イケメン好きな皆様、お待たせいたしました!
今回紹介するのは、前後期合わせて300人もの江戸のイケメンが勢ぞろいする浮世絵展。
その名も、 “江戸の美男子―若衆・二枚目・伊達男” です。
美人画を集めた浮世絵展は、そう珍しくないですが、
美男子 (イケメン) を集めた浮世絵展は、おそらく本邦初ではないでしょうか。
本邦初ということは、つまり、世界初ということ。
イケメンに目が無い女性の方はもちろん、
イケメンに興味のない男性の美術ファンも見逃せない浮世絵展と言えそうです。
このインパクト抜群のポスターのメインビジュアルに使われているのは、
歌舞妓堂艶鏡による 《三代目市川八百蔵の梅王丸》 という作品で、後期に出展される予定だそうです。
浮世絵の美人画は、現代の僕らから見ると、たいして美人に思えないものですが。
この 《三代目市川八百蔵の梅王丸》 に関しては、現代の僕らから見ても、十分にイケメンです。
あまりにイケメンすぎて、ちょっと笑えてしまうほどです (笑)
ちなみに、作者の歌舞妓堂艶鏡は、活躍した期間が非常に短く、
遺作も7点しか確認することが出来ないという幻の浮世絵師なのだとか。
前期では、歌舞妓堂艶鏡による 《三代目市川八百蔵》 が出展されています。
こちらも、ちょっとイケメン。
さてさて、一口にイケメンと言っても、その系統はさまざま。
フェミニンなイケメンがいたり (※向かって右は男性です) 、
礒田湖龍斎 《江戸色里八景 品川の帰帆》
刺青がトレードマークのお兄系イケメンがいたり、
歌川国貞 《戻駕篭櫓三真意》
トシちゃん似のイケメンがいたり。
菊川英山 《江戸の花役者ひいき 尾上賀朝》
皆様は、どんなイケメンがお好みですか?
浮世絵という美術作品を鑑賞するというよりも、
自分好みの江戸のイケメンを見つけて鑑賞するほうが、この浮世絵展には相応しい気がします。
最後に、個人的に印象に残った作品をご紹介。
まずは、鈴木春信の 《林屋お筆》
当時のオシャレな恰好に身を包むイケメン男性に、目を奪われる女性。
その姿を羨ましそうに眺める非イケメン2人に同情を禁じ得ない作品です。
さすがに、現代の感覚からすると、この浮世絵に描かれているイケメンは、そうイケメンではないですが。
非イケメン2人は、現代の感覚からしても、十分に非イケメンです (笑)
ブサメンは、いつの時代もブサメンなんですね。わかります。
続いて、豊原国周の 《江戸気雄意当盛すがた》 という作品。
描かれているのは、全身刺青のコワモテな男性。
女子にキャーキャー言われるイケメンというよりは、
長渕剛やVシネ系俳優のような “男が惚れる男” といった感じでしょうか。
ただ、そんな男性の姿と、背景の爽やかさが、全くマッチしていません (笑)
ラストは、勝川春章の 《桜下詠歌の図》
桜の下で和歌を詠むイケメンを一目見ようと女性が群がっています。
てか、群がり過ぎ!
ジャニオタの元祖といった感じですね。
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江戸の美男子―若衆・二枚目・伊達男
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