先日、三鷹で、妖精を見ました。
・・・と言うと、
「とに~さんって、不思議ちゃん??」
と勘違いされてしまいそうなので (笑)
誤解のないように言い直します。
先日、三鷹市美術ギャラリーで、
妖精にまつわる様々な作品を集めた美術展 “フェアリー・テイル 妖精たちの物語” を観てきました。
展示されていたのは、
アーサー・ラッカムの 《『テンペスト』挿絵》 に、
マリア・スピルスベリ 《ユリの花のゆりかご》 に、
ウェッジウッド社製の 《トランペット型花瓶ディジー・マーケイ・ジョーンズ》 に。
・・・と、本当に、妖精尽くし。
“よくまぁ、こんなにも、妖精の作品ばかり集められたなぁ”
と感心していると、今回の美術展は、
うつのみや妖精ミュージアムと妖精美術館の2館のコレクションが中心となっていることが発覚。
妖精専門の美術館があったことに衝撃です!
そして、そんな美術館が日本に2館もあることに衝撃です!!
さてさて、普段あまり目にしない妖精画の世界。
それだけに、作者も、普段あまり目にしない方ばかり。
例えば、この 《夢見る囚われ人》 という絵の作者。
ジョン・アンスター・フィッツジェラルドは、
“ヴィクトリア朝時代において最もすぐれた妖精作家” と称される作家。
いわば、妖精画界のカリスマ。
知らなんだ。
こちらの 《妖精の木》 を描いたのは、
リチャード・ドイルというイギリスの妖精画家。
“・・・ん?ドイル?イギリス??もしや!”
と、ピンと来た方もいらっしゃることでしょう。
リチャード・ドイルの弟の息子が、
あのシャーロック・ホームズを生み出したコナン・ドイル。
コナン・ドイルの伯父が妖精画家だったとは。
これまた知らなんだ。
(コナン・ドイルに関しては、また後ほど登場します)
・・・と、初めて触れる妖精画の世界。
男子かつ心がピュアでないながらも、それなりに楽しめました。
女性、心がピュアな方なら、もっと楽しめるかも。
ちなみに。
心がピュアでない僕が一番印象に残っているのが、
20世紀初頭にイギリスで論争を巻き起こしたコティングリー妖精事件の関連資料です。
その事件は、イギリス北部の町コティングリーで起こりました。
なんと二人の少女が妖精を写真撮影するのに成功したというのです。
その写真をご覧頂きましょう。
「・・・う、嘘っぽいw」
いや、そう思ってしまうのは、僕の心の貧しさゆえかもしれません。
写真は他にもあります。
他の写真を見れば、きっと心から妖精の存在を信じるに違いありません。
どう見ても、合成写真感丸出しですが (笑)
当時のイギリスでは論争を巻き起こしたほど。
挙げ句には、コナン・ドイルが、
「この妖精写真は本物である!」
と発言したために、さらに大きな話題になったのだとか。
「信じちゃったのかよ (笑)!」
思わず、ツッコミそうになりました。
こっちのコナン君は、“見た目は大人、頭脳は子供!” か!
ともあれ、イギリスで物議を醸した、この写真。
のちに、少女らが、妖精の絵をピンで留めて写真撮影したことを告白したそうです。
やっぱり!
ただ、彼女らは、こうも告白しています。
「妖精は見たけれど、写真に撮ることはできなかった」
と。
信じるか信じないかはあなた次第です。
(↑都市伝説風にまとめてみました)
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フェアリー・テイル 妖精たちの物語
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