陶磁器専門の美術館・戸栗美術館に行ってきました。
2012年の新春を飾るのは、 “祝福のうつわ~伊万里・鍋島名品撰~” という展覧会。
戸栗美術館が誇る伊万里・鍋島のコレクションの中から、
縁起の良い文様や、おめでたい文様が施された名品が選抜された新春に相応しい展覧会です。
「松竹梅」 が描かれたお皿 (《色絵 松竹梅文 皿》) に、
「毘沙門亀甲」 が描かれたお皿 (《色絵 毘沙門亀甲文 皿》) に、
今年の干支 「龍」 が描かれた鉢 (《色絵 雲龍文 鉢》) に、
…と、とにかく、おめでたい器が大集合。
めでたいことこの上なしの展覧会です。
この他にも印象的な器は、たくさんありましたが。
《色絵 弓破魔 皿》 のカラフルさは、特に目を引きました。
カラフルすぎて、ちょっとうるさいほどです (笑)
この皿は、間違いなく、盛り付ける料理の良さを打ち消すでしょうね。。。
観賞用に徹したお皿と言えましょう。
こちらのお皿は、かなりポップ。
《色絵 壽字宝尽文 八角皿》
「これでもか (笑)!」 とばかりに、めでたいものを描いています。
ポップすぎて、PARCO グランバザールのポスターみたいな感じさえします。
もう一つ印象的だったのが、こちらのお皿。
こちらも文様は、雪の結晶をデザイン化した “雪輪(ゆきわ)文” 。
特に現代人にとって、雪の結晶は、おめでたさを感じる形ではないですが。
江戸を生きる人々にとっては、雪輪文もおめでたい吉祥文だったのですね。
そんなことをつゆ知らず、最初に観た時に、
「ん?青カビの文様??」
と思ってしまった僕。
ある意味で、おめでたい男です。
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祝福のうつわ~伊万里・鍋島名品撰~
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