世界には、いろんなコンクールがありますが。
毎年3月に開催されるライプツィヒ・ブックフェアでは、
“世界で最も美しい本コンクール” なるコンクールが公開されるそうです。
2011年の “世界で最も美しい本コンクール” では、
なんとなんと、32カ国から596冊が応募されたそうです。
・・・あれっ、意外と少ない (笑)
そんなスゴイのだかスゴくないのだか微妙に判断しかねる “世界で最も美しい本コンクール”
その入選図書の数々が勢ぞろいした展覧会が、
印刷博物館のP&Pギャラリーで開催されています。
嬉しいことに、無料!
さらに嬉しいことに、展示されている美しい本の数々は、手にとって読むことが出来ます!
本好きには、たまらない展覧会です。
2011年の“世界で最も美しい本コンクール” の金の活字賞 (=最高点) を受賞した本が、こちら↓
Atlas of the Conflict: Israel - Palestine/Malkit Shoshan
¥4,713
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イスラエルとパレスチナの紛争の様子を図示した本です。
日本語でないので、詳細は不明ですが、
紛争の様子は、淡々と伝わってきました。
言葉は通じずとも、グラフィックで通じるものなのですね。
この他にも、入賞作が12冊展示されていました。
個人的に楽しめたのは、ドイツの 『恐れの学び』 という本。
高飛び込みやら、火災現場やら、
いろんな恐ろしい場面がポップなイラストで描かれた絵本 (文字は無い) 。
「子供用?」 と思いつつ、ページをめくっていたら、
女王様にハイヒールで踏みつけられる豚野郎 (?) の場面が・・・。
(画像は、こちら)
そういう “恐れ” もあるのですね (笑)
会場には、この他に、世界各国の美しい本も。
日本、ドイツ、オランダ、スイス、中国、カナダとオーストリア、
計7カ国240冊の優れたデザインの書籍が展示されています。
日本のコーナーには、
テニスの王子様完全版 Season1 1 (愛蔵版コミックス)/許斐 剛
¥1,000
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や、
中川翔子×蜷川実花写真集 『 しょこれみかんぬ 2 』/著者不明
¥2,940
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や、
海の魚 大図鑑/石川 皓章
¥5,250
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などが、展示されていました。
結構、ジャンルは幅広いです。
ちなみに。
話題になった、こちらの本も展示されていました。
超訳 ニーチェの言葉/著者不明
¥1,785
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“このシンプルな装丁に、どんな優れたデザインが・・・?”
と疑問だったのですが、帯に値段とバーコードを記載することで、
帯を外した時に、スッキリするデザインなのだとか。
なるほど。
たかが本。されど本。
ブックデザインの面白さ、奥深さを知った展覧会でした。
これからは、ジャケ買いしてしまいそうで、怖いです (笑)
“世界で最も面白い美術ブログコンクール” 受賞を目指しています
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世界のブックデザイン2010-11
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