茶業の発展に貢献した齋田家に残る資料を公開する資料館だそうです。
そんな齋田さん家は、齋田記念館の隣にありました。
門は閉じられていましたが、立派なお屋敷であることは十二分に伝わってきます。
ちなみに、どれくらい立派なお屋敷なのか気になったので、
家に帰ってから、Googleアースで調べてみたところ、以下の結果が出ました。
世田谷区。それも、環七沿いに、これだけのお屋敷。
齋田家が、いかに立派な家柄であるのかがわかります。
これは、記念館にも期待出来そうです♪
そんな期待を胸に、いざ記念館の入り口に立ったのですが・・・・・ん?
ドアが開かないではないですか?!
“もしかして、休館日を間違えた?” とも思ったのですが、
僕が訪れた月曜日は、休館日ではありません。 (休館日は、土・日・祝日。ただし、第4土曜は開館)
では、何ゆえ (泣) ??
はうっ!!
まさかまさかのお昼休憩。
僕が到着したのは、ジャスト13時なので、
午後の開館まで、まるまる1時間もあるじゃないですか。。。 (泣)
環七沿いだけに、ドトールもスタバもなく、
目の前にあるお店は、ステーキハウス フォルクスだけ。
「時間つぶしに、軽くステーキを。」 というわけにも行かないので、
結局1時間、齋田記念館の前で開館するのを、ただ待ち続けました。トホホ。
齋田記念館に行かれる皆様は、くれぐれもお昼休み時間に行かないよう、お気をつけくださいませ。
さてさて、14時まで待って、ようやく齋田記念館の中へ。
開催されていたのは、 “いやしけ吉事” という美術展でした。
美術展のタイトルの 「いやしけ吉事」 というのは、
「良い事が重なりますように」 という意味の言葉だそうです。
齋田記念館が、今年でめでたく開館15周年を迎えるということもあって、
そのコレクションの中から、川端龍子や徳岡神泉などが描いた吉祥の絵画を紹介していました。
ちなみに、それらの絵は、今回が初公開とのことです。
確かに、そういう意味では、貴重な作品群ではあったのですが、
強く印象に残るような作品が無かったのは、残念なところ。
くわえて、齋田さん家はデカいのに (←?) 、
齋田記念館の展示室は1フロアしかなく、それゆえ、作品数も決して多くはありませんでした。
気に留まったのは、田能村直外の 《亀に蟹図》 と土田麦僊の 《鯛に海老》 の2点くらいでしょうか。
遠出してまで行くのは、う~ん。
冷静に見れば、齋田さん家のコレクションが、ただ展示されているだけなので。
さらに、+αの演出が欲しかったです。
(星なし)
それでも入場料は300円と良心的なので、
近くにお住まいの方や、近くに何かの用事で立ち寄った方が足を運ぶには、アリかもしれません。
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いやしけ吉事
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